![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/34405606/rectangle_large_type_2_a17831ce85cddfe10b22bd5dc280f85d.png?width=800)
記憶の温感、そこへ
お互いにそんなに興味はないけど、
ただ交流したい。交流したという事実が欲しい
店内の乾いた空気に、とっくに乾いたグラス
乾いた声に、乾いた話題。そして乾いた関係。
かつて住んでいた街を散々ディスった後に女は言う。「あんな街にもう住みたくない。
男は即座に返す。「ミロードがありますよ」
そのミロードは新宿のようにキラキラしていない。便宜的なミロード。あってもなくてもいいがある方が少しだけ良いミロード。
なんのオチもない。ただの夜の出会い。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?