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読了「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」町田そのこ

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思いがけないきっかけでよみがえる一生に一度の恋、
そして、ともには生きられなかったあの人のことー-。
大胆な仕掛けを選考委員に絶賛されたR-18文学賞大賞受賞の
デビュー作「カメルーンの青い魚」。
すり鉢状の小さな街で、理不尽の中でも懸命に成長する
少年少女を瑞々しく描いた表題作他3編を収録した、
どんな場所でも生きると決めた人々の強さにを
しなやかに描き出す5編の連作短編集。
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以下より、ネタバレ含む場合があります。

皆、大小様々だけど何かを抱えて生きてる。
辛いのは自分だけではない、そう思わせてくれる作品だった。

そして辛くても折れずに、曲がらずにそれを抱えて生きていく。と
決めた人間は本当に強くなるものだ。

私も過去の問題とどうか離れて生きたい。と思ったことが
何度もたっくさん思ったけど諦めて
「もうこのまま一緒に生きていこう」と決めたら
すごく楽になったり、過去より強くなったと自分では思ってる。

すっかり当たり前になっていたことを思い出させてもらった。

私自身は泣くほどではなかったけど、
刺さる人には深く刺さる作品だと思う。
そして作中にも魚が出てくるからか、
本当に水の中で読んでるような感覚になる一冊でした。

一生懸命に生きてる人に。
魚が好きな人に。
そんな人に読んでほしいです(`・ω・´)


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