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第一印象は見た目!『メラビアンの法則』のほんとの意味


コミュニケーションを学ぶときに必ずといっていいほど耳にする「メラビアンの法則」。

ご存じの方も多いのではないでしょうか。

「メラビアンの法則」は
感情や気持ちを伝えるコミュニケーションをとる際に、どんな情報に基づいて印象が決まるのかということを検証したものです。
コミュニケーションの要素を言語的(言語情報)と非言語的(視覚、聴覚情報)に分けて、その割合を示した法則です。


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上の表は感情や気持ちを伝えるコミュニケーションの際、どの情報により印象が決定されるかを検証したもので、その割合となっています。

視覚的な情報が割合の50%以上を占めることから
「人は相手の印象を見た目で判断する」とされる所以となっています。
また非言語的な情報が90%以上占めるとことから
「人は見た目が9割」と言われることもあります。


この説明を受けると「見た目に気を配れば相手第一印象は良くなる」と考えますよね。
関係作りの基本は見た目からと思い、見た目を磨くことに注力したくなりますよね。

わたしも『メラビアンの法則』を学んだときに、「身だしなみを整えろ」「礼儀作法を学べ」と見た目の印象に気を付けるよう教わりました。

でも「メラビアンの法則」の本当の意味は「見た目を重視する」ではないんです。


『メラビアンの法則』本当の意味

たとえば竹中直人さんのネタのように笑いながら相手を怒ったら、相手はどういった印象をうけるでしょうか。

視覚情報からは笑っている、明るい表情と感じる。聴覚情報からは低い声のトーン、怒った声と感じる。言語情報からは叱られている内容や言葉遣いから怒っていると感じる。

総合すると視覚情報が優先されることから、怒ってはいるけど本気ではないといった印象を受けるでしょう。
どんなにシビアな話の内容でも、視覚情報により「本気ではない」「ふざけているかも」と相手は思ってしまいます。

見た目重視では伝わるものも伝わらなくなってしまいます。


『メラビアンの法則』は感情を伝えるコミュニケーションの際に、聞く側がどの情報を優先しているのかを表したもので、コミュニケーション全般で適応されるわけではないんです。
これは感情を伝えるコミュニケーションという限られた状況で得られた結果であるとメラビアン自身も明言しています。


つまり見た目だけを重視しても良好なコミュニケーションは図れず、人間関係は構築出来ないということです。


『メラビアンの法則』は、話の内容に見た目や態度、表情、声のトーン、口調といった非言語的コミュニケーションをプラスすることによって、メッセージ性をさらに高め、食い違うことなく相手に伝えることができるという意味なんです。
見た目を重要視するためではなく、人と人が誤解なく心を通えるようにコミュニケーションを円滑にするためのテクニックなんです。

『メラビアンの法則』はコミュニケーションがうまくいかない人々のために考えられた、メラビアンの優しさの法則なんです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました(^^♪ このnoteが少しでも貴方の役に立てれば幸いです。