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はざまの女神基金 カンボジア②

カンボジア「戦争博物館」に、はざまの女神基金の支援金が一部寄付されたことをご報告します。

地雷で命や手足を失った子どもたちへ、また未だ一部地域に潜み子どもの希望を奪いうる地雷が完全撤去された未来への祈りを込めて寄付をいたしました。

皆様の温かいご支援ありがとうございました。


上の写真、何かがおかしい。
よく見ると、地面に生える草に紛れて、地雷が埋め込まれています。これは分かりやすいように拡大していますが、もし今あなたの足元にこの風景が広がっていたら……気付くことができるでしょうか。

ポル・ポト率いるクメール・ルージュがカンボジア(当時の国名 民主カンプチア)政権を握った1975年4月〜79年の2年間で、約170万人の命が奪われました。当時の全人口は約700万人。人口比において史上例を見ない大量虐殺の影は、今も現地に色濃く残っています。
カンボジア内戦についての詳細はこちら。

ポル・ポトの最も恐るべき点は、主戦力が洗脳された少年たちだったということ。内戦開始時、医師や学者などの知識人は真っ先に殺されました。生き残った幼い子供達を教育し、なんの疑いもなく銃を持つ少年兵に育て上げるのです。

地雷もその多くは少年兵によって埋められました。地雷は死のみを目的としていません。手や足などの体の一部が奪われた状態で生きねばならない苦しみを、一生涯味わわせるという精神攻撃の面も持ち合わせているのです。
現在は多くの支援団体によって撤去され、数こそは減ってきているものの、国境付近など一部地域ではまだ大量の地雷が残っています。

また今年8月末、地雷撤去活動家であり、地雷博物館の創設者のアキ・ラーさんが逮捕されたというニュースがありました。
Mine museum chiefs detained (by:The Phnom Penh Post)
詳細は公開されていないので我々の知りうることは非常に少ないですが、現代カンボジアにおける地雷への認識や実情などを知ると、カンボジア政府と地雷の未だに根深い因縁を垣間見ることができると思います。

もしカンボジアの地雷問題にご興味のある方は、ぜひこちらの記事をお読みください。

カンボジアの地雷問題を考える、悪いのは誰だ?(by:ganas 途上国を知る。世界が広がる。)


マハさんの旅はまだまだ続きます。
現在はラオスだそうです!

はざまの女神の祝福あれ。

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