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食べて治す・食は医なり!

胸やけ・胃もたれ


はじめに
中国には古くから正しい食事をしていれば、病気にならない病気になったら食べて直せば良いと言ういわゆる医食同源の考え方があります。
一方、ギリシャの言い伝えでは、食べ物で治せない病気は医者でも治せないと言っています。
まさに洋の東西を問わず、食べ物で病気を治そうとしてきたわけです。今日本では食べたいものは何でも食べられる飽食の時代と言われています。
しかし1年間に少なくとも1度は医者にかかったことのある人は10人中8人もいます。栄養の取りすぎ、バランスが偏った食事によるが原因になったようです。心臓病、脳卒中、糖尿病、肝臓病など成人病が多くなっております。
すべて食生活に関係があると言えるでしょう。毎日の食事にごく身近にあるものを食べてより健康になり病気を治したいと願っております。科学的なデータに基づく最新栄養学と中国3000年の豊かな経験による漢方食養生、現代医学の知識を合わせた「食」のブログにしていきます。
初回のブログは
胸やけ・胃もたれ
胸やけ・胃もたれとは?
1.胸やけ:これは医学的には逆流性食道炎とも呼ばれ、胃酸が食道に逆流することにより起こります。これは食道の下部にある筋肉、下部食道括約筋が適切に機能せず、胃酸が食道内に逆流することが原因となります。胸やけの主な症状は以下の通りです:
o   胸部の痛みや不快感
o   喉の痛みや刺激感
o   酸っぱい味や食べ物の再流出を感じる
o   喫食後の胸部の不快感
2.胃もたれ:これは胃が重だるい感じや満腹感を指します。原因は様々で、過食、食事の内容(脂っこい食事やスパイシーな食事など)、胃の動きが遅い(胃腸運動異常)、ストレスなどが考えられます。胃もたれの主な症状は以下の通りです:
o   食後の満腹感が長く続く
o   胃の重だるさ
o   腹部膨満感
o   こころ細さや吐き気
胸やけや胃もたれは、食事やライフスタイルの選択によって引き起こされることが多いです。
 
胸やけ・胃もたれの原因
食事と胸やけ・胃もたれの関係:
食事は胸やけや胃もたれの主な原因の一つです。特に、次のような食事の習慣や食品が胸やけや胃もたれを誘発する可能性があります:
·        過食:大量に食べると胃が過度に拡張し、胃酸が食道に逆流しやすくなります。これにより胸やけが起こりやすくなります。また、胃内に食物が長く留まることで胃もたれの感じが引き起こされます。
·        高脂肪食:脂肪分の多い食物は胃の空腹時間を長くし、胃酸の分泌を促します。これにより胸やけや胃もたれのリスクが高まります。
·        スパイシーな食物、カフェイン、アルコール:これらは胃酸の分泌を刺激し、胃や食道の粘膜を刺激して胸やけを引き起こす可能性があります。
ライフスタイルと胸やけ・胃もたれの関係:
生活習慣も胸やけや胃もたれの発生に大きく影響します。次のようなライフスタイルの選択が関連しています:
·        運動不足:定期的な運動は消化系の健康に寄与します。運動不足は便秘や胃腸運動の低下を引き起こし、胸やけや胃もたれを誘発する可能性があります。
·        ストレス:ストレスは消化器系に悪影響を及ぼし、胃酸の過剰分泌や胃腸運動の乱れを引き起こす可能性があります。これにより胸やけや胃もたれが生じやすくなります。
·        喫煙:タバコのニコチンは食道の筋肉を弛緩させ、胃酸の逆流を助ける可能性があります。これにより胸やけが誘発される可能性があります。
以上のように、食事とライフスタイルの選択は胸やけと胃もたれの発生に大きく影響します。以下にその対策について詳しく説明します:
食事に関する対策:
·        適量の食事を心がけ、特に高脂肪食を控える。
·        スパイシーな食物、カフェイン、アルコールの摂取を適度に抑える。
·        食事の時間を規則正しく、食事の間隔を長くしすぎない。
ライフスタイルに関する対策:
·        定期的な運動を行い、消化器系の健康を維持する。
·        ストレスを適切に管理し、リラクゼーションのための時間を設ける。
·        喫煙を避ける。
それぞれの個々の症状や生活習慣により、これらの対策の有効性は異なる可能性があります。それでも症状が改善しない場合や症状がひどい場合は、医療専門家に相談することを強胸やけや胃もたれには特定の食品やレシピが有効な場合があります。以下にいくつかの例を挙げます:
 
効果的な食品:
1.   生姜:生姜は消化を助け、胃腸の運動を促進します。また、抗酸化物質であるジンゲロールとショウガオールを含んでおり、これらは消化器系の炎症を抑える効果があります。
2.  ヨーグルトやケフィア:これらの発酵食品はプロバイオティクス(善玉菌)を含んでおり、胃腸の健康を促進します。
3.  バナナ:バナナは天然の酸中和剤として機能し、胃酸を中和する効果があります。
4.  オーツ麦:オーツ麦は胃を落ち着ける効果があり、胃もたれの緩和に役立つ可能性があります。
効果的なレシピ:
1.   生姜ティー:生姜を数片切り、熱湯に浸して10分程度蒸らします。このティーは胸やけや胃もたれの緩和に役立ちます。
2.  バナナとヨーグルトのスムージー:バナナ1本とヨーグルト1カップ、そしてお好みでハチミツをミキサーにかけます。このスムージーは胸やけや胃もたれの緩和に役立つとともに、健康的な朝食やスナックとしても良いでしょう。
3.  オーツミール:オーツ麦と水または牛乳を混ぜてゆっくりと加熱します。お好みでフルーツやナッツをトッピングに加えることができます。
これらの食品やレシピがすべての人に効果があるわけではないため、何が自分に最も適しているかを見つけるためには試行錯誤が必要かもしれません。それでも症状が改善しない場合や症状がひどい場合は、医療専門家に相談することを強く推奨します。
日本で昔から使われてるレシピ
胃もたれを治すジャガイモ汁
ジャガイモにはビタミンCやカリウムが豊富に含まれており、消化を助け、胃の不快感を和らげることが知られています。以下に、胃もたれに効くジャガイモのスープのレシピをご紹介します:
材料:

  • ジャガイモ:2個(中サイズ)

  • 玉ねぎ:1個(中サイズ)

  • チキンブイヨン:2カップ

  • 水:2カップ

  • 塩:適量

  • ブラックペッパー:適量

  • オリーブオイル:大さじ1

手順:
1.   ジャガイモと玉ねぎを皮をむき、適当な大きさに切ります。
2.  鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎを炒めます。玉ねぎが透明になるまで炒め続けます。
3.  ジャガイモを加え、さらに数分炒めます。
4.  チキンブイヨンと水を加え、沸騰したら弱火にしてジャガイモが柔らかくなるまで煮ます(約15-20分)。
5.  ジャガイモが柔らかくなったら、ハンドブレンダーやフードプロセッサーでスープを滑らかになるまで混ぜます。
6.  塩とブラックペッパーで味を調え、温かいままサーブします。
注意:体調により、一部の材料を避ける必要がある場合があります。また、持続的な胃もたれの症状がある場合は医療専門家に相談してください。
 
胸やけに良いコンブの焼き物
コンブ(昆布)は消化を助け、胃の粘膜を保護する効果があります。また、海藻類は自然の酸中和剤として働き、胸やけの症状を緩和する可能性があります。その中でも、コンブの焼き物は手軽に作れて栄養価も高いので、胸やけに効果的な食事の一つです。
焼きコンブのレシピ:
材料:

  • コンブ:15cm程度

  • 醤油:大さじ1

  • みりん:大さじ1

手順:
1.   コンブは水でよく洗い、水分を拭き取ります。
2.  フライパンにコンブを広げ、中火で両面を焼きます。コンブがパリッとしてきたら、一旦フライパンから取り出します。
3.  フライパンに醤油とみりんを加え、混ぜ合わせた後、再びコンブを入れてから絡めます。
4.  余熱で調味料を吸わせたら、フライパンから取り出し、食べやすい大きさに切ります。
この焼きコンブは、そのまま食べても良いですし、お茶漬けやサラダのトッピングとしても美味しくいただけます。
ただし、コンブはヨウ素を豊富に含んでいます。ヨウ素過敏症のある方や甲状腺の問題を抱えている方は摂取に注意が必要です。また、持続的な胸やけの症状がある場合は医療専門家に相談してください。
 
まとめ
胸やけと胃もたれは、しばしば食事やライフスタイルの選択によって引き起こされます。過食、高脂肪食、スパイシーな食物、カフェイン、アルコールなどはこれらの症状を誘発する可能性があります。また、運動不足、ストレス、喫煙も胸やけや胃もたれのリスクを高めます。
これらの症状を和らげるための食事とライフスタイルの選択には、適量の食事、定期的な運動、ストレス管理、喫煙の避けるといった対策が含まれます。また、生姜、ヨーグルト、バナナ、オーツ麦などの食品や、それらを使用したレシピ(生姜ティー、バナナとヨーグルトのスムージー、オーツミールなど)も胸やけや胃もたれの緩和に役立つ可能性があります。
さらに、ジャガイモのスープや焼きコンブなどの特定の食品もこれらの症状を和らげるのに効果的であるとされています。しかし、これらの食品やレシピがすべての人に効果があるわけではなく、症状が持続する場合や悪化する場合は医療専門家に相談することが重要です。
 
 

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