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まずはエッセイストのように生きてみる

本を買うときは、買う本を事前に決めていることやSNSなどで見かけたことがある本を買うことが多いけど、この本は完全に表紙買いだった。「エッセイストのように生きる」というタイトルを見て、自然と手に取りレジまで向かった。

エッセイストという仕事に憧れがある身として、このタイトルはやっぱり買っちゃう。まあ本書は、タイトルにも「ように」とあるように、エッセイストになる方法ではなく、エッセイストという生き方について書かれている。

起業家のような生き方、職人のような生き方、アスリートのような生き方、公務員のような生き方。実際にその仕事をするか、立場になるかどうかではなく、「のような生き方」を選ぶことができるんだと、初めて自覚した。

自分は今、フリーランスとして生きていて、おおよそフリーランスのように生きていると思う。今の生き方には満足できている。だけど本書を読んで、エッセイストのように生きることを目指したいと思うようになった。

実は、松浦さんの本を読むのは本書が初めて。

エッセイとは?から始まり、エッセイストという生き方とはどんなものなのか、エッセイを書くために必要なこと、といったことについて、エッセイストとして長年生きてきた松浦さんの経験をもとに書かれている。

その中で「本を読むときは書き手がその本を書いた動機を考えてみてほしい。本を書くということは、よほどの理由があるから。」ということが書いてある。松浦さんがこの本を書いた動機は「エッセイストとして生きてきた今までを振り返って、改めて幸せを実感した。だからこそ、その生き方を他の人にお裾分けしたかった。」だと僕は思ってる。

お裾分けをもらえたおかげで、自分のこれからの生き方について考えるきっかけができた。自分にとってぴったりの生き方がどういう生き方なのかは、まだまだわからない。

だからまずはエッセイストのように生きてみようかなと思う。そして、どんな人間になりたいのかを探していみよう。あとせっかくだから、いつかエッセイストとしても生きれるようになったら、とも妄想しておこう。

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