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今日を待ち侘びていた

本日、2024年3月18日は河上だいしろう先生最新作「相席いいですか?」の第1巻発売日。タイトルの通り、2週間前からずっと今日を待ち侘びてた。それどころか、本作の連載が開始する前、三十路ロスになった時から次回作を楽しみにしていた。

河上先生の作品は全部好き。また、他作品についてはまたあらためてお届けいたすので。

連載開始は去年からだったけど、どうしても単行本で読みたかったので今日まで我慢に我慢の数ヶ月。あらすじすら目を通さないようにしていた。そして耐えた思いを、今日全開放。

待つのは数ヶ月、読むのは15分。でも、期待して待っててよかったと思える一冊だった。

ストーリーについて触れる前に1つ。やっぱり先生が生み出す笑いが好きだなと思った。冒頭で出てきた「オーバーヘッドお皿割」のシーンで、そう実感した。もちろん、セリフも好き。

  • 「ヒジにご飯の群れが…」P58

  • 「顔面から10代の生命力が押し寄せてくる」P83

  • 「おおナメんなナメんな。初陣武道館攻めんのか」P102

本作もいつも通り、1つのセリフやシーンだけでも心をいい感じに動かしてくれる。

「仕事はできまくるけど理論派すぎて部下とのコミュニケーションに苦しむ社会人女性椿と、コミュ力はとんでもないけどおドジすぎてやらかす女子大生桃子がランチの相席きっかけで出会って、お互いを尊敬しながら無意識に助け合うお話」

本作の概要を一文でまとめると、こんな感じ。

そして、僕がこの一冊から勝手に受け取ったメッセージは「自分にとっては当たり前のことでも、人から見たらすごいと思われることなのかもしれない。反対に、どんな人からでも、学んだり良い影響を受けたりすることができるはず。」ということ。

部下とのコミュニケーションに悩む椿は、一瞬で誰相手でも距離を縮めて、そして受け入れられている桃子からその極意を学ぼうとする。そんな桃子は、椿のかっこよさに憧れを抱く。でも、どちらも本人からしたら当たり前のことで、相手からそう思われていることにはまだ気がついてない。

僕ももしかしたらそう思ってもらえてるかもしれないし、周りの人から学べることを見落としてるかもしれない。

これからは、自分のことも他人のこともよく見て、もっと尊敬していこうと思う。

そして6月に発売する2巻を読める日まで、また耐え凌ごう。

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