ふろしきたくしこみ

機械速記(ソクタイプ式)を習得した速記者です

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最近の記事

親指の役割(ソクタイプ式速記符号)

前回の投稿では、Y(小指)、HとT(薬指)、SとK(中指)の5つのキーの組合せで主に子音を、AとIとO(人差し指)の3つのキーの組合せで主に母音を担当する仕組みについて説明しました。 では、親指の役割とは何でしょう。今回の投稿では親指の働きについて説明します。 親指が担当するキーは4つです。 左手の親指がTとKの2つ、右手の親指がIとNの2つです。 この4つのキーを「中のムレ」と呼びます。 (中のムレの真ん中に*キーがありますが、今回は説明を割愛します) まず、1つ目の

    • ソクタイプ式速記の「同時押し」を更に解説

      前回の投稿で、ソクタイプ式速記には「同時押し」という技があると記載しました。今回は、この部分について更に解説します。 「同時押し」には2つのパターンがあります。 1つは、1本の指が複数のキーを押し下げる同時押しです。 人差し指は3つのキーを、親指・中指・薬指は2つのキーを同時に押し下げることがで きます。小指は1つのキーのみを担当するので、同時押しはありません。 「A」「I」「O」、3つのキーを担当する人差し指の同時押しを例にとります。 【単独のキーを押す場合】 「A

      • ソクタイプ式速記符号

        ソクタイプ式の速記符号の仕組みを紹介します。 速記タイプのキーボードはほぼ左右対称の2つのムレで構成されています。キーの数は21です。 50音と、拗音、長音や、二重母音を含めた基本音節が百数十あります。 基本音節は、左右どちらのムレでも、片手で打てますから、0.5ストロークで入力できます。 片手略語と言われるものが200強あります。 左右それぞれのムレで片手で打つことができますから、これも0.5ストロークで入力できます。 使用頻度の高い言葉が片手略語にあてられています。 両

        • 日本語の機械速記

          ソクタイプ式の速記者です。 日本語の機械速記や、「はやとくん(速記・反訳をコンピューター処理するアプリ)」について、紹介します。 皆さんは日本語の機械速記について御存じでしょうか。 国会などでは手書き速記が採用されていますが、裁判所では、速記タイプライターによる機械速記(ソクタイプ式)が使われてきました。ソクタイプ式速記は、極東軍事裁判をきっかけに司法の現場に導入されたといわれています。 裁判所速記者の養成は1951年に開始されました(現在は停止されています)。 ソク

        親指の役割(ソクタイプ式速記符号)