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日本語の機械速記

ソクタイプ式の速記者です。
日本語の機械速記や、「はやとくん(速記・反訳をコンピューター処理するアプリ)」について、紹介します。


皆さんは日本語の機械速記について御存じでしょうか。

国会などでは手書き速記が採用されていますが、裁判所では、速記タイプライターによる機械速記(ソクタイプ式)が使われてきました。ソクタイプ式速記は、極東軍事裁判をきっかけに司法の現場に導入されたといわれています。

裁判所速記者の養成は1951年に開始されました(現在は停止されています)。

ソクタイプのキーボードは21個のキーで構成されています。21個のキーを、様々な組合せで、和音のように同時に押し下げて打鍵します。タッチは軽く、指の動きもごく小さく、そのため、長時間の連続入力が可能です。

1995年頃、ソクタイプ式の速記入力・反訳の作業をコンピューター処理するソフトウェアが遠藤基資氏(裁判所速記部7期生)によって開発され、「はやとくん」と名付けられました。
「はやとくん」誕生以前は、「反訳」とは、紙テープに印字された速記符号をワープロ等で書き起こす作業を指していましたが、「はやとくん」により、反訳環境は劇的に変化しました。

次回は、ソクタイプ式の速記符号について紹介したいと思います。

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