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思い出深い映画レビュー記事まとめ

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印象に残った映画について書いたものです。
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2020年6月の記事一覧

映画レビュー「スーパー!」プアーでバッドなバットマン

友人がおらず、婚約者からも逃げられた男がある日突然「啓示」を受け、赤いコスプレヒーロー「…

naosettsu
4年前

映画レビュー「鬼の詩」芸と見世物の違い

明治時代の上方を舞台に、とある噺家の執念を描いた物語。 桂馬喬は本来とても堅物の噺家であ…

naosettsu
4年前

映画レビュー「本陣殺人事件」~石坂金田一以前の傑作ミステリー

横溝正史原作金田一耕助シリーズ第一弾の映画化。 高林陽一監督作品。 大林宣彦も音楽担当とし…

naosettsu
4年前

映画レビュー「アギーレ 神の怒り」~野心家の絶望的な遭難譚

南米ジャングルにあると伝えられた黄金卿を探し求めて密林の奥深くへと入り込み、破滅していく…

naosettsu
4年前
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映画「港町」ふつうの光景から見える強烈な背景

相田和弘監督による、岡山県牛窓という寂れた港町を舞台にした観察風ドキュメンタリー。 中盤…

naosettsu
4年前
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映画「人間蒸発」~或る一般人の失踪

ある日突然失踪した平凡なサラリーマン大島を、を俳優露口茂と今村昌平組が捜索するというドキ…

naosettsu
4年前
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映画「キング・オブ・コメディ」狂気もまた努力のひとつ

自分を天才コメディアンだと思い込んでいる一般人の暴走物語。 デニーロ演ずる主人公パプキンは妄想癖が激しく、現実と妄想がひんぱんに交錯するので決して見やすい映画ではない。 とにかく全編においてうすら寒さと気味の悪さがすごくて、 観客突き放しっぷりは同じくマーティン・スコセッシ作品の「タクシードライバー」以上かも。 しかし、自分のやってることがうまくいかないことばかりだと、 この映画の主人公が時折見せる苛立ちや不安の表情に引っ張られてしまうのが怖いところ。 とくにゾッとさせ