はやとちリミックスのはやとちリライト

2024/05/04

 THE JIMI HENDRIX EXPERIENCEの『ELECTRIC LADYLAND』を聴く。
 RAGE AGAINST THE MACHINEの『EVIL EMPIRE』を聴く。

 iPod touch(イヤフォンはSHURE SE215 Special Edition)でtofubeatsさんの『NOBODY』を聴きながら、第七藝術劇場へ向かう。濱口竜介監督の『悪は存在しない』を観に行く(大阪市内にある劇場では公開初日の初回)。
 第七藝術劇場へ着くと、すぐにナオさんに声を掛けられる。「熱心な濱口監督のファンっすね」と言い合って笑う。7インチレコード付き特装版のパンフレットも購入することができて嬉しそうだった。
 固定席は完売していたので「お立見」チケットを購入して観る。

 濱口竜介監督の『悪は存在しない』を観ながら、5年前にテアトル梅田で今泉力哉監督の『愛がなんだ』を観た時のことを思い出す。劇場で「立ち見」をしたことは何度かあるが『愛がなんだ』の「立ち見」はとてもおもしろかった。「僕が劇場で映画を観ることが好きな理由は、こういう体験をすることができるからかもしれんなあ」と思う。

 濱口竜介監督の『悪は存在しない』を観終わる。ナオさんとコンビニエンス・ストアで飲み物を買い、十三駅の前で『悪は存在しない』の感想を語り合う。僕が「音楽がトラン・アン・ユン監督っつうか、ジョニー・グリーンウッドの『ノルウェイの森』っぽいですよね」と言うと、ナオさんは「わかります!」と返してくれる。さらにナオさんは「村上春樹原作の作品……『ドライブ・マイ・カー』もだけど『バーニング』にも通じるところがありますよね」と言い、僕は「うおお! こういう会話がしたかったんだよ!」と楽しくなり、だらだらといい加減な感想を語る。
 けっきょく「巧(主人公)は無愛想すぎるっつうか、仲良くなれそうにねえなあ」という結論に至る。

 iPod touchでスピッツの『ひみつスタジオ』を聴きながら部屋へ帰る(どうやら神野さんと同じ電車に乗っていたらしい)。
 駅の出入り口の近くでビッグイシュー販売者から最新号(5月1日発売の478号)を購入する。「スペシャル企画」として坂本龍一のインタビューが掲載されている。
 販売者が「坂本龍一、知ってます? すごいんですよ」と話し掛けてきたので「知ってます。ヤバいっすよねえ」と返事をする。

 AEROSMITHの『PERMANENT VACATION』を聴く。
 YELLOW MAGIC ORCHESTRAの『浮気なぼくら』を聴く。
 RUN-D.M.C.の『RAISING HELL』を聴く。

 トラン・アン・ユン監督の『ノルウェイの森』を観る。もう何回も観ているが、ぜんぜん飽きない。当然、村上春樹さんの原作の小説とは異なる点がいくつかあるが「この『ノルウェイの森』は、この『ノルウェイの森』でいい」と思う。
 大学生だった頃、写真部の先輩が「『ノルウェイの森』を観たけどAVみたいだった」と言っていた。彼は僕の知らない『ノルウェイの森』を観たのかもしれない。

 レイモンド・チャンドラーの『プレイバック』を眠たくなるまで読む。
 スピッツの『RECYCLE Greatest Hits of SPITZ』を聴きながら寝転がる。