親御さんには撮れない写真を撮る!

こんにちは。hayatobellです。学校写真を10年ほど撮っております。

今回は、幼稚園や保育園での撮影のお話しです。発表会やクリスマス会、入園式卒園式などたくさんの行事があり、親としては写真を撮りたいですよね。

そして、そのタイミングで、カメラを買う方も多く、結構最新式でのミラーレス一眼を持っている方もいたりします。最近だと、ソニーα7Ⅲなんかもよく見かけます。

そんな場面で、写真撮影の業者としては、何を撮るべきか?結構迷います。

結論としては、2つです。

カメラを持っていない方向けに、お子さんの写真を撮る
親御さんには撮れない(撮らない)写真を撮る

カメラを持っていない方向けに、お子さんの写真を撮る

まずは、これです。カメラを持っていない方、スマホで写真は撮るけど、大事なところは業者の写真を頼りにしている方。こういったお客さんはとてもありがたいです。撮影実績を積んでいけば、親御さんも信頼してくれるようになるので、慣れない写真撮影に煩わされることなく、お子さんの晴れ姿を瞳に焼き付けることができます。

業者としては、すべてのお子さんの写真を撮らなきゃいけないので、かなり忙しいです。例えば、お歌や合唱の場合、

全景を撮って
大きな分割(2分割、3分割など)を撮って
複数(3~5人ずつ)撮って
個人ごとに撮る

といった感じです。大体は上から順番に撮っていきますが、幼稚園児や保育園児のお歌や合唱はかなり短いので、現場での判断が重要です。

そうかといって、いきなり個人を撮ろうとしても、下を向いていたり、目や鼻をいじっている子がいると、困ってしまいます。

このあたりは、経験値や、それぞれのカメラマンの工夫によると思いますが、私の場合、とりあえずは多めに撮影しておいて、時間があったら、撮るようにしています。演奏が終わった後の退場シーンも含めて、できるだけ笑顔の写真を撮りたいですからね。

親御さんには撮れない(撮らない)写真を撮る

次は、これ。今回の本題です。親御さんが、どんなにいいカメラを持っていても、ひょっとしたらプロのカメラマンであっても、業者にしか撮れない写真を撮るように工夫します。例えば、以下の感じです。

準備風景、楽屋風景を撮影する
他の子の演技を楽しんでいる様子を撮影する
親御さんと楽しそうにしている雰囲気を撮影する
親御さんも全員参加の家族写真を撮影する

準備風景や楽屋風景は、よく撮ります。しかし、この場合、注意点があります。自分の撮影場所を確保できることが大前提です。

幼稚園や保育園によっては、カメラマンの撮影場所を事前に確保してくれて、テープなどでしっかり印をしてくれます。また、カメラマンの紹介をしてくれると、撮影もやり易くなるので、とてもありがたいです。

もし、上記が難しい場合には、演技前は無理に撮影する必要はないと思います。これは、雰囲気によりますので、初めての現場では注意が必要だと思います。

他の子の演技を楽しんでいる様子を撮影するでは、年長さんの演技を年中さんや年少さんが見る場合があったり、先生の出し物を見るときに親御さんのもとに戻っている場合があります。

こんな時には、楽しそうみ見ている風景を撮影するといいと思います。

注意点としては、ポジションです。演技そのものも撮影しつつ、途中で場所を変えて、観客席を撮影する必要がるので、どのような導線がいいのか、あらかじめ確認しておきます。

状況によっては、親御さんと楽しそうにしている雰囲気を撮影するもクリアできます。普通にカメラを向けると、よくある親子写真になってしまいますが、お父さんやお母さんに甘えているところや、親御さんも嬉しそうにしている表情などを狙うといいかも知れません。

注意点としては、パパの場合はある程度の写真は大丈夫だと思いますが、ママは女性ですので、あくまでも美しく撮るように心がけます。個人的に撮影してお渡しするならいいかも知れませんが、インターネット掲示で自分が笑いすぎて、しわが目立ってしまう写真は微妙だと思います。

子どもたちは、普段はなかなかパパとの時間がとれないのか、パパに甘えて、かたぐるまなどをしてもらっています。ここはねらい目です。

最期は親御さんも全員参加の家族写真を撮影するです。これは、「発表会」とか「クリスマス会」「入学式」「卒業式」など、看板の前で撮影することが多いです。

注意点としては、看板の場所が撮影に適しているとは限らないので、可能な範囲で位置を調整することです。特に、太陽が当たる場所と当らない場所が混在している場合には、絶対です。その他にも、反射して看板が見えない場合にも調整します。

あとは、スマホや自分のカメラでも撮ってください、とお願いされる場合もありますが、私は基本的にお断りをしています。理由としては、そのような方は写真を買ってくれない可能性が高いというのもありますが、一番大きいのは、この状況では多くの方が撮影待ちをしているからです。私のカメラと依頼されたカメラやスマホで撮っていたら、かなり時間を要してしまいますし、2部構成の場合には、撮影途中であっても切り上げなきゃいけない場合があるからです。

では、どうするか?ほとんどのケースでは、他の親御さんに頼んで、写真を撮りあっています。撮影前に、ご家族の並び方やポージングなどをさせて頂いているので、比較的スムーズに進むことが多いです。

今日はここまでです。学校写真は他の撮影と違って、一枚一枚を撮影する際にあまり時間をかけることができません。こんな中で、親御さんよりもいい写真が撮れるように工夫するのは、結構大変ではありますが、やってみると結構楽しいですよ。


記事を読んでくださり、ありがとうございます。 よろしければ、サポートをお願いできますでしょうか。 撮影機材をはじめ、写真ができるまでには結構お金がかかっていますので・・・