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リベンジマッチ

あの日の80分間を僕は絶対忘れない。

幻のゴールを残して、先輩たちとのサッカーは突然終わりを迎えた。

第100回高校サッカー選手権県大会準決勝
vs相生学院(1-2 負)

僕たちは去年の冬、相生学院に敗れ三年生は引退しました。

言い訳はありません。ただ力がなかった。特に僕は、後半からピッチに立ったのに何もできなかった。

自分の無力さを恨みたいけど、原因は自分自身にしかない。

だったらもうやるしかない、覚悟を決めて新チームでの活動が始まった。

最初は新チームでも試合に出られなかった。

ポジションを取られて、僕はいつも途中交代。悔しかった。覚悟を決めたつもりだったけど、その覚悟もいきなり揺らぐほどに。

自分が情けなさすぎて逃げ出したかったけど、本気でサッカーをやるのが今年で最後と決めていたから踏ん張れた。

考え方を変え、技術面だけでなくフィジカル強化にも力を入れ始めた。

そうすると少しずつ、本当に少しずつ調子が上がってきた。

そして久しぶりにスタメンで試合に出られて、運良くハットトリックで結果を残せた。

調子が上がってきたタイミングで新人戦の県大会が始まった。

先生から1回戦の相手を聞いたときは痺れた。

相手は選手権で敗れた相生学院。

何かの運命か。神様がリベンジしろと言っているようにしか思えなかった。

あの日の敗北に、僕たちは誰一人として納得していなかった。選手権での最後のゴール、試合が終わって数日後に協会側から監督に「あれはゴールでした」と連絡があったらしい。

相生学院に負けてから、沢山のものを失ったわけじゃない。ただ一つ、大事なものを失った。

それは3年生とサッカーができる時間。大好きだった3年生と、もっとサッカーがしたかった。

絶対に無駄にしない。必ず借りを返す。

あの日の負けが、意味のあるものだと証明できるのは僕たちだけ。
だから今日それを証明する。

新人戦の1回戦からこんなに燃えているチームは他にないだろってぐらい、芦屋学園は燃えています。


第100回高校サッカー選手権大会〈準決勝〉


試合後


率直に結果を言うと、今日の試合僕たちは相生学院に勝利しました。

2-0です。インスタライブで先輩たちも試合を見てくれていました。先輩達の目の前で勝利することができて本当によかった。

だけど、正直言って想像していたよりも喜んでいない自分がいた。

先輩達の借りを返せたのはすごく嬉しい。監督も試合前のミーティングで「今日の試合は新人戦じゃない。選手権の延長戦やと思って戦え」と言ってた。

でもやっぱりそこまで興奮していない自分がいて、なんでだろうと考えてたら答えはとても簡単だった。

今年の僕たちの目標は相生学院を倒すことじゃないから。

相生学院に負けて味わった悔しい思いは絶対に忘れない。でもそれはもう過去の話。糧にして前に進み始めた僕たちにとって、相生学院はもうゴールじゃなかった。

今年の芦屋学園の目標は『制覇』
今年の僕たちの目標は全国に行くこと。

相生学院に勝ったからといって喜べるほど、僕たちはまだ何も成し遂気ていないことに気づいた。

これからは、弘陵に勝っても喜ばない。滝ニに勝っても喜ばない。三田も、報徳も、相生に勝っても喜ばない。

今年僕たちが喜べるのは、インターハイと選手権で全国に出た時だけ。

優勝するまで喜ばない。その瞬間まで全てとっておく。

優勝する為だけにサッカーに打ち込む。
今年は優勝以外は失敗の代。

自分が思っている以上に、僕は全国大会に飢えていました。

課題は山積み。伸びしろしか感じないこのチームが楽しみで仕方がない。

半年後、1年後の芦屋学園がどうなっているのか。

高校3年間の青春、まるごと全部サッカーにつぎ込む。

サッカーは、つぎ込んだ分だけ絶対に返してくれるって、僕は知ってる。

この一年、芦屋学園を見てください。

最後まで読んで頂きありがとうござます。


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