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世界一周82日目 ブリュッセル最終日かと思いきや?

朝、買い出しの任務を受け外に出るととても心地いい風が流れて来てなんだがいい1日が始まる予感。満点の青空も広がっていました。

ブリュッセル最終日の今日は、お部屋の片付けから始まります。泊めて頂いた平野さんのお家を「来た時よりも美しく」の精神を持って綺麗に。

掃除の後はお昼から平野さんと同じ、駐在員として今ブリュッセルに住んでいる「鵜飼」さんと言う方とお食事をご一緒させて頂き、EUの本部や議会にも連れて行って下さいました。

「Pulo」というポルトガル料理店に連れて来て頂いて、とてつもなく高そうなステーキとデザートをご馳走になりました。

ポルトガルには行く予定がないので、ポルトガル料理を食べられたのはとても嬉しかったですし、本当に美味でした。このnoteを書いていてつくづく思いますが、貧乏旅なのに最近美味しいものばかり食べさせて頂いています。"美味しいご飯を食べました"と何度書いていることやら。いい加減僕の"美味しい"に飽きてくる頃だとは思いますが、本当に美味しいの仕方ありません。

さらにこれだけで終わらず、鵜飼さんは「お腹まだ空いてるでしょ」とステーキをもう一枚追加して下さいました。貧乏旅なのに昼からステーキを2枚も頂くという考えられないほどの贅沢をしてしまいました。

ここがEUの本部みたいです。

でかいな。

なぜベルギーにEUの本部があるかを簡単に説明すると、ベルギーはもともとヨーロッパの殺し合い奪い合いの歴史の中でフランス領になったりスペイン領になったりオーストラリア領になったりと、いろんな国に支配されて来ました。1830年にやっとベルギー王国として独立し、第二次世界大戦後EUができドイツやイタリア、フランスなどの力を持った国たちの中心にあるということで、みんなが納得しベルギーに本部が置かれているといった感じです。

EUができた経緯なども鵜飼さんに教えてもらって、また勉強になりました。

お昼を食べ、鵜飼さんとお別れした後は一度部屋に戻り荷物を持って部屋を出ます。言っていませんでしたが、今日の夜はベルギーから出発してパリに向かうバスに乗るのです。昨日ベルギーでシントロイデンに行った時、もし支援先の情報をいただけたらベルギーにもう少し滞在することも考えたのですが、情報は得られなかったので切り替えて次に行きます!

バスの時間は夜10時出発だったので、それまでに1人の人と会う予定を入れました。その方は僕の一つ上の学年で、僕と同じように1人で世界一周をしている女性の方です。

その方は僕とは反対にアメリカから世界一周を始めた方みたいなので、お互いに情報交換ができたらいいなと思ってインスタでDMを送ってみたら、なんとお会いしていただけることになりました。

その方は言語調査と言って世界中の言語を調べながら世界一周の旅をしているらしく、聞いたことのないような言語を調べていたり英語だけじゃなくてスペイン語やフランス語もわかるというハイスペックな方で会う前は少し緊張していました。

実際に会ってみるととても気さくな人で、旅の面白い話をたくさん聞かせてくれました。

すぐに時間が経ち、僕のバスの時間が来てしまったのでバス乗り場に向かいました。ここからがやっかいごとの始まりです。

バス停に着くと、信じられないくらい人でいっぱいで何やらざわざわしてました。

何やら僕が予約していたバスの一つ前のバスが来ず、みんな困っているとのことでした。かわいそうだけど、まぁ僕には関係ないかなと思ってバスを待っていたんですが、僕の予約していたバスが到着すると待っていた人たちが一斉に中に乗っていきました。

みんな必死に運転手の人に事情を説明して、運転手も何故か了承している感がしました。そして僕の番が来て、運転手にチケットを見せると、「乗れません」と。「は?」ですよね、普通に。

なんで予約してる僕が乗れないんだと、それはおかしいだろと。運転手に僕が乗れない理由を必死に伝えようとしたら、なんかめっちゃキレられました。

隣にいたみれいさんのおかげでなんとか周りの人とコミュニケーションをとり現状を把握することができて、他の人も僕と同じ状況だということがわかりました。

僕自身もめちゃめちゃ腹が立っていたんですが、隣で号泣してる家族がいてそれをみてるとなんだか落ち込む気分にもなれませんでした。この子たちはバスに乗せてあげたいなと思ってとりあえず慰められないかと思い、習字をやろうかと思ったのですがみれいさんから「今はそうじゃないと思う」と言われ、確かに。

僕は平野さんに電話をして事情を説明したところもう一泊させて頂けることになりました。泣いていた家族の人たちもバス会社に電話して別のバスに乗せてもらえることになったみたいです。

納得はできませんが、もう過ぎてしまったことなので受け入れるしかないと飲み込むことにしました。

このバスめが!笑

というわけでブリュッセル最終日のはずがもう1日伸びることになりました。

でも悪いことばかりというわけでもなくて、明日一日中みれいさんも暇だと言っていたので、2人で習字をする約束をしました。普通にそれはそれで楽しみだし、死んだわけじゃないのでまぁいいかぁと。

ただ本当に平野さんには申し訳なくて仕方ありませんでした。家に帰る途中も最悪のタイミングで雨が降ってくるし、もう悔しかった僕は次の日の全く同じ時間のバスを予約してやりました。もちろん前に予約した分のバスの料金は帰って来ませんでした。

もう一泊していいと言ってくれる平野さんがいなければ今頃怒り狂っていたことでしょうが、平野さんの優しさに救われました。家を出る時に置き手紙を読んで出て行っただけに、ちょっとだけ照れくさかったです(笑)


というわけで明日もブリュッセルで習字をやるということと、予約していたバスに乗せてもらえなかったというお話でした。
海外は何が起こるかわからないので早め早めに行動することが大切ですね。

僕のことを応援したいと思ってくださる方がいましたら、サポートもぜひお願い致します。 サポートは全て世界一周と起業するための費用にさせて頂きます。 これからもどうぞよろしくお願いします!!