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『経済人の終わり』から戦争を考える。その1 『チェルノブイリ原発電力停止について考えたい』

チェルノブイリ、キエフ、そしてモスクワの位置関係は以下だ。真ん中の赤丸がチェルノブイリ、黄色い丸がキエフになる。

google mapより

モスクワとチェルノブイリも近いが、今はモスクワ側からチェルノブイリ側へ大気が流れている。キエフにとって電源停止は脅威だ。
このページで世界の大気の流れを確認することができる)

敵国を本土戦で制圧することは難しいそうだ。ベトナム戦争ではアメリカ軍は無条件撤退を強いられた。日本を降伏させた原爆を使ってしまえば世論が許さない。原爆が使えない代わりにチェルノブイリを使ったと考えるのが妥当だ。ウクライナに集結している西側諸国を牽制することもできる。

ただし、ラニーニャ現象やエルニーニョ現象が生じると、偏西風が大きく蛇行することが知られている。するとどうなるか。

http://blog.livedoor.jp/myacyouen/archives/3651953.html より。

風が変われば、チェルノブイリの放射能がモスクワへ一気に流れ込むこととなる。ロシア軍はチェルノブイリを脅しで使うが、放射能を世界へ撒き散らすテロとして使うことはないはずだ。それではモスクワ自身の被害が大きすぎる。

しかしここ数日、妙にきな臭い。

3月8日のthe new york times誌では「17000の対戦車兵器を6日で届ける」との見出しが踊っていた。

エネルギー価格の高騰は避けられず、野菜など食糧も高騰している。数年前と比較し日本の肥料価格は3倍になってしまっていたというが、それに追い討ちがかかる。

P.F.ドラッカーは、かつてナチがなぜ支持されたかについてこう述べている。

「あまりに生活が苦しく、ナチ以外に頼れるものがなかった」
「皆がナチのために死ぬ覚悟をしていたほどであった」
"the end of economic man"より

彼はファシズムを今もやまぬ西欧全体の病だとし、その真の姿を知らねば戦うことはできないとする。

「全体主義は他者を否定することを信条としたが、自らが否定されることを否定してきた。それゆえファシズムは力だけを肯定する」

『我々は力だけを肯定し、力こそが我々を正当化する』

「広く見られる話だが、この箴言が基盤となったことほど世界が全体主義で染まったことを示す事例はない」
"the end of economic man"より
「人々はファシズムとどう戦ってよいかわからなかった」
"the end of economic man"より

我々も同じだ。この戦争とどう戦えば良いのか。
単純に反ロシア、反戦を叫んでも止まりはしないだろう。

老賢者ドラッカーが命をかけて記した書、『経済人の終わり』にそのヒントがあるはずだ。今こそ本書を読むべき時であろう。

お読みいただきまして誠にありがとうございましたm(_ _)m

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お読みいただきまして、心より感謝いたしますm(_ _)m

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