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私の心の大好物

昨夜夫と言い争いになり、お互いフン!という感じで就寝した。
仕事でお互いクタクタだったので心身の余裕もなかったのだろう。
おやすみという挨拶くらいはして、布団に入った。

昔はこういう場合、頭が沸騰したような、目が冴えざえする様な怒りも覚えたし、そんな短気な自分に嫌気もさしたものだが、最近は「えっと、夫はこういう事実に怒ったのだな。で、私はそれに対してこう思ったのだな。ではそれを解決するにはどうすれば良いかな。本当は私はどうしたいかな」と考えているうちに眠ってしまう。
翌朝まで引きずる事はまずない。

こういう場合の翌朝は2パターンある。
1つ目は、夫がずっと機嫌が悪い場合である。
昔は一生懸命機嫌取りをして、なんとか機嫌をなおしてもらいたかった。でないと自分が不安でしょうがなかった。見捨てられ感と一人ぼっち感満載だった。
夫はさぞかし重たかった事と思う。よくまあ懲りずに今まで付き合ってくれたものだ。

この場合、私には後ろ暗い原因がある。実は自分が悪いと思っている。でも夫が怖くて素直に謝れない。だからモヤモヤしている。
その原因の具体的解決を後回しにしている。
自分をお留守にして夫の機嫌を取りに行くのだから、勝手に自分で一人ぼっちになっている訳で、救いようがない。

2つ目は、私がずっと機嫌が悪い場合である。
夫は私の機嫌なんて絶対取らない。今まで一度も取った事がない。私の機嫌が良かろうが悪かろうが、いつも意に介さない。
だからこの場合も、私が自分で自分の怒りをおさめる術を見つけねばならない。

コンニャローと一人で叫んで紙をビリビリ引き裂くとか、取り敢えず外に出て散歩に行くとか、デカイ音で音楽を聴くとか、そんな事をしていた。
当然なんの解決にもならず、ビリビリになった紙を虚しくゴミ箱に押し込みながら、ため息をつくのが関の山であった。

最近は一晩寝れば忘れているので、こんな事はなくなった。
幸せな気持ちで毎朝起きている。
有り難い。

私の心は不安が大好物。ネガティブが好きで、自分を大切にする事を怠ると引きずり込まれそうになる。

不安というのは悪い方の将来の想像で、希望というのは良い方の将来の想像だそうだ。
想像はそれ以上のものではないので、現実とは違う。だから、今起こっていない現実をどっちに想像するかは自分次第である。

今の自分の立ち位置を、一旦立ち止まって確認する。そして起こった現実に対する今の自分の感情をじっくり眺める。
そしてどうしてその感情が起こったのか、納得いくまで自分に問うてみる。
その後、現実をどうすれば自分が嬉しいか、考える。人のことは考えない。
そうすれば理想の将来の方から勝手にこちらへやってくる。

今回の喧嘩の原因は両方にあると思う。
でも、夫を責める事もしないし、私を責める事もしない。
ちゃんと自分が嬉しくなる方法を発見したので、夫に話してみる。
二人が楽しくなる将来を想像したい。