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ただ無駄を愛すのダ!春日部ファイヤー篇 (マカロニえんぴつライブレポ)

はいどーもーーー、Hayateどす。今宵は久々のライブレポでし。我らのマカロニえんぴつ大先生です。春日部篇だゾ。

マカロックツアーはあの横アリ公演以来。
感染対策も十分に、期待値は十二分に。

それではライブレポと行きましょう。

「Hey bulldog」の音楽と共にメンバー登場。
久々のマカロニえんぴつに期待と希望が喉元まで押し寄せる。

今回のマカロックツアーEXTRA in春日部の幕開けは「listen to the radio」だった。はしりがきEPに収録されているこの曲は、「はしりがき」や「メレンゲ」に隠れているが、ラジオ好きのはっとりさんならではのワードチョイスと、キャッチーなメロディーが絡み合う言わば隠れた名曲のひとつと言えるだろう。

続いて、はっとりさんの息継ぎと共に「分かりきった事だけを確かめる夜がたまらなく好きだ」と「girl my friend」が始まる。ここ最近で多くのファンを付けてきたマカロニえんぴつが、どんなに大きくなっても貴方の事ひとりひとりちゃんとみているんだぞと言わんばかりの曲選に思わずうるっと来た。

そして「遠心」。この曲はライブ化けする曲のひとつだと思う。リリース当初はデジタルリリースなだけあり、hopeに収録されるまではツアーなどでは聴けずにいたこの遠心を、最近ではツアーやフェスでこの前半に組む安定の1曲になりつつある。

ここではっとりさんのMCが入る。このひと言に全バンド好きが、フェスをはじめライブを生きがいとしている人が救われた気がした。「ライブが1番のコミュニケーション」「直で反応が見えるのがライブだから」この言葉を聴いて、大事なことなんだな、これが必要な事だと胸を張って言えるのだと実感させてくれた。

そしてここからの二曲に全ての感情を持って行かれることとなる。「恋の中」そして、「two much pain」。どこか懐かしい選曲達のセトリだった。ここまで人気のマカロニえんぴつになる過程であった、seasonまでのツアーを思い出す感慨深いセトリに思わず立ち尽くしてしまったのは言うまでもない。

夏も終わりに近づき、メンバーはコロナで失った八月を取り戻すと言わんばかりに響かせたのは「八月の陽炎」だ。バンドの最新曲を丁寧に、大切に鳴らし、歌い上げる姿にこの夏はもうすぐ終わるのだと、自覚するのだった。

ここまで来たところで、クレヨンしんちゃんが登場。会場が更に沸き上がる中、しんちゃんのダンスと共に「はしりがき」が始まる。映画を観る前と後とでこの曲の捉え方は大きく変わるような気がした。是非映画を観てから聴いて欲しい。この曲を聴き直した時に真の「はしりがき」に触れられる気がするのダ。

続いて「レモンパイ」。しんちゃん言わく、マカロニの中で好きな曲がこの「レモンパイ」とのこと。ライブ定番のこの曲をノリノリで、ラップ部分はしんちゃんが歌い上げる。いつもと違うレモンパイに新鮮さを感じつつ、会場は一体となっていた。

しんちゃんが退場し、再びマカロニえんぴつのワンマンステージが始まる。ギター音を響かせ、大ちゃんのキーボードからお馴染みの前奏が聴こえ出す。「ブルーベリー・ナイツ」。彼らの代表曲はいつだって、マカロッカーのあらゆる感情を一身に引き受けてくれる。マカロッカーがAメロから盛り上がっている姿を目にすると、時代の流れを早くも感じてしまう。

続いて「ひ、ふ、み、よ」のカウントと共に「恋人ごっこ」がはじまる。この曲も言わずもがな、彼らの代表曲のひとつである。こうして日に日に彼らの代表曲は1曲、また1曲と増え続け、間違いなく彼らの人気に火をつけた1曲。痛くて、脆い感情を歌ってくれるこの曲に、手を挙げ乗るというよりかは聴き入ってしまうマカロッカーもかなり多くいるように思えた今回の「恋人ごっこ」であった。

心地よいギターの音色とともに「哀しみロック」がはじまる。昔から応援しているマカロッカーにとって思い入れの強い人も多くいるのではないかという1曲。この曲で特に注目したいのはよっちゃんのギターソロである。この曲を通してギターには魅入ってしまうばかりである。これまでもこれからも大切にしたい1曲である。

ライブも終盤へと進み「洗濯機と君とラヂオ」へ。この曲はライブで観客側が声を出せない事がとても悔しく思える曲であることに間違いない。ラスサビに向かい手拍子と共にボルテージを上げ、ラスサビをマカロッカーが歌うというツアー定番の1曲であったが、歌うことが出来ないことを全く感じさせないような盛り上がりを見せるあたりがさすがマカロニえんぴつという点であった。

はっとりさんの言葉は、どこか重みが違う。ライブごとに最後の1曲前の通称ポエティックモードと呼ばれるはっとりさんの心の訴え。今回は生きることの大切さを思い知らされた。マイナスなことを吐いた心の穴にプラスなポジティブな事を取り入れようと、言葉の通りそう思わせてくれた。この文面では伝わらない言葉の重さを伝えられた瞬間だった。

最後の1曲は「青春と一瞬」。学園祭などではラスト曲になることが多いこの曲で、この青春をテーマにしたクレヨンしんちゃんとのライブを締めくくる。サビのはっとりさんの歌声が響き渡り、会場の心が再びマカロニえんぴつの虜になるのが伝わってきた。青春への伝言をこの歌から教えられた気がした。

感謝の言葉と共にメンバーが退場するも、会場はアンコールの拍手に包まれる。

再びマカロニえんぴつのメンバーが登場し、次いでしんちゃんも登場。

ここでマカロニえんぴつの楽曲ではなく、クレヨンしんちゃんより「オラはにんきもの」を披露。しんちゃんとはっとりさんが交互に歌い上げ、ここでしか見ることの出来ない貴重なパフォーマンスであった。

「このままだとしんちゃん一色で終わってしまうから最後にマカロニえんぴつの曲やります」と「生きるをする」のサビが始まる。疾走感のあるメロディーと確立してきたバンドサウンドが堪らなく心地よかった。このご時世の中、生きることの偉大さをこの曲は歌っているのだろうと最後にこの曲を選んだ理由も垣間見える気がした。

最後に、貴方がいたから成り立った1日だった、そうはっとりさんに言われて、こっちがマカロニえんぴつを必要としているように、マカロニえんぴつにも必要とされているんだなという安心感と自覚で心がいっぱいなフィナーレだった。

これまで沢山のライブを見てきたが、また新しい境地に踏み入れたような感覚であった。マカロニえんぴつはこんなにも大きくなったのではなく、まだまだ大きくなっていく、そう感じたライブだった。このご時世に、大切な音楽を鳴らし届けてくれて、ありがとうマカロニえんぴつ。僕の青春がマカロニえんぴつです。1人のOKKAKEより。


【セットリスト】
1.listen to the radio
2.girl my friend
3.遠心
4.恋の中
5.two much pain
6.八月の陽炎
7.はしりがき
8.レモンパイ
9.ブルーベリー・ナイツ
10.恋人ごっこ
11.哀しみロック
12.洗濯機と君とラヂオ
13.青春と一瞬

en.1オラは人気者
en.2生きるをする

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