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自分を管理するのが苦手な私が行き着いた時間管理方法

私は規律を持って、自分の生活を管理するのが苦手です。正直言って、全く得意でないと言ってもいいくらい。仕事以外の生活は全てだらしない傾向にあるし、日常生活が億劫でできれば仕事だけしてた方がずっと楽なのに、と思うことの方が多いくらい、人間としては終わっている(と個人的には思っています)

とはいえ、私も大人の一員として社会に求められるある程度節度を持った生活を送れるようにならなければと最近は強く思うようになり、どうにかこうにか自分自身を自分自身で正しく管理する方法を模索していました。管理すると言っても、「仕事に振り切れすぎないようにする」というただその一点に対してのみフォーカスが当たっているけれども。

そんな私が最近実践して上手く行ったものを紹介してみようと思います。誰の参考になるかは全く分かりませんが、もし自分自身の管理に悩まれる方がいたらその人の参考になれば嬉しいです。


大切なのは、原則を決めること

時間管理、ひいては自分の行動管理において、最も大事なのは「原則を決める」ことです。ここでいう原則、というのは「自分が自由に意思決定できるのであればいつも、この動きをする」と決めたことを指します。

今回紹介するタイムボックスによる時間管理はあくまで原則の一つであって、時間管理=タイムボックスではありません。私は、「時間をタイムボックスで管理し、自分が設定したタイムボックスに対してできる限り自分の行動を合わせていく」という原則を決めている、というだけです。

逆に言えば、それ以外にも方法があるということです。例えば、「毎日朝6時には起きる」や「必ず一日1回はカレンダーを見る」など、原則の置き方は様々で、各人との相性があります。実際に試行錯誤しながらご自身に合うものを探すのが大切です。逆に言えば、自分に合うなと思う原則が見つかれば、そこに自分なりの方法を導入して、自分独自の管理方法を見つけていくととても良いでしょう。

大切なのは、原則を決めることです。
どの原則を選ぶべきか、ではありません

原則はルールではない。守ることは強制されない

原則を決める時に多くの人は、「それって決めたら守らなきゃいけないんでしょ?」と疑問を持ちます。この問いに対しては、Noです。守らなくても良いです。

「では、原則を決める意味ありますか?」と聞かれると、Yesです。守る必要は必ずしもないが、原則で決めたことは(選択可能ならいつも)選ばなければならないからです。

難しいかもしれませんが、これらをまとめると「原則は必ずしも守らなくても良いが、守れるならいつでも守る必要がある」のです。例えば、本来仕事をしないといけない時間に、急遽会食に行ってしまった、というシーンがあるとしましょう。この場合は、その人に選択の余地があるなら守るべきでしたが、状況や環境的にいかざるを得ないなら原則に囚われる必要はありません。状況判断が正しいと考えるのが妥当です。

結局、原則というのは、自分の行動のうち大体 50%以上がその行動に従っていればよい、という少しゆるいものとして捉えて問題ありません。全体の傾向的には原則通りにできている、となっていれば良いのですから。細部をいちいち気にしていると辛くなってしまいます。逆に、50%も原則に従えないなら、もうそれは原則とは言えません。もう一度、見つめ直した方が良いです。

私の時間管理方法

では本題です。

今、私はタイムボックスを用いて自分自身の行動管理を行なっています。具体的には以下のような感じで、Google Calendar 上に自分の行動すべき枠を設定しています。色分けをしながら視覚的にわかるよう工夫しています。

実際に運用しているタイムボックスの画像

このタイムボックスは後述するステップを踏みながら運用しています。詳細を解説しながら、実際にどのようにタイムボックスを活用していけば良いかを解説します。

タイムボックスを定義する

まずは使用するタイムボックスを定義します。私の場合は

  • Work(何かする時間)

  • Break (休む時間)

  • Sleep (寝る時間)

の3種類を使用しています。ここのキモは、 KISS の原則を用いて設定すること。KISSとは「Keep It Short and Simple」を省略したもので、KISSの原則というと、「物事を短く、単純にしておきましょう」という原則ということになります。

最初、設定する時は「よーし、いろいろ細かくボックス定義するぞー!」と意気込むのですが、割り込んで予定が入ったり、思うようにスケジュール通り動けなかったりすると、途端に計画が破綻していきます原則が原則ではなくなっていきます。最終的には、タイムボックスの運用自体を諦めてしまうため、ここは念入りに用途を設定するのが重要です。

私の場合は、体の動作だけを軸にタイムボックスを設定しています。Workはほぼ Active と一緒の意味で、「何かする」か「休む」かの2軸だけで時間を管理する方法をとっています。そうすれば、仮に突然会食があっても、仕事を休んでどこかに赴かないといけなくなっても、タイムボックスの運用を続けやすくなります。なるべく用途は変化に対して強いものを選び、安定的に、確実に設定できる単語の選定をすると良いです。

一日の使い方をタイムボックスベースに設計する

先ほど設定したタイムボックスを用いて、カレンダー上に一日の時間の使い方を可視化していきます。私の場合は、それぞれ

  • Work: 2時間

  • Break: 30分〜1.5時間

  • Sleep: 7時間

と固定しています。現在は、チューニングの結果、1Work + 1Break のセットで運用すると自分の生活に馴染みやすいとわかってきており、私は積極的に Work → Break → Work … となるように時間を区切っています。

また、私の場合は平日と休日で生活リズムに変化がありませんので平日・休日ともに同じタイムボックスを運用していますが、必ずしもそうする必要はありません。ご自身の生活に合わせて適切なタイムボックスを検討して運用するのも良いでしょう。

実際にタイムボックス通り動いてチューニングする

タイムボックスの定義と時間の使い方を決定できたら、実際に実行してみて体に馴染むかどうかを確認していきましょう。ここで重要なのは、自分の行動の約半分がこのタイムボックス通りになっているか?です。

あくまでタイムボックスは時間の使い方の目安で、囚われないように注意してください。設計したからと言って、人付き合いや重要な仕事の予定を蔑ろにするのは本末転倒です。

1, 2週間程度まずは運用してみて、自分の中で「この原則があるおかげで、いつ何をしないといけないのかが明確になったな」とか「自分の行動を振り返ったり、歯止めをかけたりするきっかけになったな」と感じるようなら成功です。

逆に、「原則にとらわれてしまっているな」とか「原則を守るのが辛い」と感じるようでしたら、もっと原則を簡素に、ゆるいものに変更していってください。無理をする必要はありません。

これらをしばらく繰り返して、自分に最も合うタイムボックスの定義と運用方法を見つけ出してください。

おわりに

今回は、私が実践しているタイムボックスによる時間管理方法を共有しました。正直、参考になる人がいるかは全く分かりませんが、誰かの参考になったなら嬉しいです。

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