大阪、街と人と、散歩と

西日本の出身だが、大阪の街を歩いたことはなかった。大阪といえば、修学旅行で行く場所で、学生の時にちらっと行ってから、家族でたまに海遊館に行く程度。大学生の時は、ほとんど遊びという遊びをしていないし、行く機会すらなった。

そんな中、この前はじめて大阪の街を歩く機会があった。5時間くらい、難波から梅田に向けて、さまざまな道を歩いた。いわゆる観光地もあれば、ただ何もない普通の街もある。オフィス街も、家族で賑わう公園も横目に見ながら歩いた。私のアップルウォッチの記録によると、20km くらい歩いたみたいだ。

全く世間知らずの私は、大阪がこんなに栄えていることも、小綺麗でおしゃれでずっと時間を過ごしたいと思うような場所もあるとは知らなかった。日本人以外もたくさんいて、飛び交う外国語にびっくりしながら、あたりをキョロキョロと見回す。ただ、歩くだけで街の雰囲気も、さまざまな表情も、個々の街が持つ特徴も感覚的に伝わってくる。

「東京でいうと、渋谷っぽいな」とか「この街のデザインはどうしてこうなっているんだろう」とか「この街、なんか怖いな」とか、私は街が持つ雰囲気を多面的に感じるのが好きで、旅行ではただ街を歩いて終わることも多い。現地の店に入って、現地の人と話して、たまに仲良くなったりもする。そんな人や街と出会うための時間が、私にとって旅行だったことを思い出した。

まだまだ健康や衛生管理は必要だが、それでも旅行が少し身近になってきた。街とそこにある生活とそこに暮らす人たちと会いに、また旅をしようと思う。


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