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いつもの土手道

家から割と近い距離に、好きな場所がある。
海蔵川という河川でそこの堤防沿いに立派な桜の木がいくつかあって、今年初めて満開の桜を見ることができた。

その日は平日だったけど、たまたま仕事は休暇をとっていた。でも家に居てもなんだか仕事のことが頭から離すことができず、モヤモヤした時間を過ごしていたのもあってか、妻が「あそこの桜を見に行こう」と誘ってくれたのだった。

ただ訳もなくぼんやりと、夕焼けの土手道を家族三人で歩いただけの時間だったけど、風がやんわりと気持ち良くて、夕陽に光った桜がとても綺麗だった。山の方を向けば近鉄電車が横切り、海の方を向けばいつも眺めているコンビナートの景色。風で揺れる満開の桜の葉の音が、時より心地良い。お陰でぼくはすっきりとした気分に。真夏になってしまう前に、もっと来たいなぁと思う場所です。

僕は、休日は時間が貴重だと感じすぎて、遠出をすることがどちらかといえば億劫になってしまうことが多々あって、ふと見返すと自分の写真の大半は近所の場所がほとんどである。もっと色んな場所へ家族を連れて行ってあげたいんだけど、移動時間が勿体無いとかばかり感じてしまうのは自分の悪いところだなぁと自負してる。

でもその分、いつも当たり前の景色の中にある発見や視点は、人並み以上に持っている小さな自信があったりするので、それはそれで悪くもない。自分が暮らす場所や土地、人間を受け入れて、好きになって。
豊かさって、そういうことなんだと思ってます。そして写真は、そんな日々の楽しさを発見できる遊びですよね。


ちなみに今日書いた場所は四日市市の〝月の温〟さんというお店の、真向かいにある河川の土手道。ここで写真撮って家族で散歩してる時は、「もうこれ以上ほかに何も要らないやぁ…」ってなるほど癒される。それくらい好きな場所です。

近くに好きな場所は、ありますか?

#四日市 #海蔵川 #エッセイ #家族 #写真 #フィルム写真 #桜

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