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浮気モラハラ年下男からようやく抜け出せた話③

前回の話↓

1度恋人のスマホを見た後は、地獄だ。

彼が学校に行った。あの女と会うんだろうか。彼が誰かとLINEをしている。相手はあの女かもしれない。「今日はゲームするから会えない」ああ、あの女とお泊りか。

気が狂いそうだった。

2019年の5月、私は友達と海外旅行にいっていた。3泊4日だったが、彼からはその間一度も連絡がなかった。

日本に帰り着き、「お土産もって行ってもいい?」そう連絡すると「すぐ帰るならいいよ」と返事がきた。

おかえりでもなく、ありがとうでもなく、置いたらさっさと帰れと言わんばかりの心無い言葉で、私はようやく決心がついた。

翌日の夕方、彼の家に、彼が喜ぶだろうと思って買ったたくさんのお土産を届けた。彼は一度も目を合わせない。何か言いたげに口を開くこともあったが、結局彼から決定的なことは告げられなかった。

「もういいよ、ごめんね、別れよう」

私からこの言葉を言うことになるとは思わなかった。

彼の家にたくさん置いていたはずだった私の荷物はいつの間にかどんどん減っていって、私の特等席だと思っていた彼の車の助手席の座席が少し移動していて、そうやって徐々に侵されていく私の場所をもう、見たくなかった。

家を出る前に、彼と一緒に買ったおそろいのスリッパを、捨ててきた。

これで彼との恋人としての関係は終わった。この先ヨリを戻すことはもうなかった。

しかしそれから約1年、私はまた別の形で彼と関わり、そして心を消耗していくことになる。

***

次回に続く。



泣いたり笑ったりして喜びます。