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ナポリ、冬の郷土料理

こんにちは、ハヤシヨウヘイです。
私のイタリアの郷土料理の食べ歩きが趣味で、イタリア人の友人にも「なんでそんなに郷土料理が好きで詳しいのにミシュラン星付きの店で働いてるの?」と聞かれたことがありました。
カンパーニャ州ナポリはそういった意味でとても楽しい土地でした。

ナポリの郷土料理

ナポリの郷土料理は有名なものが多く、今ではイタリア料理として認知されているものの中にもナポリ料理がベースになっているものがたくさんあります。
アーリオオーリオペペロンチーノ、ピッツァ、パルミジャーナ、いろいろありますが、今日は冬に見たナポリ料理をいくつか紹介していきます。

アックア・ディ・ポルポ・ACQUA DI POLPO

今はほとんど見つからなくなってしまいましたが、かつてのナポリでは冬の街角の風物詩のようなものでした。
ただ香味野菜・水・タコで5分ほどゆでる。そのゆで汁とぶつ切りのタコをカップに入れて食べる。
何の変哲もないゆでだこなんですが、寒いときにすすると本当においしく感じます。

田舎の街角トラットリアにて


ソフリット・アッラ・ナポレターナ・SOFFRITTO ALLA NAPOLETANA

イタリアではサラミ、生ハムが伝統的に作られてきたため、内臓類の料理がたくさんあります。
ナポリではパプリカパウダー、唐辛子、トマトを一緒に煮込んで食べられます。
からいこの煮込みと焼いたパンを一緒に食べるのは最高です。

一枚だけあったけどブレブレな写真
内臓類を薄い肉のブイヨンでゆで、パンを浸して食べる。

ジェノベーゼ・GENOVESE 

ジェノベーゼとありますが、ジェノバ風ではありません。
ナポリで有名な2つのお肉の煮込みのうちの一つ、大量の玉ねぎをしっかり茶色くなるまで炒めて牛肉やサルシッチャなどを一緒に煮込みます。
玉ねぎの甘みと肉のうまみがこのラグーのおいしさです。
ちなみに、肉はメインとして食べ、残ったソースをパスタのツィーティzitiとあえて食べるのがナポリの家庭流です。

ラグーナポレターノ・RaguNapoletano

もう一つの有名なお肉の煮込み。
牛肉のうすぎりを巻いて、トマトや香味野菜と煮込んだ料理です。
こちらも肉をメインに食べて、残りのソースをパスタと食べることがおおいですね。


ほかにも魅力ある郷土料理はたくさんありますが、あまりに多いですからこんかいはこれだけで。
イタリアの郷土料理は奥が深い。
村が違えば、違う料理だと言い張るイタリア人のなんと多いことか。
ぜひまた、折を見てお伝えたいと思います。


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