見出し画像

日本史上最も短い時代の歴史に触れる🌈

江戸時代や明治時代といった、変化の目まぐるしい時代がある一方、繋ぎ役のようなイメージを持たれがちの大正時代。

今日から公開の『大正スピカ-八咫烏の選別-』も、この大正時代が舞台となっている小説です。

より多くの方に、この大正時代の世界観に触れていただきたいと思い、この記事を書いている次第です。

ぜひ、最後までご覧ください✨

大正時代は、大正天皇の在位期間である、1912年7月30日から1926年12月25日までの15年間。

日本で最も短い時代です。

『大正』という元号。その名前の由来は、古代中国の書物『易経』にあると言われています。

「大亨以正、天之道也(大いに亨りて以て正しきは、天の道なり)

この中の『大亨以正』から、最初と最後の言葉を選び、『大正』と名付けられました。

しかし、作家の森鴎外は、日本の元号についてまとめた『元号考』の執筆にあたり、

「中国では、『正』の字の元号を嫌う。なぜなら、『正』の字は『一而ニシテ止ル』と読めてしまうから。『正』の字を付けて滅びた例を調べるべきところ、その確認がなされていない」

と、不満を述べています。

そして、彼の言及した通り、15年という短い期間で幕を下ろすことになったんです。


大正時代は、『大正モダン』と呼ばれる華やかな時代でもありました。

・西洋のハイカラな洋服が流行
・近代都市の発達
・経済の拡大に伴い、都市文化や大衆文化が開花

その一方で、政治に関しては、とても安定していたとは言えない時代でした。

二度に及ぶ護憲運動(憲政擁護運動)が起こり、明治以来の超然内閣の政治体制が揺らぎ、政党勢力が進出することになった『大正デモクラシー』は、日本史の中でも特に有名な国民主体を主張する運動です。

大正時代、その全期間を通じて、都市に、思いのままに楽しむ『享楽的な文化』が生まれた反面、

・スラムの形成
・民衆騒擾の発生
・労働組合と小作人組合が結成されたことによる労働争議の激化

など、社会的な矛盾も深まっていった時代でした。


大正時代に就任した内閣総理大臣の数は、10名(第15代〜第24代)。

実は、15年間で9回も総理大臣が変わっていたんです。

新しい西洋文化が入ってきたことによって、大衆の自由化や都市化の発展が急激に進み、政府が機能しなくなってしまったのが要因ではないかと言われています。


リーダーのいない日本。

従来の文化と新たな文化が混ざり合う時代となった大正時代。


この時代の変化が、私たちが生きる、その後の社会に繁栄をもたらしたのも事実です。

しかし、大正時代が無ければ、もっと堅い文化が、日本に生まれていた可能性もあります。

現代の日本(令和時代)は、大正時代と同じように、様々な文化が混ざり合い、常に変化している時代。

大正時代の歴史を学んだ上で、新しい時代を築いていくことが大切なのかもしれませんね😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈

もしよろしければサポートをお願いします😌🌈