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音で調和を図る!?自然界が織りなすサウンドスケープとは?🌈

気軽にできるリフレッシュ方法といえば、BGM(音楽を聴くこと)。

「心理的な安心感を得たい」
「気持ちをリラックスさせたい」

そんな時、効果を発揮するのが『ヒーリングミュージック』です。

自律神経を整え、免疫力を高める効果もあり、最近ではお店のBGMとしても使われています。

ヒーリングミュージックに、明確な定義はありません。

ニューエイジ・アンビエント・クラシックなど様々なジャンルがあり、メロディやリズムがシンプルで、ゆったりとした曲調が多いのも特徴です。

そんなヒーリングミュージックの中で特に多いのが、自然界の音を使った雄大な楽曲。

この自然界の音に最初に着目したのが、アメリカの音響生態学者で、元ミュージシャンのバーニー・クラウスさんです。

クラウスさんは、1968年、アルバム作成のために自然の環境音を録音したことがきっかけで、生態音響の世界に興味を持ち始めます。


自然界の音は、大きく分けて3つ。

1. シンフォニー
 ⇒ 自然現象の音
2. バイオフォニー
 ⇒ 自然界の生き物が発する音
3. アンスロフォニー
 ⇒ 人間が発する音

これらを総称して『サウンドスケープ』といいます。

サウンドスケープは、『サウンド(音)』と『ランドスケープ(風景)』を組み合わせた造語。

有害な騒音やノイズを排除・軽減した音のことです。

木々や水など自然の音から人工的な機械音・人間の活動音・スピーカーの音まで、人間が生活するうえで耳にするあらゆる音環境を指します。


クラウスさんは、1980年代以降、音響生態学の研究と普及に専念。

アラスカのクジラやカナダのオオカミ、アフリカのサル、アマゾンの熱帯雨林のクロコダイル、サンゴ礁、極地の氷河から、ゾウの足音、昆虫の幼虫の微音、イソギンチャクの独り言まで、

40年以上に渡り、世界各地の生態環境音を収集し続けました。

その結果、収録した音の総時間は4,500時間を超え、生き物の種類は15,000種を超えたそうです。


そんな中、カリフォルニア科学アカデミーの依頼でケニアのマサイマラ国立保護区での収録を行った際、クラウスさんはある事に気付きます。

「自然界では、様々な生き物の声が統一されている」

昆虫・カエル・ハイエナ・ゾウ・コウモリが、お互いに同調し、自然の音に合わせて鳴いていたんです。

「自然の中では、生き物たちのオーケストラが開かれており、互いが周波数を尊重し、折り合いをつけている」

後に、この法則は『ニッチ仮説』と呼ばれるようになりました。


私たちの先祖は、自然と共に暮らし、当たり前のように火を囲みながら踊ったり歌ったりすることで、自然や生き物たちと同調していました。

「資源採掘・騒音・環境破壊などによる影響を肌で感じ、自然界との調和が人間にとってどれほど重要なことなのかを改めて触れるための指標」

これが、『サウンドスケープ』です。

サウンドスケープは、私たちが自然界に対する理解を深めるのために必要な存在なのかもしれませんね😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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