宇宙飛行士が語る匂いと宇宙の色🌈
宇宙空間に、人が直接体をさらすことは、命に関わります。なので、宇宙空間の匂いを鼻で確かめることはできません。
しかし、宇宙の匂いを感じたという宇宙飛行士は数多くいます。
船外活動をしていて、国際宇宙ステーション(ISS)の船内へ戻ってきたあと、感じた匂い。
その証言は、多岐に渡ります。
ドナルド・ペティ宇宙飛行士は、
「溶接ヒューム(溶接で融けた金属の細かな粒子)のにおい」
トーマス・ジョーンズ宇宙飛行士は、
「ツンとするオゾンのにおい」
揚げ焼きしたステーキのにおい、と表現した宇宙飛行士もいました。
そして、1996年に宇宙飛行士候補に選出され、国際宇宙ステーションで日本人初の船外活動を行うなど、数々の異名を成し遂げてきた、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんは、
「刺激のある、独特な金属臭のよう」
と、語っています。
この他に、
・甘い香りの溶接煙
・燃えている金属
・独特のオゾン臭や刺激臭
・クルミとブレーキパッド
・火薬
・焦げたアーモンドクッキー
こうした匂いの正体については、大きく分けて二つ、説があります。
① 国際宇宙ステーションが周回する軌道に漂っている『原子状酵素』という強い紫外線で分解された酸素原子が、宇宙服の外側に付着し、国際宇宙ステーションの船内の空気と反応して、オゾンが発生した。
② 宇宙空間に漂っている、恒星(自ら光を放つ星)の寿命が終わるときに放出される炭素を含むガスが匂いのもととなっている。
NASAに所属する宇宙飛行士のグループの声明によると、
「火薬のような、表面を炙ったステーキのような、ラズベリーのような、ラム酒のような匂い」
宇宙の匂いは、表現が難しい複雑なものであるということです。
では、宇宙の色はどうでしょうか?
私たちが普段見ている太陽の光は、白。
しかし、太陽の光の中には、様々な光の成分が含まれています。
太陽などの恒星が放つ光には、人間の目には見えない『赤外線』や『紫外線』が含まれているんです。
1997~2002年にかけて、オーストラリアのサイディング・スプリング天文台で行われた、地球から20~30億光年以内にある20万以上の銀河の観測データを使って、目に見える色に変換して算出した調査では、
「光の平均色は、緑がかった淡いターコイズブルーである」
と、発表されています。
しかし、わずか数ヵ月後に「ベージュだった」と発表を修正。色を変換する計算に誤りがあったとのことでした。
この色は、後に投票で『コズミック・ラテ』と名付けられています。
ちなみに、宇宙が黒く見えるのは、太陽の光を反射するものがないから。
宇宙全体の色は、カフェラテと同じ色であると、覚えておきましょう😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
今年一年、私の記事や小説を読みに来てくださった皆さん、ありがとうございました。
この記事が、2023年最後の投稿になります。
今年、最も多くの方に読んでいただいた記事が「もう少し宇宙のこと知ってみませんか?🌈」でした。
日頃、私の記事を読みに来てくれている皆さんに感謝の気持ちを込めて、昨日今日と、宇宙関連の記事を書かさせていただきました。
楽しんでいただけましたでしょうか😌
7月に始めた毎日投稿も、今日で185本目の投稿となります。
1,000日、2,000日達成の方々には遠く及びませんが、私にとっては大きな数字です。
日々記事や小説を投稿し続けることができたのも、日頃から、応援してくださる皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。
来年、2024年も、引き続き毎日投稿は続けてまいります。そして、新たな挑戦に向けても、準備を進めてまいります。
その先駆けといたしまして、明日、2024年元旦に一つ発表がございますので、楽しみしていただけると嬉しいです。
それでは皆さん、良いお年をお迎えください🎍✨
早坂 渚 🌈
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