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松岡正剛著「情報の歴史を読む」から新たな歴史のとらえ方を学んだ

はやぱぱです。

久しぶりに脳みそに刺激を受けまくるヘビーな本を読み終えたので、感想をまとめます。

読んだ本は、松岡正剛さんが著した「情報の歴史を読む」という本です。この本は絶版で中古でも高値で取引されていますが、僕は図書館で借りて読破しました。

ちなみに知ったきっかけはコテンラジオのコミュニティです。リスナーさんが紹介してくださり、メインパーソナリティの深井さんも太鼓判をおす一冊だと言ってたので、読むことにしました。

マクロ視点で歴史を学べる

この本の良いところは、宇宙の誕生から生命の誕生、そして人類の発展と地球ができてから現代までの流れを「情報」というキーワードを軸として解説している点です。

宇宙から「情報の種」のようなものが地球上に降りてきたことが、情報生命の誕生につながったと著者は書いています。つまり生命の歴史は情報の歴史でもあるということです。

そして人類の発展は、自身が保有している情報をさまざまな形(ダンス、音楽、言語、文様、文字、宗教など)にパッケージして共有していくことで社会を形成していったというのです。

おそらくこの文章を読んでるだけだとさっぱりだと思いますが、情報に意味付けをしてパッケージにすることで共通認識を作っていったんですね。そして、ルールが異なる人たちは争うことで勝敗を決め、敗者は勝者のプロトコルにのっとって生活することを余儀なくさせられました。

自分の認識をまとめると、歴史は情報の集約や分散の機会を時系列で記しているものだというものです。しかし、情報の種類や切り口によってまとめ方は全然変わってくるため、一面的な見方だけでは歴史を正しく理解することはできません。

今の僕たちは恵まれている

過去の人々が情報の意味づけやルール作りをより良い形に進化させてくれたおかげで、現在の豊かな社会が実現されているんだなぁとハッキリと認識できました。

昔は情報を得られるのはごく一部の特権階級の人だけでしたが、現在は基本的に公開されている情報であれば誰でもアクセスできます。例えば、図書館はまさに書籍化された情報へのアクセスポイントなんですね。すごい。

つくづく恵まれた環境にいるなと実感しましたが、これからの世代にとってより良い時代になるよう、正しい情報をアーカイブすることが重要であるとも感じました。公文書は大事。

歴史を学び過去の智慧を参照する

歴史を学ぶことで、過去から現在へのつながりをきちんと認識できるようになりました。そのため、現在僕たちが持っている課題や悩みについても参照できる事例は必ずどこかにあるんじゃないかと思えるようになりました。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

とは本当によく言ったものだなと思います。僕自身は基本的に失敗の経験からしか学べないタイプですが、歴史のケーススタディからも学んでいきたいなと考えています。

歴史とは何か、ということを具体的に知りたい方はぜひ図書館で借りてみてください。

Twitterやってます:https://twitter.com/_8823_




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