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父母未生以前の面目(自分)

私には愛する娘と息子がおります。
とても可愛くて愛おしくてかけがえのない、そんな思いです。彼らが生きているだけで奇跡のように感じております。

父母未生以前の面目(自分)という禅の公案があるようです。父も母も生まれる前の自分に思い馳せる。

私はどうしてもかけがえのない子ども目線で考えてしまいます。

あの奇跡のような愛する娘と息子の父母は、私たち夫婦でございます。私たち夫婦が生まれてくる前の、娘と息子に思いを馳せます。

そうすると生命の神秘について考えざるを得ません。影も形もないところから、時を経て、あの愛する娘と息子は現れてきております。

そんなスケールのでかい話に圧倒されながらも、エゴというものが形成されつつある娘と息子たちに、私はなにかかけがえのないものを伝えることができましょうか。

父母未生以前の面目とは如何に?

そんなことを考えております。

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