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私が家庭学習を娘に選んだ理由

こんにちは!

非加熱はちみつ、オーガニック植物オイル等をネット販売しているHaya Naturalのリカード なほみです!

今日はホームスクーリング(学校に通わない子)を6歳の娘に選んだ私の話をしたいと思います。

どうしてこんな事を書くのか?

それはイジメに苦しんでいる子供たちとご両親や、新型コロナ発生で学校に通わせるか、もしくは子供達が学校に通う以外に選択肢があるのかどうか悩んでいるご家族のために、
私たちの様に家庭学習を選択した家庭は世界中にたくさんいて、学校に行かない選択もある、という一つの選択肢として少しでも心の隙間を作ってもらえたらと思いました。


先進国には義務教育という法律があります。
この義務教育という言葉を、
勘違いしているご両親が非常に多いと感じます。


この少しの勘違いが原因で、
学校に通えない子たちを
社会のはみ出し者と決めつけられている事が悲しいなぁと実感します。

実際私も子供ができるまでは、
義務教育=”学校に” 通うこと
だと思い込んでいました。

義務教育とは、
【教育を子供に受けさせる】ことで、
学校に通わせる事ではありません。

自宅でお母さん、もしくは家庭教師を雇ったり、今ではオンライン(例えば学校が近くにない、田舎の子供たちや、病気で学校に通えない子たちにも、多く利用されている、教育団体が提供している法的な教育法です)
などで教える事が可能な人が、
子供に教育を受けさせる事が、
 ”義務教育”です。


フランスは2019年から義務教育が3歳からになりました。
その為、義務教育の3歳から15歳までの、幼稚園や学校に入っていない子の自宅に、フランス国の運営する教育団体が家庭訪問に訪れ、子供たちの知的レベルやコミュケーションレベルを見にきます。

法律が改定された時、娘は5歳でした。
幼稚園には通っていなかったので、もちろん我が家にも家庭訪問がありました。


どうして幼稚園に入れたくないのか?
どの様に家庭で教育をしているのか?
娘の知的レベル、コミュニケーション能力を診断してくれました。


結果は小学1年生レベルと判断され、問題なく続けて下さいとの事でした。
他には、教育を受けさせずに虐待していないかなどの育児団体も訪問に来ますが、今のところ新型コロナ発生で保留になっています。

娘はイジメにあって学校に行けなくなったという訳ではありません。
我が家は娘が5歳の頃、学校ではなくアトリエを選択しました。
アトリエは週に1回教室に通い、
後は朝1時間オンラインレッスンが週に2回あるだけです。


アトリエを選んだ一つの理由としては、
行かせたい学校が近所になく、アトリエの方が娘にあっていると感じたからです。

確かにこれは親の視点かもしれません。
当然迷いも少しはありました。
ただ、今はこの選択に後悔はしていないし、
子供も私も、そして義家族にも喜んでもらえています。

私にとって学校という場所は、勉強をして、お友達を作って、道徳を学ぶ場所。

先生という指導者がいて、お友達とアクティビティーをして集団生活を学び、楽しむこんな感じでしょうか?

でもこれって学校じゃないと絶対に出来ないの?
私たち夫婦はそう思ったんです。

娘はまだ6歳。幼稚園は1年だけ年中さんから通いましたが、その後その幼稚園はフランスの法律が変わった事でアトリエになりました。
他の幼稚園に転園した子もいましたが、そのままアトリエに残って我が家と同じく家庭学習にしたお母さんたちは4割ほどいました。


私たちは家庭学習を選んだお母さん達とグループを作って、他の町のホームスクーリング親子とも連携して遠足に行ったり、社会見学をしたりしています。

その為、普通の学校とは異なり、学年ごとではなく3歳から6歳の子供たちが混ざって学習する日が必ず出てきます。
この経験から娘は1歳の弟の面倒見がものすごく良く、小さい子には手を差し伸べる優しさを勝手に学んでくれました。

もちろん教科に寄っては、学年ごとに学んでいる物もありますが、例えば道徳を学ぶ授業。
これは学年ごとには分けません。

道徳は言葉やイメージで説明するよりも実践できる方が理解しやすい。
その為小さい子は大きい子を、大きい子は小さい子を見るなどして、いわゆるロールプレイングをして道徳を学ぶんです。


少人数だからこそ出来ることはたくさんあります。
学校や幼稚園という場所の様に、たくさんの子供たちと触れ合う機会だって作ろうと思えば作れます。

週に一回のアトリエで友達ができるの?
ホームスクーリングを選択した時、義両親に心配されたのは友達作り。
要するに社会に馴染むための環境ですね。

そこの問題は、私は公園に行く時間を調整しました。
公園は週末や、学校終わりの夕方の子供がたくさんいる時間帯をわざと狙って、行く日を週に何度か作りました。


そこで私が決めている事は、子供にぴったりとくっついて一緒に遊ぶ事をしない。
この日は学校と同じ環境を作るんです。


運動場で遊ぶ時って友達とだけじゃなく、違うクラスの子、学年、いろんな子供たちがいますよね?

力の強いジャイアンみたいな子、物静かなしずかちゃん、知的な出木杉くん、スネ夫、のび太みたいな感じでしょうか?

同じ公園に行けばだいたい同じ子にあったりします。
違う公園に行けばまた違った子供がいます。


我が子の気分で公園を選び、友達作りの練習に公園は大いに利用できました。
4歳の頃の娘は大の恥ずかしがり屋。
自分から声をかけるなんて無理で、声をかけられても恥ずかしくて私の後ろに隠れる様な子でした。


義両親が心配するのは無理もありません。
そんな娘も今では公園に行けば直ぐに友達ができて一緒に遊んでいます。


必ず2歳の弟も一緒に手を引っ張って、そのお友達に紹介して遊んだりと面倒見も相変わらずよく、私は何をしているかというと、仕事、本読み、木や植物を眺めて裸足でアーシングです(笑)


ホームスクーリングってものすごく忙しいイメージを持たれますが、実はそんな事もありません。
2歳の息子は6歳の娘がアトリエに行っている水曜日はとってもつまらなさそうで、私の今の課題は子供との遊び方を学ぶ事です。

私は末っ子で小さい子と遊ぶ機会もなく育ったので、子供の気持ちにはすごく音痴です。


我が子たちはケンカもしますが、私はここでも、学校の様に親はいない物という時間を作ります。


いつでもそばに親がいては、自立するタイミングを奪ってしまうと思うので、そっと見守ります。
この経験から大人が出て行く場面というのは、思っていたほど無いという事にも気が付きました。


小さな子に優しくしなければいけないのは義務ではありません。
小さいからと言って自分が使いたいおもちゃを、自分の気持ちを押し殺してまで貸してあげる必要はないと思っています。


なので私はおもちゃの取り合いをしても放っておきます。
1歳の弟が噛んだり、髪を引っ張って、どうにもいかないと判断したときは、弟が引っ張っている手を離すお手伝いはします。


子供の問題に大人が介入して結果を出そうとしない様にしています。
弟にどうしておもちゃを貸してあげられないの!意地悪な子は、誰にも遊んでもらえない様になるよ!

そう言ってしまいたい気持ちはあります。
もちろん、言ったことがあります。

ただ、言った後に、娘はおもちゃは貸しませんでした。
理由を聞いたら、「だって貸したくないから。」
娘の言う通りだなぁと思いました。

私だって貸したくない物の一つや二つはあります。
それを親に貸してあげられないなんて意地悪な子!と言われたら、何もしらない癖にと心の中で思います。


子供も同じなんだなぁと。
子供も、全ての感情を親にぶつけられる訳ではないんですよね。
かと言って、親も全ての感情を知ってあげる事は不可能。


だから自分で解決してもらうのが良いと思ったんです。
このおもちゃは貸せない。どれだけ弟が泣いても怒っても髪を引っ張られても嫌だ。

なら弟が見えない所に直そうとか、弟の見えないところで遊ぼうとか、もしくはこれは貸せないから、代わりにこれを貸してあげようとか。
とにかく自分で方法を見つけ出して、私たち大人が世間をうまく渡る様に、子供たちにも選択肢を、自分で探し出すという事ができる人になって欲しいと思っています。


ヒントや選択肢のアイデアを見せてあげる事はたくさんしますが、強制はしない。
前はできたのに、今日はできない。
そんな事もたくさんありますが、大人だってそうです。


前は美味しくできたのに、今日のカレーは全然美味しくない。
同じ事です。

前はよくできた事が、出来なくなるのなんて日常茶飯事ではありませんか!


大人は誰にも注意されないのに、子供はダメなんて窮屈な世界、早く抜け出したいと思うのは当たり前です。

子供時代を有意義に利用して、たくさん与えられた、学ぶ’期間を十分に使って欲しい。
私はそう思っています。


学生時代にもっと勉強していたらよかった。
そう思ったことありませんか?

今はこんなに学ぶ事が好きで、この科目なら楽しくて趣味の様に時間を活用できるのに。
など、自分がどんな事に興味があって、どんな事が得意なのか。

30歳になってから気付くのと、小さい頃に知れるのでは人生は大きく変わると思っています。

私はこれを学生時代に見つけられなかった事でずいぶん遠回りをしました。
学校という場所でみんなと同じになる事に一生懸命だったからだと思います。

母親の期待する点数を取るために頑張った試験。
点数しか見てなくて、問題なんて全く覚えてもいない。
そんな中学時代を過ごしていたある日、私は通っていた個別塾で、とある先生に数学と理科の楽しさを教わりました。


それからは、私の中で数学と理科だけは趣味の様に、今でも問題を解くのが好きで、学ぶのも苦ではありません。

試験でも99点をとった事に嬉しくも悲しくもなんともなく、どこが間違えていたのか正解が知りたい!
そしてもう一度問題を解きたい!!
完全に強制ではなく、自分の意思で知りたいという感情に変わっていたという経験があります。

植物や自然が好き。
光合成や、身体の仕組み、太陽、植物、月、天体など、全ては関わりがあって生きている。
私はそんな事に昔から興味がありました。


皆さんも小さい頃に好きだった事が今でも好きで続けている事があるのではないでしょうか?
自分が得意なことって意外とそこから来ていたりします。


私はホームスクーリングには子供たちの興味のある事、素質がある事、その子の持つ性質、性格、苦手な事、好きになれない事、できない事、したくない事が間近で見れる大きなチャンスだと思っています。


ホームスクーリングを選んだ理由はまだまだたくさんありますが、長くなってしまったので、それは次回にしようと思います。




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