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本棚

手持ちの本を一掃させたくて
整理しました。
今年の初め頃のことです。


この中でこれからも手元に
置いておきたいのって
どれくらいあるのだろう、、、
と思ったのです。

残しておきたいと思うものだけ
厳選し、
そのほかは買い取って
もらうことにしました。

選別して、
手放そうと思った本は
あっという間に
100冊をゆうに超えました。
買った金額を思うと、、、
一瞬怯みましたが、
どんどん作業を進めました。

手元に残した本は
並べて見ているだけで
ご機嫌になる
風景となりました。
そして
なぜか、気が楽になりました。

持ち続けることの
負担があったのかもしれません。



ネットでは簡単に選べて
届けてもらえるので
あまり考えずに
気になるものや、おすすめ、
って聞くとポチポチと
カートに入れていました。
おまけに
読みたい気持ちのまま
翌日届けてもらえます。

けれども、
本棚を
本当に好きなもののライブラリーに
したいと思った時、
「イマイチだったら
また買い取ってもらえはいいわ」
と、軽い気持ちで購入するのは
もうやめようと
思いました。

「買うのはちゃんと吟味してからに
しよう」
に、ようやく気付きました。




紙の本はこの先、
無くなっていくのでしょうか。
だとしたら、
私にとって大切な本は
これからも大事にしておきたいですね。
いい本に出会ったら
大事に持っておきたいですね。


元々、紙のものが好きです。
紙の手触りが好きです。
スケジュール帳も
一応アプリも入れていますが
やはり、「紙の手帳に書く」
のが好きです
考え事やメモしたいことも
スマホのメモに取り急ぎ書くことも
しますが、
やっぱり紙のノートに書きたいです。

同じように本も、
ページを巡りながら感じる紙質も
好きだし、
そもそも、めくるときの「間」も
好きだし
ああ、やっぱり紙の本、好きだなー



そして、
魅了されてやまないのが
「装丁」の世界

(装丁:ここでは表紙やカバーなど
本の外側の意味で
使わせていただきます)


本屋さんで手に取る時、
もちろん、
パラパラと目を通しますが、
実は、
そおっとカバーを外して
どんな装丁になっているのか
こそっと見るのが楽しみなんです。



まるで「ジャケ買い」です。笑
外側がデコラティブすぎて
中身とアンバランスなのも困りますが、
とても重要なポイントです。笑
今はなかなかそういう本に出会えませんが、、、


一番好きなのは
なんと言っても、
「TUGUMI」吉本ばなな
(今調べたら、1989年のものでした)


こちらの装丁が銅版画家の
山本容子さんが手掛けられたものでした。

モチーフといい、色合いといい
そして
触れた紙の、でこぼことした手触りが
とても印象的でした。

この時、私20代
本の中身と合わせた
この美しい世界観にとても感動
したせいか、
今もダントツの一番です。



けれども、
残念なことに、
今はこの本、もう手元にないのです。
初期の頃の引っ越しの時に
紛失したみたいです、、、
だから、余計に感動したことの
記憶が残っているのかもしれません。


そのほか、たとえば

海苔と卵と朝めし  向田邦子/河出書房新社
マチネの終わりに 平野啓一郎/毎日新聞出版

このあたりも外側と中身の混ざり具合、
好きなんです。



スピードや便利なことばかりを
求めなくてもよいときは
時間の許す限り
本屋さんでじっくりと
気ままに手に取って、
私の本棚に
置いておきたいものかどうか
吟味したいな、と思います。

そんな時間を大事にしたいです。


恥ずかしながら、手元の本たち
リビングには写真集や軽めのものを
ほかは自室に


「つぶやき」に
エッセイが好き
→気楽に読めるから
重いの読みたいけど読めない
→その世界から数日帰って
 これなくなるから

と、書きました。

2023は
読みかけて、
辛くなってこっちに帰ってきて
そのままにしている
分厚めの本たち、
もう一度開いてみようかな。
今ならもう少し先に
進めるかも。

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