見出し画像

いちばん売れたアイテムのこれまでと、新作ができるまで。

こんにちは、やきものジュエリーNolism(ノリズム)のハヤカワです。
皆さんの好きなブランド(もしかしたら自分のブランド)には
「〇〇といえば!」のようなアイテムってありますか?

Nolismにも「Nolismといえば!」なイチ押しアイテムがあります。
それが「yuragu(ゆらぐ)」ピアス&イヤリング。

Nolismのロングセラーアイテム「yuragu(ゆらぐ)
春の新色・サクラの発表を記念して、
これまでを振り返ったり、こだわりポイントをご紹介しようと思います。

1.yuragu って何?


様々な『yuragu(ゆらぐ)』形から
インスピレーションを受けてデザインした
独特なカーブのピアス/イヤリングのシリーズです。

釉薬のグラデーションが美しい「yuragu ブルー」


天草陶土(あまくさとうど)という有田焼に使われる土を素材としていて、やきものならではの色や質感、高級感を楽しむことができます。

デザインのもとになった「ゆらぐ」形とは
例えば、花びらや葉っぱ、貝殻、揺らめく炎、
そしてもっと内面的な「ゆらぎ」など。
見る人によって様々な形を連想させる、有機的で
何とも言えない「色気」のようなものを感じるフォルムを目指しています。

一つ一つ手作業で作っているフォルムは
釉薬(ゆうやく)のグラデーションを生む凹凸となり、味わい深い濃淡や美しい泡立ちが出来上がります。
エッジに施した金彩(きんさい)は
形を際立たせるとともに、耳元でゆらゆらと揺れる度に美しく輝く、
華やかなアクセントでもあります。

つけた時の美しさを追求した「デザイン」面と
やきものという素材の魅力を最大限に引き出した「クラフト」的な面と
抽象画のように見る人の感性に寄り添う「アート」な側面。

これら3つの面を持つのが「yuragu(ゆらぐ)」というジュエリーです。


2.yuraguのこれまで


2014年頃に生まれた「yuragu」シリーズ
作り始めた当初はまだきちんとした型もなく、完全フリーハンドで作っていたのを覚えています。(形も結構バラバラだったような…)

そんな生まれたての「yuragu」は
当時お世話になっていたお店のバイヤーさんに目に留めていただき、東京の大きな展示会に出品していただくなど華々しいデビューを飾ります。

その後何度か型を作ったり見直したり、色やパーツを変えたりしながら現在の形になります。

独特のフォルムが美しい yuragu 定番の2色

いくつかのお店でお取り扱いいただき、ポップアップストアやオンラインストアでも沢山のお客様に手に取っていただきました。
着用していると必ず「それかわいい!」と即ご購入いただくことや
カラーオーダーをいただくこともあり、
本当にお客様に愛されているアイテムだなと振り返って強く感じています。


3.新色を作ることになった経緯

定期的に限定カラーを出すなど、意欲的に作っていた「yuragu」シリーズ。様々な理由でここ数年は定番2色のみの展開となっていました。
更にハヤカワ自身の妊娠出産、そしてコロナ禍への突入で
販売機会が著しく少なくなったことも、なかなか新色の制作に踏み切れない理由の一つでした。

なれない育児に奔走しながらも少しずつ制作のペースをつかめてきた頃、
思いがけない方面からオーダーをいただくことになります。

オーダーを下さったのはなんと娘の保育園の先生
ひょんなことからNolismのことをお話したことで、あれよあれよとオーダーをしていただくことに。(あの時は本当にびっくりしました…!)

そして久々に作った別色のなんと楽しかったこと!

オーダーでお作りしたライムグリーン。ぱっと華やぐ爽やかな色味


作りなれた定番色でも、焼きあがって窯を開けるときは本当にわくわくするのですが、新しい色のときは段違いです。

周りの反応も良く
(新しい色、作ってみてもいいんじゃない!?)
となかなか前のめりな気持ちで新色制作に乗り出したのでした。


4.そうだ新色、作ろう。

とはいえ、新幹線でピュン!みたいに(?)ちょちょいのぽん!といかないのがやきものの面白みでもあり難しいところ。

甘すぎず、上品で大人が身に着けたい桜色にしよう!
という所まではすぐに思いついたのですが、完成までの道のりはなかなか険しいものでした。

まず釉薬(ゆうやく)。
釉薬というのはやきもののカラフルな色を出すためのもので、「うわぐすり」とも呼ばれます。
ざっくりいうとガラスや金属などの材料を細かく砕いて混ぜ、水で溶いたものです。
様々な焼き物産地の原料屋さんから購入することもできますが、それぞれの作家や会社で独自の釉薬を作っている場合も多く、オリジナリティの大きな部分を占める要素でもあります。

釉薬のテストピース。沢山あるように見えますがこれでもほんの一部です

今回は理想の色を求めて自作。
当然ながら焼いてみないと色がわからないので
調整→テスト焼成→再調整→テスト焼成…を繰り返し
ようやくこれだ!という桜色が完成。


次に実際の形に施釉せゆうしてのテスト。
「yuragu」は釉薬が溶けて流れることで自然なグラデーションが出るように作っているので、平面的なテストピースとは風合いが若干違ってきます。

「yuragu サクラ」は2種の釉薬をかけ合わせているので、
それぞれの釉薬の濃度や掛け方、順番などを変えながら試作を重ねました。

赤が強すぎてボツになった試作達。釉を重ねる順番でも発色が変わってきます

そんな気の遠くなるような試作を経て
完成した「yuragu サクラ」がこちら↓(音が出ます)

なかなかよい出来です!めっちゃよくない???

すみません、心の声がだだ漏れでした。
かくして長きにわたる準備期間を経て、久しぶりの新色、
舞い落ちた桜の花びらをそのままジュエリーにしたような
上品で柔らかく、美しい「サクラ」カラーが誕生しました。


5.おわりに

ほとばしるアツい気持ちで紹介させていただいた「yuragu サクラ」。
minneBASEの2サイトとお取り扱い店(山口/BEANS)様にて販売しております!(※オンラインは完全受注販売) 
2023年現在はオンラインストアでの受注のみが決定しております。追加販売等が決まりましたら追記致します(2023.2.17追記)

オンラインストア:


取扱店:BEANS(ビーンズ)
(BEANSさんではyuragu定番カラーや粒シリーズ、ヘアゴム等をお取り扱いいただいております)

〒745-0808 山口県周南市平原町11−6
TEL 0834348366
営業時間 11:00~20:00(火曜定休) 

https://r.goope.jp/beans/


よろしければ是非チェックしていただけると嬉しいです!
受注生産分は桜の開花時期に合わせてお届けいたします。

また、「#ゆらぐさくら」のハッシュタグで
皆様のコーディネート写真を募集しております。(instagram/twitter)
お寄せいただいた投稿はRTやストーリーズ等で共有させていただきます!
(Nolismをタグ付けいただけると見つけやすくありがたいです^^)
 twitter @nolism_ceramic
 instagram @nolism_ceramic.jewelry

お迎えくださった皆様はご参加いただけるとさらに嬉しいです。


こだわりが詰まったNolismの枯れない陶器の桜、
是非今年の春を楽しむアイテムとして取り入れてくださいね。


#ものづくり #アート #つくるのはたのしい #クリエイター #桜


いただいたサポートは、Nolismをより良く広めていくための活動費にさせていただきます。