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システムに仕事を合わせなくていいんだよ。

メールに溺れている人類を救った”Inbox"はもういない

タイトル画のようにGmailを未読が溢れたり、Outlookの受信箱が同じように溢れてる人ってどれぐらいいるんだろう。
ずっと心のどこかにこの”未読”を残してる違和感を持ち続けるのは別の仕事への集中力が落ちてしまう

Gmailが一時期、Inboxというアプリで操作できた時期がありました。

このアプリが画期的だったのはGTD(Getting Things Done)という考え方に基づいていたこと。

届いたメールはその場で処理し、返信。保存する必要あるならアーカイブ。不要なら即削除。広告メールはそれだけでまとめて保存されたので後から一括削除でOK。
そんな考え方で処理できた初めてのアプリ。Gmail上に表示される広告をユーザーはほとんど見る必要が無くなりました。メールから余計なノイズが消えた心地よさは忘れられません。

GTDの概念は、このサイトで概要がわかります。本は読まなくていいです(笑)

このInboxのおかげでメールの処理に必要な時間が劇的に減って、手放せなくなった頃に、Googleがこのアプリのサービスを終了(泣)。

これまでも含めて一番悲しかったサービス終了だったかも知れない。

メールの処理時間が格段に短くなってGmail上の広告を見る必要が無くなるほどよくできたアプリだったんです。

きっと、Googleが商売上がったりになるのを恐れたんじゃないかな。

でも、アプリが消えてもGTDの概念を味わった人はGmailに戻されても同じ感覚でメールを処理できるようになっているので、今もメールの処理時間は劇的に減ったままだし、メールの受信箱もほぼ空っぽにできていると思う。

ツールの"仕様”よりも自分達の”哲学”を優先しよう

このInboxが多くの人に喜ばれたのは”メールに対する哲学”がユーザー目線で研ぎ澄まされていたから。

全てのソフトウェア・アプリは”何を実現するか?”という仕様・哲学がどこかに必ずあります。 ERPパッケージソフトも、会計に強いものもあれば、製造業に対して強いものもある。これは、販売している企業の強い分野や開発当初のターゲット等によって異なります。

様々なソフトウェアが世の中にはありますが、こうした仕組みを”できること”で選ぶとツールの”哲学”と自社の”哲学”でミスマッチを起こしてほぼ間違いなく失敗します。

まず最初に、”自分達が実現したいこと”を明確に持つ。そのうえで何が必要なのかを選んでいく。

この順番を間違えなければ無駄な投資をせずにスムーズにIT絡みの仕組みを入れることにつなげられるはずです。

システム・仕組みに自社を合わせることに一生懸命になると良いこともありますが、ストレスがかかったり、自社の強みを消してしまったりすることもあります。

そうした不幸なシステム導入を減らす為にも、ユーザー側が自信を持って”哲学”を語ることが大切。

もし、ITベンダーとのやり取りで難しいと感じる事があったら、お声がけいただけたら喜んで通訳します。

双方のコミュニケーションロスを無くすのが僕が一番やりがいを感じる仕事の1つです。

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