コーチングとは?コンサルティングやカウンセリングとは何が違うの?
こんにちは!早川弘晃です。
僕は社会人になり、2年目の途中でベンチャー企業に転職してから、独立し現在に至るまで、多くの時間を仕事に費やしてきました。
土日を2日間ともまるまる遊んだ記憶はほぼないですし、平日も基本は仕事。業務をしていない時間は仕事の生産性をあげるために本を読んだり、体を動かしたりと、自分の時間のほとんどを「仕事で成果をあげるため」に使っていました。
その甲斐もあって、社会人になったばかりの時よりは仕事で成果もあげられるようになってきたのですが、「なんか違う」。この感覚がずっとあり、その正体が自分には「Why」がないということでした。仕事だけに時間を使ってきたので、仕事以外の体験の数が少なかったんです。
マーケティングの仕事をしていたので、
「こういう人はこういう風に物事を考えるだろう」
「クライアント様は今自分にこういう役割を求めているだろう」
こういうことばかりを考えていたので、いざ自分で何かサービスや商品を作りたいとなった場合に、「自分がやりたいこと」が出てこないんです。
そんな中で、悶々としていたときに、過去何度も自分自身が見えない壁を突破するのに受けていたのがコーチングであり、いつしか「受けるより学ぶ側になってみたい」という想いで、コーチングスクールに入り勉強し始めました。
スクールで勉強していく際に、「コーチングを提供するならまずは自分がコーチとして生きている人じゃないと人にコーチングは提供できない」というわけで、僕も今趣味の領域でチャレンジをしています。(ここはまたそのうち)
そして、仕事以外の時間を生活に取り入れてから、仕事の生産性が上がりました。その上がるカラクリもこのコーチング内で説明します。
今回は、自分自身がコーチングの学びをもっともっと深めていくこと、そしてこのコーチングの醍醐味である「現状の外側」にいきたいけど、何かが邪魔をしている方のためにこのnoteを書いています。
・コーチングとは何?
・「現状の外側に行く」というワードが気になる
・今よりもっと違うような未来を思い描いている
こんなお悩みをお持ちの方にコーチングを提供していきたいので、気になる方はぜひ読んでみてください。
1.コーチングとは?
まずはじめに、コーチングとは「クライアントに脳やマインドの使い方を教えたり対話を通じて、現在の延長戦上では達成しえない目標(ゴール)を設定し達成するための支援」をしていくことです。
現在の自分では達成し得ないような目標を設定し、行動するためには今の考え方や行動では難しく、変化が必要です。
そういった考え方や行動に変化をするお手伝いをするのがコーチング。僕が学んでいるコーチングは「認知科学」を元に、人間の原理原則に基づいた形ですので、いわゆるノウハウを提供したり、いまの悩みをひたすら聞いたりするようなものではありません。
現状の外側にいくためのものなので、自分自身もそれを体現するために現状の外側のゴールを設定しています。
1-1.コンサルティングやカウンセリングとは何が違うの?
コンサルティングは目標達成のために、プロセスやコンテンツにまで介入をして結果を出す仕事。
カウンセリングはクライアントの悩みに「共感・傾聴」をして、今の悩みを解消することが仕事。
コーチングは、クライアントが何をやるか(コンテンツ)には介入せず、それを導くプロセスに介入をします。また、カウンセリングのように現在の悩みにフォーカスするのではなく、未来にフォーカスをするので、現在の悩みを聞いてスッキリ!といったようなものではありません。
現状の外側にゴールを置いて、それを達成していくための支援をするのがコーチングです。
2.エフィカシー
コーチングをする上で、大切な言葉が「エフィカシー」。
エフィカシーとは、「今までやってことがない目標を自分は達成する自信」のこと。言わば、「根拠のない自信」「なんか自分ならできる気がする」的な感覚です。
例えばですが、「ドラゴン桜」という漫画で、先生がやってきてスピーチをした後に「私(僕)、東大にいく!」と言い始めるシーンがあるじゃないですか。あれってエフィカシーが高いから言えるんですよね。
それ以外にもリアルな世界で言うと、起業家も過去やったことがない挑戦(事業を作り、バイアウトや上場、世界を変えるなど)をしていますよね。ああいう人たちもエフィカシーが高い人です。
ですので、エフィカシーとは、自分が達成したことのない未来に対して、「私ならできる能力がある、できる」と自分で思える力のことです。
3.スコトーマとRAS
コーチングではプロセスに介入をし、コンテンツには介入をしないのですが、その理由がこの「スコトーマ」と「RAS」に隠れています。
スコトーマとは「心理的盲点」のことで、「見ているはずなのに見えていない領域」のことを指します。
見ているはずなのに見えていないとは、例えば何かのきっかけで車が欲しい・ベンツが欲しいとなった場合に、歩いてるとベンツの車は目につくようになって、それ以外の車は目につかなくなります。
この時、ベンツ以外はスコトーマとなっているわけです。
このスコトーマが生まれる原理は、RASと言って脳みそは自分が重要だと思っている情報のみを取得するために、必要のない領域にはシャッターを閉める機能が備わっています。
ですので、道を歩いてて飲食が好きな人は飲食店が目に飛び込んできますし、車が好きな人は車が飛び込んでくるし、ファッションが好きな人はおしゃれな人が飛び込んできます。
このように、人は自分が重要だと思うものを自分の目に飛び込むような機能が搭載されているので、コーチングではゴールを設定すると、スコトーマが外れ、ゴール達成に重要なコンテンツにRASが発火するようになります。
4.コンフォートゾーン
コンフォートゾーンとは、字の通り「自分にとって居心地のいい空間」のこと。
コンフォートゾーン自体は心理学の言葉で、認知科学的にいうと「ホメオスタシス」と言って、人は居心地のいい空間に自分を保とうとする機能が体に備わっています。
例えば、夏に外に走りに行ったり、サウナに入ったりすると汗をかいて体温を正常に保とうとしますよね。あれはまさにホメオスタシスが人間にとって正常な体温に戻そうとして機能が発動しています。
この機能がコーチングとどう関わるかというと、元来人は「居心地のいい環境=現状を維持しようとする」生き物です。これは全ての人に備わった機能。
コーチングでは、ゴールを設定し、そのゴールの世界に生きている臨場感をもつことで、コンフォートゾーンを現状からゴールの状態に移します。
そうすると、居心地の良いゴール状態の自分を維持しようとするので、現在の状態とギャップが生まれ、元に戻ろうとする意識を使って行動に移したり、差分がわかったりします。
ですので、努力を惜しまない人や変化を恐れない人はゴールの世界に生きているので、現在の状態に違和感を覚え、行動をしているということです。
この元に戻る力のことを「モチベーション」と言うので、モチベーションは誰にも備わっていて、それが働く場所が現状か理想の状態かの違いによって、行動が変わるんです。
5.セルフトーク
では、どうやったらゴールの状態に臨場感を湧かせるのか、どのようにコンフォートゾーンをずらしていくのか、そういった自分のパフォーマンスを決めるのがセルフトーク。
セルフトークとは、自分自身に語りかける独り言のこと。人は「言葉→映像→感情」の順番で、認知の処理が動いています。
ですので、自分のゴールを達成した人が使っていそうな言葉を使うことで、だんだんとゴール状態に臨場感がうつっていきます。
寝坊をしてしまった時に「失敗した」と言葉にすると気分が下がりますが、「こんなに休息が必要なほど自分は疲れていたのか」と言葉にしたほうが気分は前向きになれますよね。
認知科学のコーチングは「情報入力」→「情報処理」→「情報出力」の「情報処理」の仕方にアプローチをします。
この情報処理の部分を「ビリーフシステム」と呼ぶこともあり、セルフトークの集合体がビリーフシステムを作り上げます。
ですので、自分に対してエフィカシーが高まり、コンフォートゾーンがずれていくような前向きな言葉を設定していきます。
6.ゴール設定
コーチングで効果的なゴール設定をするには、3つの条件が必要です。そして、ゴール設定と目標設定は全く違うものです。
ゴール設定に必要な3つの条件はこちら。
6-1.Want to
Want toとは、心の底からやりたいこと。人生を通じてやってしまっていること。Want toはこれまでの人生を振り返った時にすでにやってしまっていた場合も多くあります。
Want toの逆の意味で「Have to」と言う言葉が使われますが、Have toはしなければいけないこと。
やりたいこととやらなければいけないことでは、やりたいことの方がパフォーマンスは高いに決まっていますよね。
6-2.現状の外側
現状の外側とは、「これまでやってきたことの延長線(もっと頑張るなど)ではたどり着けないもの」「プロセスが見えないもの」「少し怖くなるもの」などが基準です。
先ほど説明したRASと言う機能が脳には備わっているので、プロセスはゴールを設定したときは見えなくても、脳が勝手に導いてくれます。
現状の外側にいくためには、現状起点でゴールを考えるのではなく、未来から見てゴールを考えるという特別な脳の使い方をします。
現在の自分で考えてもどうしても現状に縛られてしまうため、物理的に自分とは違う人間であるコーチがいることで、現状の外側へゴールを設定しやすくなると言うのも、コーチをつける意味です。
6-3.バランスホイールで設定する
コーチングのゴールは人生の全領域、「仕事」「趣味」「家族」「人間関係」「知性」「社会貢献」「健康美容」「ファイナンス」に設定します。
それぞれの定義はこちらの通りです。
趣味:お金を払ってでもやりたいことで、人の役に立たないこと。
仕事:お金を払ってでもやりたいことで、人・社会の役に立つこと。
知性:生涯教育。基礎学問、リベラルアーツと呼ばれる、歴史、数学、天文学などの7つの教科で一般人が持っているべき基礎知識。
社会貢献:自分の利益にならないことで、機能を提供すること。サイズはどこでも良く、例えば自宅近辺のコミュニティ、市、県など身近なもので良い。
家族:親、パートナー、子供などに対してどう在りたいか。
人間関係:上記のゴールを設定した時に付き合っている人。
健康(美容):上記のゴールを達成するために必要な、栄養・休息・運動・美容の状態。
ファイナンス:上記のゴールを達成するために必要な収入と資産。
ここでのポイントは、職業とファイナンスのゴールを切り分けて考えることです。多くの人は、職業とファイナンスを同一で考えており、仕事はお金を稼ぐためのものだと考えていますが、これは別物として設定します。
また、バランスホイールはそれぞれの領域がバランスを保とうとします。
例えば、仕事において現状の外側のゴールを設定した時に、今と同じ知性、人間関係、健康状態でそこに自分がいるでしょうか?
いないですよね。達成している自分の臨場感を持ち続けるためにも、一つの領域ではなく、人生の全領域(バランスホイール)でゴールは設定します。
まとめ
というわけで、今回はコーチングの肝となる単語を解説しながら、人間のマインドが変わるカラクリについて説明してみました!
最後に僕の想いについてですが、僕はNo.1よりもOnly1の世界観が好きで、誰かが作ったレースを走るのではなく、自分で自分が走るレースのルールを決めて走りたい人の味方です。
僕自身コーチングに触れてから変化した経験があり、同じように現状の外側に出る人のためにコーチングは存在しています。
今回のnoteでピンときた方は、現在モニターセッションを募集していますので、ご連絡いただければと思います。
・時間:1時間(最長1時間半)
・セッション方法:ZOOM
・料金:5,000円(税込)
・内容:仕事のゴール設定
こちらの記事は、初めてコーチングを受けた時の自分の変化を記載しました。よろしければご覧ください。
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