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【感想】NHK大河ドラマ『光る君へ』第1回(初回)「約束の月」

2024年1月7日(日)20時『光る君へ』第1回(初回)「約束の月」を視聴しました。

<始まる前に>
さて、「光る君へ」の初回がはじまります。
NHKでは大々的な番宣が行われていたので、力が入っていることがわかります。
初回でなんとなくこの番組の方向性がわかるので、番組を楽しみましょう。

<NHKのあらすじ>
「源氏物語」の作者・紫式部の波乱の一代記。
藤原為時(岸谷五朗)の長女まひろ(落井実結子)はある日、三郎(木村皐誠)という少年と出会い、二人は打ち解けあうが…

1000年の時を超える長編小説「源氏物語」を生み出した女流作家・紫式部の波乱の一代記。
平安中期、京に生を受けた少女まひろ(落井実結子)、のちの紫式部。
父・藤原為時(岸谷五朗)の政治的な立場は低く、母・ちやは(国仲涼子)とつつましい暮らしをしている。
ある日まひろは、三郎(木村皐誠)という少年と出会い、互いに素性を隠しながらも打ち解けあう。
再び会う約束を交わす二人だったが…激動の運命が始まる。


■プロローグ

●貞元2年(977年)大内裏陰陽寮
安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)が星空を見て占いを行っています。
それによると、北斗七星が強く光り、凶事が起きると占い、星が輝いているのに大雨が降るとも。
その占いどおり、大雨が降り、まひろは鳥かごを部屋にしまいます。
大雨が止み、まひろの母・ちやは(国仲涼子)が漢文を読んでいる父・為時のところにやってきます。
屋根を治す蓄えもないまひろの家族です。
父・為時が年明けに新しい官職が決まるのでそれまで我慢だと言います。

●ナレーション 伊東敏恵(NHKアナウンサー)
「まひろという名のこの少女、後々の世までも名を馳せる作家・紫式部となる」

---音楽---
冬野ユミ

---テーマピアノ演奏---
反田恭平


(感想)
反田さんのピアノ、重厚で静寂ないい感じです。

■京・東三条殿

(ナレ)
「天皇を頂きとした京の都では、上級貴族たちの出世争いが熾烈を極めていた」
「大納言・藤原兼家もその一人。妻・時姫との間に儲けた子供は、長男・道隆、次男・道兼、娘の詮子」
「兼家は娘を天皇の妻にすることで、さらなる力を得ようとしていた」
藤原兼家(段田安則)、妻の時姫(三石琴乃)、長男の道隆(井浦新)、次男の道兼(玉置玲央)、娘の詮子(吉田羊)が新年の挨拶をしています。
道隆の妻・高階貴子(板谷由夏)が生んだ娘を父に抱いてもらいます。
三男の三郎が遅れてやってきました。
兼家は安倍晴明に、関白の姫より詮子を先に入内するよう天皇に奏上するよう言いつけておいたのに裏切ったと言います。

(ナレ)
「このぼーっとした三男坊・三郎が後に貴族の頂点に立つ藤原道長である」


(感想)
ちょっと、名前と顔が追いついていかず、覚えるのが大変そうです。

(ナレ)
「まひろの父・下級貴族の藤原為時は、五年間官職を得られなかった」
「次こそは任官を、と願いながら貧しい生活をおくっていたのである」

藤原宣孝(佐々木蔵之介)がやってきました

(ナレ)
「この男は藤原宣孝。為時の親戚である」
為時の職のことで二人は話し合っています。
宣孝(佐々木蔵之介)は、将来権力を持つだろう大納言・兼家のところへ行って推挙を願い出ろと指示しました。

■夜の宴

為時がやって来ますが大納言は会わないと拒否され、一通の手紙を託しました。
三郎は姉の命運が決まると詮子に話しますが、このような話は三郎だけにしかできないと詮子は三郎を信頼しています。
足で字を書くのが得意だと自慢します。
そこに兄・道兼がやって来ていきなり三郎を倒しました。

■職を祈願するまひろ一家
まひろは座らされ、家人・乙丸(矢部太郎)と二人残され、ちやは一人で先に行きます。
(ナレ)
「この時代、男が嫡妻の他に妻を持つことは珍しくなかった」
職がないのになぜ家を空けて平気なのか素朴な疑問を母に問いかけます。
母は、もう少し大人になればわかると答えました。

■貞元3年(978年)正月・内裏・清涼殿

(ナレ)
「正月、下級貴族の運命を左右する除目が行われる」
「除目とは天皇、大臣、参議以上の公卿によって行われる人事の会議である」
「事前に希望する官職と自分を売り込む申文を提出。公卿の審議を経て天皇が承認すると、官職を得られるのだ」
御前で為時の申文が読まれます。
円融天皇(坂東巳之助)は、学識が乏しいものが重要な役職に就いているとは朕の決定に不服があるのかと不満です。
(ナレ)
「この年も、為時の官職は決まらなかった」

■まひろと父
書物が好きなまひろに、父は男であればよかったのにと嘆きます。
太郎(湯田幸希)はまったく興味がありません。
家人がまた一人辞めていきました。

■入内

(ナレ)
「為時一家が困窮を極めるこの年の春、関白・藤原頼忠の娘・遵子が円融天皇に入内」
「続いて秋のはじめ、大納言・藤原兼家の娘・詮子も入内した」
藤原頼忠(橋爪淳)の娘・遵子(中村静香)が入内します。
続いて詮子も入内。

(ナレ)
「そしてこれを機に、兼家は右大臣に昇進した」
円融天皇と詮子が対面しています。

■落雷は凶事の予感
(ナレ)
「この夜、安倍晴明の館に雷が落ちた」
安倍晴明は「いやこれからだ」
詮子の入内が不吉の原因だとの噂に対し、詮子の入内は吉兆だと噂を流すよう兼家は道隆に指示しました。
「世の流れは己で作るのだ。頭を使え、肝を据えよ」(兼家)

■次男坊・道兼
詮子が天皇から大切にしてもらっていることを三郎や時姫は喜んでいます。
道兼に暴力を振るわれ三郎は怪我をしてしまいました。
手を付けられない道兼のことを、泥をかぶるものがおらねばならない、その役目だと兼家は時姫に言います。


(感想)
良識ある道隆に対し、道兼は乱暴者でうつけの役回りで登場です。

■散楽を見学する三郎

(ナレ)
「散楽とは、芸能の一つである。ここでは強欲な藤原氏をからかう演目が評判をよんでいた」
三郎は百舌彦(本多 力)と散楽の見物をしていますが、百舌彦は途中、ぬい(野呂佳代)と逃げられてしまいます。

■まひろの生い立ち

鳥が逃げ、街に探しに出てしまい、そこで三郎と出会います。
三郎が泣くまひろを和ませようと、足で地面に「三郎」と名前を書きます。
まひろが漢文を書けることに三郎は驚きます。
その理由をまひろはこう述べます。
「帝の血を引く姫だから。母は宮中にて女房で働いていたけど、宮中で身ごもるが身分が低く宮中を追い払われた。お上より寵愛を受けて漢詩を教わり学問を身につけた」
だから無礼だと身を隠している三郎は平身低頭して謝り、お菓子を差し上げました。
まひろは、貴族でない三郎がなぜこんな美味しいお菓子を持っているのか疑問に思います。


(感想)

天皇のご落胤。もう結論か!?
それとも匂わせか?
おそらく時代背景やストーリーは『源氏物語』を前提とするでしょうから、ごちゃごちゃ泥々の人間関係が描かれることを期待します!
なにせ、源氏物語の光源氏=藤原道長ですから。

■円融天皇

安倍晴明に雷が落ちたことを説明しています。
なぜ安倍晴明の館に雷が落ちたのが疑問に思う兼家に対し、源雅信(益岡徹)は禍を一身に受けて都を救ったのではないかと答えます。
円融天皇は、手負いのものには施しを行えと命じます。
遵子のところへ行く事になりました。
宮中では詮子と遵子が噂になっています。

■為時・就職

為時は藤原兼家に呼ばれ、東宮の漢文の指南をすることになりました。
そこで兼家は、一つ頼みがあると、どのようなことでもよい東宮の様子を探るように依頼しました。
道兼が家人に暴力を振る舞っているところを見てしまいました。

●まひろと三郎
「馬鹿」ということばの意味をまひろは三郎に教えます。
帝の血を引く姫だというのは嘘だと白状します。

●職につく為時
右大臣兼家の東三条殿にに足を向けて寝てはならぬと命じて出ていきます。
お礼参りに行くまひろとちやはです。

■安倍晴明
安倍晴明と従者の須麻流(DAIKI)が、兼家から相談を受けています。
遵子のことで呼ばれ、子供ができないようにしろと命じられます。
褒美はのぞみのまま、晴明は承諾しました。

■東宮

師貞親王(伊藤駿太)に漢詩を教えますが、師貞親王はまったく聞いていません。

(ナレ)
「東宮とは次に天皇になるものである。この幼き東宮は後に花山天皇となって藤原兼家一家と深い因縁を持つことになる」


(感想)
後の花山天皇登場!
ちょっとおもしろいキャラですね。
ハナヤマじゃなく、カザンorカサンと読むんです。
花山天皇を、時代考証としてどう描くのか見ものです。

■道を急ぐまひろに事件が

道隆は出過ぎたことを言うと、三郎を叩きのめしていました。
そこに母がやってきて、状況を説明するよう三郎に問います。
三郎は弱気者に乱暴を働くものは心の小さきものと言ったと。
道兼は身分の低いものを殴って心が収まればそれで良いと答えました。

●ちやは事件
急ぐまひろ、そこに道兼の馬が、急に飛び出したまひろを折檻します
道兼は、ちやはを刺殺しました。
まひろを待つ三郎ですが、まひろは来ません。
そこに道兼が顔に血を付けて通りかかります。
泣き叫ぶ太郎。
父は亡骸を前に、急な病で死んだことにすると話します。
乙丸が見ていたと反論しますが、為時はこのことは忘れろ、まひろは道兼を捕まえてと叫びます。

(ナレ)
「まひろという少女に激動という運命が動き出した」


(感想)
さて、この事件は本当に在ったのか?
おそらく史実は出てこないでしょうね。
藤原為時の妻は藤原為信の女ということは分かっているようで、子が幼いときに亡くなったらしい。
もちろん、道兼が殺傷したというのは不明であり、創作ということのようです。

----終わり----

次回は 第2回「めぐりあい」1月14日放送です。

■感想

初回は顔と名前を覚えるので精一杯でした。
ナレーションに助けられ、この文章を書くことができたと言っていいでしょう。
わたし的には、天皇が登場するので大変畏れ多くも楽しみです。
円融天皇と花山天皇がいきなり登場されました。
この花山天皇はキャラが濃いですw
いきなり、紫式部の母親が刺殺されるのには驚かされました。
ドラマ的には、かなり攻め込んでいますね。
それと、私は藤原氏に批判的なので悪しからず。
散楽にあったように世間では藤原氏が風刺の的になっています。
ドラマの中でも、藤氏長者の兼家が策略を巡らせる場面が出てきます。
長男に噂を流させたり、安倍晴明を使ったりしています。
これらは藤原の流儀でしょう。権謀術数を使って敵を倒し、のし上がるというものが根底にある。
その流れを作ったのが祖先にあたる藤原不比等です。
壬申の乱で墜ちるところまで落ちて這い上がったのが不比等です。
さて、このドラマは藤原道長=光源氏として描かれるということで、『源氏物語』は読んでおいたほうが良さそうです。
明日から読むことにしよう!


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