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年越し

この年末年始は、人生で初めて地元以外で年を越すことになった。自分の意思でここ函館にいるので、本当は「なった」というか「した」の方が正しいのだけど。

物心ついた時から我が家の年末年始は大体パターンが決まっている。父方の親族で集まって三十日は餅つき、大晦日はお節を詰める。元日はそれぞれの家で過ごしてから、二日にまた集合してカニ鍋を囲み、子どもたちはお年玉を受け取って回る。父方の親族は人数が多いので、いつも賑やかに過ごしてきた。

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大晦日も一月二日も同じ家に集まるのに、大晦日の夜から元日だけはそれぞれ家に帰って過ごしているのがちょっと面白い。僕もずっと年越しの瞬間は父と母と妹の四人で過ごしてきた。

ああそうすると父は、少なくとも僕が物心ついた時から、自分の生まれ育った家や地元では年を越していないんだなあ。それが、普通になっているんだなあ。

きっと地元で家族と過ごすことが普通だったその時間は、僕ら家族との時間に変わっているんだ。それが大人になるということなのか、それとも家族をつくるということなのか、今はまだ定かに分かりはしないけど、いずれ生まれ育った家族と過ごした時間より、自分で選んでともに暮らす人との時間が長くなっていくのだろう。

自分で選んで、今ここにいる。この家で、ここに集まった人と過ごして、一緒に年を越す。家族みたいに暮らす人たちと彼らの大事なご近所さんに混ぜてもらって、賑やかに過ごしている。来てよかった。

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この年末年始は、人生ではじめて地元ではない土地で、家族と離れて年を越すことになった。これは僕にとって今回がはじめてのことで、でもきっとこれから普通になっていくこと。

日が昇ったら、実家で年を越した家族に連絡しようと思う。今年もよろしくお願いしますと、心から伝えよう。


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