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僕らは日本から、ウクライナで支援する人たちへの支援を届けたい

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支援する人たちを支援する


戦禍の中にあるウクライナや難民の受け入れをする近隣諸国で、いち市民として(時に身の危険を冒してまで)支援活動をする人がいます。

そして、そういった「支援する人」を”アンサングヒーロー”(Unsung Hero、名もなき英雄)と呼び、日本から支援する団体が立ち上がりました。ロシアによる進行が始まってから1か月くらい、2022年3月25日のことです。

一般社団法人戦災復興支援センター
通称、WDRAC(ワドラック)

といいます。


僕自身、立ち上げ時期から役割を模索しながら参加しています。この地球上で、暴力によって命や平和が壊される「人災」が起きていることを、遠いどこかの国の関係ない話にはしたくない。そういう気持ちで関わり始めました。


このnoteでは、支援する人を支援するWDRACについて書きます。

ここまでの話だけで活動についてピンと来る人(頭良すぎますね)、ウクライナのことや戦争と平和のことについて何かできないかという気持ちを抱えていた人は、すぐ下のリンクにアクセスしてほしいです。

「すこし気になるかも」と思ってここまで読んでくれた人、「お前が話すことならちょっと聞いてやろうやんけ」という親愛なる友人たちは、どうかそのまま読み進めてください。

WDRACについて語っていきます。


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WDRACのこと


改めて、WDRACはウクライナ侵攻に伴う被害の復旧・復興を支援したい人、そしてウクライナから国外に避難する人を支援しているボランティアグループへ、日本国内から支援をすることを目的にした法人です。

つまり「支援する人たちを支援する」団体になります。

私たちは、戦禍に巻き込まれた人をひとりの市民として支援する人たちを支えます。「支援する人たちを支援すること」が私たちの目的です。

団体マニフェストより(https://wdrac.org/manifest/)


立ち上げ人は組織開発ファシリテーターの長尾彰さん。過去にはプロジェクト結(ゆい)という、東日本大震災の復興支援活動も行ってきました。

WDRACは、アキラさんが3月15日にFacebookで「始めます」といったところから始まりました。同じ文面が以下のnoteにもなっています。

知人を介して現地でウクライナから避難する人々の支援をする人々と知り合い、リアルタイムな情報が入るようになったこと。その人たちが現地で直面している課題が、東日本大震災の時に自分達が現地で直面した課題と似ていると思ったこと。
自分が復興支援をしてきた11年で得た経験は、今こそ活かされるべきではいないかと思ったこと。

MichaやSimonからの情報を元に、ベルリンやイギリスやアメリカにいる友人たちのバックアップを受けながら、日本にいてできることや、「何かしなければならないけど、何から始めたらいいかわからず、間接的な寄付だけでは不十分だ」と思っている人たちと「やりたい人がやりたいことをやれるだけ」を始めます。

これから法人を設立し、活動の準備を整えます。
活動を手伝ってくれる方を探しています。

無償のボランティアでの活動です。
政治活動・反戦活動はしません。
ウクライナの側に立って、ロシアに抵抗することはしません。
ロシアの側に立って、ウクライナを責めることもしません。
非合法で人命のリスクが高くなる活動はしません。
日本から現地に物資を送る活動もしません。

ポーランド・ウクライナ国境で人道支援にあたるボランティアを支援する活動に集中します。
国を出て、避難せざるを得ない人たちが、少しでも護られるための活動をします。

上記note(https://note.com/akiranagao/n/n642b8a67168b)より

そして投稿の最後に、一緒に活動する人を募りました。

「いっしょにやりたい」と思う方は、声をかけてください。
「自分にもできることがあって、これは他人事じゃなくて、微力だけど無力じゃなくて」という人は特に勇気を出して声をかけてください。

上記note(https://note.com/akiranagao/n/n642b8a67168b)より


これに反応した人で動き出したのがWDRACです。僕もその一人でした。他人事にしたくなかった。無力ではなくて微力でいたかった。


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奇跡のような立ち上がり


3月15日にアキラさんが声を上げて、Facebookグループに人が集い、そこから10日後の3月25日に一般社団法人が設立されました

そして4月1日にティザー(予告)サイトのリリース、4月21日にウェブサイトがオープンし寄付体制の土台ができました。

とんでもないスピード、奇跡のような立ち上がりでした。全国に散らばる有志のメンバーがオンラインでコミュニケーションを取りながらの活動でした。

アキラさんがこれまで出会った人たちを中心に、それぞれに得意なことや専門性を持ち寄っています。会社で広報や経理をしている人、エンジニアの人、メディア関係に務めている人、外国語が得意で通訳や翻訳ができる人。あくまでボランティアで各々が無理のない範囲やペースで活動をしています。

立ち上がり初期のこの様子は、本当にドラマティックでした。

その時の僕はというと、参加はしていたものの、団体の立ち上げに関わるような実務的な専門性がないと思っていたこともあって、ただ眺めていただけで…

でも、この活動には関わり続けたいとは思っていました。縁あって出会ってしまった問題や課題に、まなざしを向けていられる大人でありたいと思っています。

始まりになったアキラさんの投稿の中で、”星投げ人”の寓話が取り上げられていて、僕はこれを読んだときに「手を上げよう」と思いました。

男が浜辺を歩いていると、打ち上げられたヒトデを海に投げ入れている少年がいた。
ヒトデは浜辺を埋め尽くすほどの数だった。
男は少年にこう尋ねた。
「1つずつ投げていても、何も変わらないのではないかね?」
すると少年はヒトデを手に取り、こう答えた。
「こいつにとっては大きな変化さ。」

設立から半年が経とうとする今も、例えば、仕事の合間に情報収集としてメンバーのslackに関連するウェブ記事のリンクを毎日貼ってくれる人がいます。学業の合間に現地からの情報を和訳したり、こちらからの発信を英訳してくれる人がいます。子育ての合間に定例会ミーティングの動画を毎回Youtubeに上げてくれる人がいます。

”微力”かもしれないけれど何かできることをという思いで、無理せずやれることに取り組んでいます。

こうやって文章を書いて友人知人に伝えるのも”微力”のひとつかも。どんな人にも”力”はあるって、伝われば嬉しいです。


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【重要】WDRACの活動といまのホットトピック

WDRACの活動は「支援する人たちを支援する」ことです。
大きな組織に属さずに現地で支援活動を継続している彼ら彼女らのことを、「unsung hero(アンサングヒーロー、名もなき英雄)」と呼び、支えています。

活動を始めてからも紹介などで知り合い、仲間は増えています。

定期的に現地とミーティングをしたり、近況報告を受けそれを日本のコミュニティで発信したりということを通じて、顔の見える関係づくりを続けてきました。

最近では、侵攻初期にくらべ徐々に現地で「やるべきこと」とそれに必要なお金や物資が見えやすくこともあって、具体的な「集めたい額」も見えてきました。

そうです、寄付を募っています。(寄付ページ https://wdrac.org/donation/)

4月にはNHKの朝の番組で取り上げていただき、それを機に寄付をしてくださる方も現れました。


そのなかでいま(2022年12月17日現在)は、アンサングヒーロ―のうちのひとり、パトリチアの活動に必要な支援が明らかになってきたこともあり、独自のクラウドファンディングを始めました。

つまり、特定のアンサングヒーローに宛てた寄付ということになります。

(※以下、2022年12月17日に編集・追記)

厳しい冬を乗り越えるために!~パトリッチアの活動、ドブラ・ハタへの支援~【12/9~12/23 21時まで】

▼寄付ページ

▼中心メンバーがクラファンを紹介しているnote

いち市民として、困っている人を支援するために、僕らからの支援が無くても手弁当でこの活動を始めた彼らへこの日本から何かできないかと思うと、連絡を取り情報を得ながら、必要なタイミングで必要な資金を調達し送ることに至ります。

寄付が必要です。よろしくお願いします。
なお、このnoteにいただいたサポートがあれば、それはWDRACへの寄付にあてます。

(追記・編集終わり)


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星を投げる少年でありたい


日本のメディアでは、この半年で随分と報道が減ったような気がします。

そもそもインターネット上での情報は、個人の趣味嗜好に合わせて選択・表示される潮流なので、関心がないことについての情報に触れにくいようになっています。

地球上に戦争があることが”当たり前”になるのは、怖いなと思うんです。

(それまでもあった内戦・紛争のことについても、WDRACに触れたことをきっかけにして、恥ずかしながらようやっと、意識するようになりました。)


「自分にもできることがあって、これは他人事じゃなくて、微力だけど無力じゃなくて」という人は特に勇気を出して声をかけてください。

”微力”の形は様々です。

最も必要なのは継続的な寄付ですが(即物的に見えるかもしれませんがここで嘘をつく必要はないかと思いました)、

フライヤーやポスターを自分のお店や身の回りに置いたり、

友人・知人へ渡して紹介をしたり、

このnoteをシェアしてくれることだってきっとそうです。


ひとつひとつヒトデを海に投げて還していた少年のように、社会や世界の現状にちょっと不安を感じたり、悲しみを感じたりする人は、”微力”をかき集めて一緒に支援をしましょう。



最後に、WDARCのマニフェストと立ち上げの想いが語られているキックオフミーティングの動画を載せておきます。

関心を持ってくれた友人・知人のみなさん、連絡をくだされば僕の話せる範囲のことを何でも話しますし、メンバーにも紹介しますので、ご連絡をください。よろしくお願いします。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!


板谷隼


○WDRACのマニフェスト

私たちは、戦禍に巻き込まれた人をひとりの市民として支援する人たちを支えます。
「支援する人たちを支援すること」が私たちの目的です。

彼らは、大きな組織に属さず個人として行動し、草の根のネットワークやコミュニティと連携しながら支援活動を展開しています。
そして、豊かな資金や豊富な人材を抱えるわけではなく、現場での作業に忙殺されていて、「これをしてもらったら助かるのに」「お金があれば解決できるのに」という悩みや、「一体これからどうなってしまうんだろう」という不安を感じています。

しかし、彼らと同じようにひとりの市民として支援の後押しをすることができたらどうでしょう?
「支援する人たちを支援する」ことを通じて、苦しみ傷つき困難の最中にいる人たちの助けになることができるとしたら?
国・言語・文化・慣習・信仰を越えて、お互いに助け合い支え合うネットワークを世界中に広げられるとしたら、どんな世界を創り出すことができるでしょうか?

「自分には何もできることがない」と諦めたり、傷ついた人がいることをわかっていながら対岸の火事として横目で見るのではなく、「自分にもできることがある」と行動し、同じような気持ちでいる仲間たちと連帯することで、武力や暴力によって傷つけられたこの世界の調和とバランスを取り戻すことができます。

私たちが他と異なるのは、個人の意思が尊重されるフラットでオープンな組織で、少しずつ力を持ち寄り、支援活動をする人たちのニーズに応じた活動をするところです。
そして、また、特定の国家・思想・信仰に偏らず、何事にも柔軟に対応し、試行錯誤を歓迎し、常にユーモアと明るさを忘れません。

私たちは、どんな理由があれ、尊厳を奪われてはならず、武力と暴力ではなく対話を通じて問題を解決していかなければならないこと、また、ひとりの小さな力も連帯を通じて大きなエネルギーや希望を生み出すことを信じています。

そして、これらを通じて、私たちはChange everything with love(愛ですべてを変えること)を約束します。


○キックオフミーティングのアーカイブ映像


https://www.youtube.com/watch?v=79QVFzKhUoo



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