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どこにいっても、がんばって。

卒業や異動、移籍など、年度末の3月は別れの季節だ。

ただ、僕の職場でのサッカーコーチとしての業務は2月からが年度始まりで、そのため場合によっては春を前にしてコーチとして担当している子どもたちとのお別れがある。

2023年に入り、僕も自分の担当クラスが変わることになった。クラブ(会社)を離れるわけではないから大げさな別れは本来はいらないのだけど、新しく担当する部門の都合上、これまで一緒にサッカーをやってきた子達と会うことはほとんどなくなってしまうことが見えていて、少しだけ感傷的だったかもしれない。

2020年にクラブに加入したので、ちょうど3年。出会った時に幼稚園の年中さんだった子たちは4月で2年生。3年生だった子たちは気づけば6年生だ。僕が、人生最初のコーチになった子もたくさんいる。離れてしまっても、一緒にサッカーをしたことをできるだけ長く覚えていてくれたらうれしいなと思う。

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そのクラスを担当する最後の週は、ありがたいことにスクール生(それに保護者の方…!)からお手紙や贈り物をいただいた。繰り返すけど、僕はクラブを出るわけでないから、少し大げさかもとも思うんだけど、それ以上に思いを募らせて書いてくれたであろう手紙が嬉しくて仕方ない。


3年担当したスクール生の妹ちゃん(1年生)からもらった、クラブのマスコットの似顔絵付きのお手紙に、こうあった。

”どこにいってもがんばってください。”


小学校1年生の女の子の素朴な言葉が響いている。


今年、担当を離れるクラスの子達や卒業する6年生にこんな話をした。

「君たちは、きっとこれまでサッカーをしてきてたくさんのコーチに出会ってきたね。これからも君たちがサッカーを続けていけば、出会うコーチの数も、それから仲間の数もどんどん増えていくはず。だから、出会ったコーチや仲間のひとりひとりから学んだことを、どうかひとつでも多く、大人になっても覚えていてくれればいいなと思っています。それで、そんな風にコーチのことも少しくらい覚えててくれればとっても嬉しいです。」


自分が子どもの頃から出会ってきたたくさんのコーチ、細かいことは思い出せなかったこともあるけれど、叱られたことや褒められたことを覚えていり、いまだに自分の軸になっていることすらもある。僕も、子どもたちにとってそういう風になれたらいいなと思って、毎日一緒にサッカーしている。


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サッカースクールの子どもたちに限らず、4月から新しい生活になる人もきっと多い。シェアハウスで一緒に住んでいた大学生も、数人が卒業して社会人として4月を迎える。

変化の大きさはいろいろあるだろうけど、不安や期待感のために誰しも多少のストレスを感じる時期かもしれない。僕自身、春はその希望に満ち溢れた明るさが、まぶしすぎて少し苦手だと思っている。春は大体、自分の心の準備よりはやくやって来る。


そんなわけで、誰かにとって春のお守りになることがあればいいなと思いつつ、大小の変化や門出を迎える友人と自分自身に、僕からも素朴な言葉を贈りたいと思います。


”どこにいってもがんばってね。どこにいっても元気でいてね。”


また会いましょうね。また会おう。




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