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ただひたすら甘口に全選手の前半戦+αを振り返るの会<その②>

前半戦+αを消化し、ただいま中断期間に入っている2021年シーズン。
良いことも悪いことも……やや悪いことの方が多かったがここではあえて甘口に、良いことや中断戦後への期待のみにフォーカスしてここまでの戦いを振り返っている。

GKとDF14選手を振り返った前回の記事はこちら⇩

その②では残り21選手+新加入選手について触れていきたいと思う。

<MF>

・安東輝

J2以上のカテゴリーでは最多出場となった昨シーズンを経て、進化が期待された1人。開幕から3戦スタメン、352のハイプレスサッカーをするには貴重な戦力となっていたが怪我に泣いた。運動量と前への推進力をもった選手なので名波監督のもとでも重宝されるとは思うが先発奪取の難易度はグッと上がった。自分の強みをアピールしていきたい。

・田中パウロ淳一

開幕前からチームを盛り上げるも序盤はベンチ外も多く、天皇杯でも途中出場と報われない日々が続いたが、少ない時間でも見せていた”仕掛ける力”が名波監督に買われ、出場時間を伸ばしている。クロスやセットプレーでも良いものを見せているので中断期間でどれだけ擦り合わせができているか。大きな武器になる可能性を秘めている。

・河合秀人

負傷で出遅れた開幕戦、ターンオーバー気味の愛媛戦以外では全て先発と序盤戦からほぼ全ての試合で欠かせない存在に。整理がされてないピッチ内で自陣敵陣問わず”相手を見てプレーを変えられる”数少ない存在だった。名波監督の就任に加えてセルジも復帰……チーム内での立ち位置の変化を追い風にしたい。

・表原玄太

開幕3戦から左WB→IH→右WB、名波体制2戦もシャドー→右WBでそれぞれ先発。ドリブラーとしての印象が強かったが、走力と献身性も光り、監督としては計算の立ちやすいプレイヤー。しかし、攻撃面はまだまだやれるはず!薄くなってる右WBでガツガツ仕掛けてアピールしていこう。

・米原 秀亮

怪我で離脱してしまいがちでおよそ300分ほどの出場時間となっている(去年はシーズン通して1000時間ほど)ものの、良いプレーを見せる割合は増えてきている。特に縦にいれるセンスは後ろ目の選手の中でもいいものを見せているので、名波監督の指導を受けてどう進化できるか気になる。

・外山凌

23試合で1800時間超えでチーム1位の出場時間、警告0もチームにとってはありがたい。さらに1G3Aと左サイドでタフに戦いながら得点に直結するクロスも数多くあげているが、もう少しアシスト数は恵まれても良かった(笑)伊藤翔の加入は彼の数字を伸ばすにはもってこいだろう。

・平川怜 

序盤から試合に絡み、ここからと言うところで大怪我。しかし、監督交代を挟んでも復帰してすぐ使われたところを見ても彼の持つ技術は山雅にとっては貴重。名波監督も育てがいはあるはず。ここからは強度をいかに維持できるかが先発起用の鍵になる。

・下川陽太

主戦場である左サイドに外山がいることもあり、ユーティリティ性の高い下川は左CBや右WBで起用されることが多かったが、それでいて先発16試合。レンタル修行であらゆるポジションで経験を積んだ成果を発揮し、本職にはない輝きを各ポジションで放っていた。持ち前の推進力でビックチャンスを作る機会も少なくないので最後の精度をあげ、得点・アシストを増やしたい。

・小手川宏基

ここ最近名波監督にボールの引き出し方を評価されているように、相手の嫌な位置でボールを受けては預けを繰り返すプレーは随所に見られた。前半戦は絶対的な存在だった河合の代わりとして入ることも多かったが、中断前にほぼイーブンのところまで来るなどここに来て存在感を増している。強力な個を持つ選手たちを操るブレーンとしてさらに輝けるか。

・村越 凱光

去年はシーズン通して2分だった出場時間が前半だけで142分に急増。柴田体制末期で数少ない希望としてサポを勇気づけてくれた。運動量と積極的な姿勢はこれまでも持ち味として認知されていたものの、狭い局面でのプレーでもあれだけ違いを見せられるのは正直想像以上だった。監督が代わって序列がリセットされたのは村越にとっては不運だったが、また這い上がってきてもらいたい。

・山田 真夏斗

"村越にとっては不運"と書いたが、同期の山田真夏斗にとってはこれまでにないチャンスを貰えたのが監督交代後の初陣(強いて言えばアウェイの琉球戦だったのは不運だったかも)。山田にとっては通用した部分も足りない部分も認識できた試合になったのは今後のキャリアを考えても大きかった。監督に見いだされた"素質"を伸ばしながら他のプレーの水準もあげていければまたチャンスは巡ってくるはず。

・稲福 卓

ユースからの初昇格組。ベンチ入りこそないとはいえ、目立った怪我もなく、練習を積めているのは好材料。色んなタイプの良いお手本がいるのでそこから吸収して、まずは公式戦出場を目指したいところ。あとは現地で取材している外部の記者さんからの評価がなかなか高かったのでそれを信じている←

・佐藤和弘

ここまでベンチスタート&途中交代ともに無し。メンバー外の時以外は常にピッチに立ち続けている。ピッチ内ではチームとしては不完全ながらサリーダ(ボランチが最終ラインに落ちる戦術)にも果敢に取り組むなどチームの核として機能し、山雅での初ゴールも記録。秋田戦のゴラッソは前半戦ベストゴールにノミネートしてもいいレベルだった。理不尽ミドルは秋田の泣き所でもあるので再開初戦もぜひ。

・高木利弥

昨シーズンからの怪我の影響もあり、ほとんどリバビリ期間として過ごした前半戦。ひとまず長いトンネルを乗り越え、公式戦に復帰するところにいけて一安心。立ち位置的にはライバルチームへの移籍となるが再び躍動する姿を見れるのが楽しみ。

<FW>

・ルカオ

彼の負傷は柴田体制にとっては最大の誤算だったのではないか。復帰後即使ってしまったのを結果論で済ますのは正直危険な気がするが、本調子になればそれだけ止められない選手なのは間違いない。名波体制でも重宝されるタイプでもあるだろう。岩手ミニキャンプにも参加できているようなので今度こそ本格復帰を期待。

・阪野豊史

東京V戦でのゴールのようにストライカーとしての能力も持っているが、前半戦はとにかくそれ以外での貢献性とプレス強度が光った。新潟戦や京都戦のようにラインを下げずに手数をかけずに攻めたい試合には欠かせないピースとなっている。2桁は計算できる選手としてやってきているので、後半は得点面も巻き返して(彼に取っての)最低限の数字には乗せたい。

・鈴木国友

ここまで6ゴールとチーム最多得点。しかも3戦で5ゴールなので、爆発すると止められない選手であることは前半戦で証明できた。最前線で怖さを見せるのはもちろん、組み立ても器用にこなせるのは魅力的。IHのポジションで使われたこともあった。ただし、基本はストライカーとして前線で勝負させたい。自身最多得点にもリーチ中、どこまでゴール数を伸ばせるか。

・戸島章

残念ながらわずか半年で期限付き移籍になってしまった。15試合中先発は2試合のみとなかなかポジションを掴むのに苦労していた中で、柔らかいタッチと起点となるプレーで魅了された人も多かったはず。ヴェルディのCFは得点面よりも周りを生かす動きが求められがちなので新天地で活躍して、いい意味でクラブを見返してもらえれば……(でもほどほどにで……)

・榎本樹

毎年過多気味のFWのポジション争いで今年も苦労している。天皇杯でも数分の出場のみなので、公式戦で一発逆転するチャンスもそう多くはないが、TMではこれまでにないほど結果を残していて、アピールは続けている。さらにFWのポジションは過酷な争いになっていくが、少ないチャンスをモノにできるようにいいアピールを積み重ねていきたい。

・横山 歩夢

開幕前から猛アピールを続け、高卒ルーキーとしては飛びぬけた活躍を見せる。まだまだ粗削り感もありながら時折見せる強気なプレーは良い意味でふてぶてしい。オウンゴールの誘発をしたこともあったように、相手からすると厄介なプレイヤーとなっていたので、次のステップとして得点が強く求められる。まずは1点。

・山口一真

個人的には「今年は出場するところまでいければ……」と開幕前思っていた山口も、中断明けに間に合いそうな雰囲気すら醸し出している。無理はしないでほしいところだが、早くもサポーターを盛り立てるような発信はしているので楽しみは募る。フルに力を発揮できるようになれば"違い"を見せつけてくれるはず。

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ギリギリになりましたが、前半戦の振り返りは以上です。
自分で始めた企画ですが、思った以上に中断期間は短く、山雅の選手は多かった!笑

ついにJリーグも再開になり、通常のレビュー(プレビュー)も再開になりますが……新戦力も加わり、新たな顔を見せてくれるのが楽しみです。今後ともよろしくお願いします。

本当は「目標:プレーオフ圏」と言いたいところですが、まずは残留争いから抜け出し、少しでも早く安全圏に食い込めるよう、引き続き応援していきましょう!

END

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