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スタートアップと企業との高速壁打ち「Speed Dating」のススメ

自ら考えたビジネスアイデアが社会に受け入れられるものかを検証したり、顧客となる市場がどこにあるかを探すためには企業との壁打ちが欠かせません。

特に新規性が高い技術やプロダクトは、自分たちが想定しなかったところにニーズが存在する場合もあります。スタートアップの可能性を最大限に引き出すためにも、事業会社が抱える課題やニーズを早期に捉えることは重要です。

こうした壁打ちの一環として、HAX Tokyoが実施しているSpeed Dating(スピードデーティング)を紹介します。

Speed Datingの特徴

Speed Datingはスタートアップと企業が10分ずつのお見合い形式で打ち合わせするネットワーキングイベントです。まず企業側から自らの課題やニーズを伝え、それに対してスタートアップ側からは解決案を提示し、最後に次のステップに進むための課題やタスクなどを議論します。

制限時間10分を過ぎると、次の相手に移り打ち合わせを開始するという流れを繰り返し、参加企業が総当りでネットワーキングします。スタートアップはディスカッションを通じて、自らの事業に関する仮説検証を行います。その際に1社ではなく複数の企業とやりとりすることで、検証の解像度を高めることができます。

一方の事業会社にとっては、一方的に話を聞くピッチイベントと異なり、双方向にコミュニケーションをとることで互いの理解を深めつつ議論ができる点がメリットです。自社の課題にマッチするスタートアップが見つかった際には、個別に打ち合わせを設定できるなど、スムーズに具体的な商談を進められます。

HAX Tokyoではスタートアップとの連携に強い関心を持つ企業と、ハードウェアを通じたイノベーションを目指すスタートアップとのマッチングをサポートしています。スタートアップとの連携に対する知見が無い場合でも、運営スタッフがスタートアップと同席し、双方の橋渡しとなります。また、Speed Dating以降のスタートアップとのやりとりや協業の検討の際にも、希望があればHAX Tokyoのスタッフがスタートアップ・企業双方の窓口になります。

211021_Speed datingご説明(batch4)_v3

2019年のBatch 1では対面式で開催しましたが、
Batch 2以降はオンラインで開催しています

Speed Datingの効果を高めるには

先に述べた通り、Speed Datingは双方向型のイベント形式です。参加する企業の方には「スタートアップのピッチを聞きにいく」というスタンスではなく、「お互いに議論しながら、マッチするスタートアップを見つける」というスタンスで参加することを推奨します。

具体的には自社やご自身が所属する事業部門が抱えている課題や今後取り組むべきテーマを整理しておくことをお勧めします。スタートアップは課題解決のきっかけとなりうる技術やソリューションの種を持っています。互いのニーズとソリューションが合致するか短時間で把握できるようにしておきましょう。

次回のHAX Tokyo Speed Datingは2021年11月25日16時〜

今回ご紹介したSpeed DatingはHAX Tokyoのアクセラレーション・プログラムの一環として、定期的に実施しています。次回は2021年11月25日16時〜18時を予定しています。

当日はZoomを使ったオンラインでの開催になりますので、どうぞお気軽にご参加ください。

お申し込みは下記まで