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南アフリカの大胆さ、日本の繊細さ

細かいところの技術や機能が日本は優れているとつくづく南アフリカにいると感じる。
明らかに、こうした方が便利だけど、なぜ改善しないのだろう。という話。

例えば、シャワールームの扉である。
ぼくは約180日間で16ヶ所の異なる家やホテルに滞在してきた。
そのいずれのシャワールームでこのような扉になっている。

つまり、扉が引きになっている。
ということは、だ。
シャワー浴びて外に出る時に当然、ベタベタに濡れた扉が外に開かれるため大量のポタポタ水が開けた瞬間に落ちてしまうのだ。
その結果、このようになる時もある。

ちなみにこれは今の家なのだが、これは扉だけでなく扉の隙間も開いているので水がそこから漏れているのである。
この扉のパターンか、カーテンタイプかむしろ扉がない。というパターンのシャワーだった。
なぜ、施工会社は何も改善しないのか不思議でしょうがない。笑

あと、見てお分かりのようにとても仮設感のある簡易的なシャワーというのも面白い。
もうぼくはこれに慣れてしまったが、日本のように椅子を置いてシャワーを浴びるような空間には確かに出会っていない。
逆にその分のスペースが部屋の広さに関与しているのかもしれない。
こういう違いはとても面白い。

これは、日本のホテルのシャワールーム。である。
外資系の五つ星ホテルだが、ちゃんと内側に扉がいく。
日本の家庭の家で、この現象で悩む人は皆無だろう。

ちなみに、南アフリカの4つ星レベルのホテルも、外側開きで水が落ちるタイプだった。これは単純に南アフリカの建築業者の能力なのだろうか。
こういう違いの解答を伝えられるnoteを書くのが理想だが、聞くにきけないので、違いを伝えるだけのnoteになってしまい遺憾である。

また、南アフリカのドアの多くはその古さがもしかしたら理由の一つかもしれないのだが、表も裏もどちらも物理的な鍵を使わなくてはならないタイプのものが多い。

サムターンがないタイプの鍵が多く、内側から鍵をする時もわざわざかちゃかちゃしなくてはいけず、これは非常にめんどくさい。
もしかすると、日本と違ってシリンダーがないのが理由なのかもしれない。
また、日本と回す方向が反対だったり、同じだったりでいつも間違う。この戸惑いはタイムロスだ。

さらに、なんでやねん。と思うのが、扉についてる蝶使いだ。動画を見てわかるように、扉が閉まるのがはやい。そのため、風ですぐ閉まることや非常に大きな音をだして勢いよく閉まる。
日本のドアは、その絶妙な関節の強弱でうまく扉の開閉をゆるやかにしていると思う。
これは、日本に居たら当たり前すぎて気に留めないが、南アフリカの不自由さから感じた視点の一つだ。
これらもまた、解答がわからないがもっと便利になればいいなぁと思う部分である。

そう思うと、日本はやはり非常に便利。
便利というか、細かい機能による配慮が優れている。
技術者たちが差別化を図り、日進月歩で突き詰めてきたtoo muchな機能も家電などでは今日見られるが、やはりこれはこれで素晴らしい技術力と思う。

改めて、これほどまでに日本の良さを感じることができるのはまた旅の良さだなあ。

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