見出し画像

アロハ通信#8 (2023年2月)

 

こんにちは。毎月会員の皆さんから寄せられる、短歌の感想のまとめを担当している大室です。提出された沢山のお歌に皆さんからどんな感想が来るのか、毎月楽しみにしながら感想を入れています。

 私は海で泳ぐのが好きで、そこで見た景色や海亀などを短歌に書いています。でもこの前はその海でとんだ失敗をしてしまいました。いつもは着替えとタオルと車の鍵を袋に入れ、砂浜にぽんと置いて海に入ります。今まで袋を取られた事はありません。でもその日は車の鍵が気になって小さなジップロックに入れ、ビーチサンダルの下の砂に埋めました。鍵を砂の中に隠すなんて我ながらいいアイディアだと思いました。

 さて海で気持ち良く泳いだあと岸にあがりました。いつもの様にさっと袋を取ってサンダルを履きシャワーを浴びました。その時はっと砂に隠した鍵の事を思い出したのです。慌てて戻ってみると広いビーチは一面の砂。隠した場所の目印がありません。見当をつけて掘ってみましたが鍵は出て来ません。犬のように這って砂をかいたり、片足で砂を払いながら歩き回ったり。浜は砂漠のようでしだいに日は暮れて行きます。

 疲れ果てて近くの堤防に座って休んでいると、「捜しなさい。そうすれば見つかります。」という聖書の言葉を思い出しました。その言葉を3回口に出して言ってみました。すると元気が出て来て、もう一度立って今度は少し右の方へ行ってみました。すると前方の砂の上にビニールの先がキラッと光りました。引っ張ってみるとジップロックに入った車の鍵でした。「あった!」と思わず嬉しさに声を上げ、ほっと胸を撫で下ろしました。その日以来海に入る時は手首にゴムをはめ、それに車の鍵を付けて泳ぐようにしています。皆さん、ビーチでは砂に物を隠したりしないようにしましょう。

大室やよい 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?