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マスクのやめ時

著者: 六甲もこ

ハワイでは最近感染者もめっきり減少し、やっと長かったトンネルを抜け出しつつある状態です。

となると考えるのが、いつマスクをやめるか、外すかという事。基本的に今、マスクの強制はありません。各人の判断に委ねられている状態です。

そのような中、ハワイの中でもコミュニティによって、驚くほどマスクの装着率に差があります。

先日所用でワイキキに行った時、マスクをしている人々を殆ど見かけませんでした。米本土からの観光客はほぼ0%、アジア圏からの観光客で10%ぐらいでしょうか? 一方地元ハワイの人々は、かなりの装着率です。ワイキキでマスクをしている人は、ほぼ地元民と見て間違いないかも。

アラモアナセンターになるともう少し装着率が上がります。ワイキキより、全体的に地元民の割合が高いからでしょう。

さらに私が働くビジネス街、ダウンタウンは、観光客と無縁の場所だからか、まだまだ90%近い装置率です。私が働くオフィスでも、基本的には皆装置しています。しなくても良いはずなんですが、誰も率先して外す人はいません。

我が家の近くに、米軍関係の人々が多く立ち寄るレストラン街があり、時々そこでテイクアウトするのですが、ここでも面白い対比が見られます。米本土からハワイに駐屯中の人々は、全くと言っていいほどマスクをしていません。一方地元民達は子どもであってもマスク有り。

うちの近くの日系スーパーは、地元率ほぼ100%ですが、やはりマスク率もほぼ100%。

ハワイのローカルは、たとえ日系人であっても、そのアイデンティティはアメリカ人であり(多少の幅はありますが)、アメリカ人にとって、何よりも自由は大切なもののはず。

なのになぜ、マスクに関しては、他の米本土の人々のように、「着けない自由」を享受しないのか?

そこには、ハワイが太平洋の真ん中にポツンと位置する「島」だから、と言う図式が成り立つのではないでしょうか?

ハワイのリソースには限りがありますし、危険が迫ってもおいそれと逃げ出すことは容易ではありません。その中で共生していくには「思いやり」の気持ちが不可欠なのです。それは人への思いやりであり、土地への思いやりであり、未来への思いやりでもあります。

このコロナ禍で、ハワイは観光業を中心にかなりの打撃を被りました。このような状態を経験したからこそ、個人の自由を声高に叫ぶよりも、何も言わねども黙ってマスク着用の思いやりを選択する人も多いのだろうと思っています。

マスク着脱は個人の判断に委ねられるべきもの。私も家、自分のオフィス内や屋外など、状況によっては外しています。ただ、バッグの中には常にマスクを持ち歩き、状況に応じて素早く装着できるようにしています。

なので、このブログのタイトルの「マスクのやめ時」は… うーん、当分来そうにもありませんね。


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