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ホノルル、オフィス街の治安は?

著者: 六甲もこ

ホノルルと言えば、ワイキキに代表されるリゾートエリアを思い浮かべる方も多いと思います。が、実際にはそれらキラキラしたエリアは限られており、普通に暮らす島民のための生活エリアが、その殆どを占めています。今回は、その生活エリアのお話です。

私が働いているダウンタウンと呼ばれるエリアは、ワイキキからは車で10分ほど。高層のオフィスビルが建ち並び、昼間は働く人々でいっぱいです。ハワイは一般的に朝が早く、7時頃から働く人々も多いです。私の事務所では、弁護士はフレックス制ですが、スタッフにはそれぞれ緩めの勤務時間が定められています。私の勤務時間は毎日午前8時15分から午後5時15分まで。と、言っても時給制ではないので、タイムカードもありません。残業もよっぽどのことがない限り発生しない(と言うか社則で許されていない)ので、毎日午後5時15分にはオフィスを出て隣のビルの駐車場へ。帰宅途中にスーパーへ寄って午後6時30分頃には帰宅しています。

ダウンタウンは夕方6時を過ぎると一気に人気(ひとけ)がなくなりガラーンともの寂しい雰囲気になります。道を選べば、全く危ないことは無いのですが、ここ最近治安がやや悪化しているようで、ヒヤッとする事も多くなりました。

なんだか今までにハワイでは見たことがなかったタイプの人々が急激に増えています。その多くは米本土から片道切符でやって来て、そのまま路上に住み着いてしまった人々のようです。また、薬物の影響下にある人が急激に増えたように思います。運転していると道路にふら〜っと出てくる人も多く気が抜けません。

このような状況を鑑みて先日、職場でセキュリティ説明会があり、オフィスビルの警備員さん達がビル内各社をまわって、最近の事件や犯罪の傾向、防ぎ方について話してくれました。

警備員さんによると、やはり殆どの犯罪には薬物が絡んでいるとのこと。そう言えば昨年、他のビルの警備員さんが男にステンレス製の水筒で頭を殴られお亡くなりになった悲しい事件がありました。薬物の影響下にあると物凄い力が出てしまうのですよね。このような事件の後でも、私達の治安維持のためいつも巡回してくれる警備員さんたちに感謝です。

さらに警備員さん曰く、最近はスケボーを使った犯罪が多く、後ろから追い抜きざまに鞄を奪ったり、スケボーで殴ってよろめいたところで財布を取って逃げたりするそうです。スケボーを健全に楽しんでいる人々にはとんだ風評被害ですよね。これらの犯罪の動機の殆どが、薬物に費やすお金欲しさだと言うのですから、問題は根深いです。

携帯用アラームを持ち歩いています。

犯罪に遭わないようにするには徹底的に自衛するしかありません。

  1. 怪しいエリアには近寄らない。

  2. 怪しい時間には出歩かない(仕事で遅くなった場合は複数で帰るか、警備員さんに連絡)。

  3. ランチ等を買いに行く場合、出来るだけ手ぶらで、小さな財布に少しだけのお金を入れて。

  4. 常に避難経路、逃げ道を確認しておく。

  5. 防犯グッズ携帯。私は上記の防犯ベルを携帯しています。

上記のことが重要なんだそうです。

警備員さんや警察官の尽力のおかげで、私達のオフィスビルは都会のオアシスのように平和なのですが、1ブロック違うだけで雰囲気がガラリと変わります。特に数年前にできた某コンビニは「ダウンタウンのアームピット(脇の下)」と呼ばれており、入り口には体格の良い警備員さんが立っていて、時々大声で悪態を付いている人々が道に放り出されたりしています。いくら便利でも空気感がちょっと怪しいところには、理由なく近寄らないのが一番ですよね。全米ではとても治安の良いハワイですが、それでも気をつけるに越した事はありません。

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