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特別な言葉

始まりは二人の物語のようなお話から、、、

今この世に生きている人と人が出逢う確率は1000万分の4。つまり250万分の1だそうです。検索したらそれは例えると、懐中時計の部品をぜーーんぶ海へ投げこんで、全部拾って元に戻す位の確率らしいです。

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もしも父が庭にオリーブの気を植えなかったら?
もしもあの時イタリアに行ってなかったら?
もしもイタリア語教室に通ってなかったら?

新郎様はオリーブを詳しく学ぶ為にイタリア語を学びに。花嫁は大好きなイタリアをもっと楽しむ為にイタリア語を学びに。そうです。二人はイタリア語教室で出逢いました。

これまで出逢った事ない二人がある事がきっかけで出逢う瞬間。
私はその運命の出来事を聴く時本当にわくわくします。人生を変える瞬間。

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お二人の話を聞けば聞くほど、ふたりは『結ばれる運命』と感じる事がすごく多かった。

プランニングをする時にそれをピリッて感じた時は、なーーんにもしない事が多い、というかなぜか出来ない。流れに身を任せてじーーーっとしてる。
私の見解は、きっとその『運命』さんが勝手にプランを運んでくると思うし、自分の提案が安易に感じてしまって大切な空気を消してしまうと思ってこわいからです。

思いついたウェディングアイデア は ひとつだけ。何かひとつ 二人の大切なものを増やしてあげたい、という事でした。二人の思い出が、またひとつ増えるようなもの。

新郎様が大切に育ててるオリーブ。
毎日作業する旦那様をあたたかい眼差しで見つめる花嫁の姿が、お打ち合わせをしながら空気で伝わってきました。

“オリーブを誓約書にしよう”
オリーブの詳細を新郎様に教えてもらいながら、絵描きに絵を描いてもらいました。

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完成した誓約書。
オリーブの実は、ゲストの皆様に協力して頂いて拇印で再現してもらう事にしました。
大切なゲストの名前も忘れずに。

額縁は、ご自宅のインテリアに合うものを選んでもらいました。ずっと大切に飾って欲しいから。

そして、花嫁にサプライズを仕掛けます。
二人の運命をつないだイタリア語で特別な言葉を新婦に贈ってほしい、と新郎様にお願いしました。シャイな新郎様で目立つ事が大嫌いだったのですが、花嫁の為に、二人の為にどうしてもお願いしたかったのです。

その時がやってきました。
誓約書にご自身の名前を書く時に
花嫁に贈る言葉もさりげなく書いてもらう。

その時を大切にしすぎて
“どんな言葉を贈るんですか??”なんて
軽はずみに聞けなくて、じっと人前式中に
ドキドキしながら見守っていました。

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『いつも』って意味の
『Sempre』の前に
『Per』をつけると
『永遠』という意味になります。

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花嫁に贈った言葉は“いつも”を”永遠”に。

選んだ理由が最高すぎてカッコ良すぎて泣けました。本当花嫁の顔が幸せそうで、なんとも言えないあたたかい空気。
あーなんていい瞬間なんだ、、、
『運命』さん、本当にありがとう。

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二人の物語は永遠に続く...

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