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理解の(でき)ない妻ちゃん

……とは、わたしのことです。(タイトル承前)

わたしは失言マンだ。
枚挙に暇がない。
これでも日本語で会話をするようになって四半世紀と少し、ある程度はトラブル回避をするスキルも付いた。会社やなんかでは一応それなりに「変わったヒト」レベルにくらいは乗せられてはいる……と、思う。たぶん。

しかし、この一生懸命に凝らす社会系フィルタを24/7オンにしておくことはできない。
だから、ついうっかり語弊キャノンをぶちかましてしまうのは「気が緩んだとき」、つまり身内に対してが多い。
最近の被弾は専ら夫である。以下に前科の一部を挙げてみようか。

「ぽっくり死んでほしい」
(長患いせず、そのときがきたら苦しまずに逝ってほしい)

「期待してないよ」
(気負いすぎないで大丈夫だからね)

「何が楽しくて生きてるの?」
(あなたの人生における喜ばしいことは何かしら?)

これに加わる #最近の学び  が今日まさにあった。

「あなたは他人を褒めるとき、誰かと比べることが多いね」
は批難だと受け取られかねないらしい。

これは

自分で悪いと思っている行為を他者に指摘されると、動作主は指摘者の意図とは無関係に「責められている」と感じることがある
と一般化してもよい。

某YouTuberの動画を見ながら称賛する流れで、彼は「他のYouTuberが『(そこそこ上等なもの)で〇〇企画します』って言ってる中、ココは『(桁違いに大掛かりなもの)で〇〇動画撮ります』だからすごい」というような発言をした。
それをうけての感想が、前述の「褒めるとき、誰かと比べる」だ。

念のため補足しておくと、わたしに批難の意図は全く無い。ただ特徴的な褒め癖だな〜と感じたから「あなたはそうなんだね」と言っただけである。
他人と比較して相対的な評価で褒めることは、何ら悪いことではないと思ってもいるし。

だが夫は少し傷ついた表情で、「ごめん、不快になった?」とわたしの顔色を窺ってきた。まるで不注意でわたしの持ち物を壊したとでも言うような口ぶりだった。
なんで? そういうのが多いんだねって言っただけじゃない。と返したが、「でも……」としょんぼりしたままだ。
彼をしょげさせたいわけではなかったので、これにはわたしも困ってしまった。

聞けば、彼は他人との比較して褒めることを良くないと思っているらしかった。良くないと思いつつ、ついやってしまう習慣のようなものらしい。
わたしの指摘によって気付いて、気付いたことによる自責があった。それが縮まって、「わたしに責められた」に似た反応を呼んだのだろう。

なるほどなぁ、と腑に落ちた。
彼はわりと自罰的というか悲観的というか……なんて表現が適当かしら、とにかく容易にシュンとするタイプの性格なので
おそらく責任追及ヒットボックスがめちゃくちゃ大きいのだ。
わたしはハイファイブのつもりで、彼にとっては平手打ち、みたいなコミュニケーションエラー
わたしのハイファイブ下手っぷりが主たる理由であることは知っていたけれど
これ向こうの受け身下手も少し影響してるんじゃないかしら……と思ったり思わなかったり。




あ!
責めてないです!
この記事も!
そうなんだな〜と知ったよってだけなんです!
ほんとに!
それ!!!!!!!
だけ!!!!!!!!!

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