【エッセイ】仕事を休んで過ごした一日（金曜日）
今日、一日有給をとって仕事を休んでいた。
私の場合、体調不良はメンタル不調も含まれる
手短に話すと、身体とメンタルがやられた。昨日予定より2週間も早い生理でそれに伴う吐き気と腹痛の症状が出た。朝の時点で調子が悪かった。副社長に打ち明け、出張後に他の人に仕事を任せ帰っても良いのではと助言を受けた。
しかし仕事の大変さを分かっているので他人に迷惑をかけたくない、自分が少し我慢すれば済むと私は考えた。それでそうしようと思った。
でもそうしていたら仕事やるから大丈夫ですよと男性先輩が声をかけてくれた。その言葉に優しさに涙が出そうになった。いやでも私、人にそうやって頼るの苦手なので‥と一度は断ったが、やはり休みたかったのでありがたくその言葉に甘えることにした。
その後夕方の仕事を任せたということを話すと、「お腹が痛くてもじっと座っていれば良いです。（仕事出来ますよね？に聞こえた。）」の同僚年上男性からの言葉が私のメンタルに刃としてぶっ刺さった。木っ端微塵にぶっ壊れた。やっぱり生理の苦しみは分かってもらえないんだなと思った。
それに7月頃から生理周期バグが起きており多分身体は悲鳴を上げていたんだと思う。気づかないふりをしていただけで。職場の女性先輩が婦人科に行ったほうが良いと背中を押してくれたのもあり、仕事についてあれこれ考えぐずっていたが休みをとることにした。
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想定外の遠出と少し贅沢なご自愛
しかし昨日に比べ今日は腹痛は収まってきたが吐き気が強かった。婦人科に行ってずっと先延ばしにしてきた生理痛の治療をしようかと思っていたが、免許更新を先に行くべきという状態だったので午後に行くことにした。
免許更新が片道2時間以上の遠出だったので、自分のメンタルケアもかねて今日はかなり自分を労った。
仕事に行く訳じゃない、と通勤リュックではなくお出かけ用のバッグに荷物を詰めた。女友達と遊びに行くときのような花柄のワンピースとヒールを身にまとった。ずっと前に買って開けていなかったハンドクリームも開封した。いつもより念入りにアイメイクをして、一日良く似合うリップをつけて行った。
お昼は空腹が一周回ってあまりお腹が減っていなかったけれど、ケチらずに食べることにした。栄養をちゃんととらなきゃ、でもちょっと気持ち悪いから重いものは食べれない。ハンバーグ、とんかつ、蕎麦の3択。迷わずお蕎麦屋さんに入った。
やはり薬味は美味しかった。
最寄り駅に戻ってきたのは14時近くになっていた。そこから更に1時間ほどかけて職場近くの病院に行く体力はなかった。疲れ果てていた。もう今日は病院を諦めよう、ということで久しぶりに本屋に立ち寄ることにした。
数年以内に実家取り壊し、そして一人暮らしになる私は絶賛断捨離中でモノを増やしちゃいけなかったんだけれど、結局買ってしまった。私はやっぱり脳に関する本が一番好きだなぁと思った。脳科学、人類史、哲学、数学、法、地政学、政治、国際問題、あたりが特に好きだ。最近は職場の影響で化学も少し勉強している。
化学が好きな生徒がすぐに思い浮かんで高いけれどどうするか‥と考えた結果、買ってしまった。喜んでくれるかなと思って。（でも今冷静になってみれば職場にこれ以上置く場所もないので、もしかしたら明日大真面目に返品するかもしれない）こういう大きい本、一冊くらいデスク下に忍ばせておいても良い。女性先輩は好きな画家の画集を忍ばせている。‥となると私の場合、やはりファッションになるな。ごめん元素図鑑‥。（好きだけどさ）
知的好奇心はもしかしたら自分を癒やしてくれるセラピーかもしれない
夕方、家に着いて洗濯物を取り込んでいたら庭でカエルを見つけた。茶色いカエル。
ここで土のところに住んでいるから茶色いカエルだけれど、よく見る緑色のカエルは葉っぱが多いところに住んでいるから緑なのかな？と思った。
ここで今回ちゃんとしたと思ったのはきちんとこれらを「調べる」ことだ。少し前に行われた男子日本代表のバスケの試合。カーボベルデ戦。ニュースで聞いたときに私は気になったものの調べなくて後に調べておくべきだったという場面に遭遇した。（社会科担当として調べていなくて恥ずかしかった。）
調べてみたらナナホシと同じくカエルも色を変えるらしい。始めて知った。茶色いカエル、緑色のカエルと別々にいるのではなく、一匹が擬態しているようだ。なーーるほどね。
昔気付けなかった良さに気付けるのも自分が大人になったっていうこと、たぶん。
音楽番組でORIGINAL LOVEの接吻が流れていた。今年に入ってから何回か聴いてはいたけれど、改めてこの曲、良いね。
昭和の曲って、正直ダンディーでオールドで埃を被ったように古臭く感じてしまっていて（もちろん曲による）私はちょっといいかなぁ‥と遠慮気味だったけれど、昔ネギが辛くて箸でお皿の隅に避けていた私がネギが上手いと舌をうつように、昔の曲は名曲と人々がうなればうなるほど、噛んで噛むスルメのような良さが出てくる。
どこか古き時代の懐かしさを感じるような曲、色で表現するならセピアで表せるような曲、昔は全然刺さらなかったけれどなんか今は良いなぁと思える。
そういえばなんやかんや言って今好きで歌っているのも小柳ゆきのあなたのキスを数えましょうだし、好きなのは宇多田ヒカルのAutomaticだし、やっぱり昔の曲にハマっているじゃん、私。‥あれ、これってもしかして昭和でなくて平成か‥？まぁどっちでも良いや、自分が生まれる前の年代の曲、なかなか良い。
リズム感がたまらない。
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土曜日は午前中のみの診療らしい。明日も仕事を休ませてもらう。大人しく病院に行こう、というより行かないと身体がまずい。明日には少し身体が楽に成っていることを、願って。
帰宅後、2時間ほど横になって起きて胃酸が逆流してきたのはなかなかにしんどかった。
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ゴルゴさんの声、どこか副社長の声に似ているところがあって落ち着く。
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