テレビ番組モニターの仕事を経験してみて感じたこと

2年間続けたテレビ番組モニターの仕事も今月で最後です。すっかり習慣になっていたので、終わってしまうのが寂しいです。ひとつの節目として、少し振り返ってみたいと思います。

そもそもテレビ番組モニターとは?

テレビ局から指定されたテレビ番組やラジオ番組を視聴し、報告書(感想文)を書いて提出します。私の場合は、1番組800字程度で月3本書いていました。任期は1年ですが、翌年も応募し運良く選んでいただきました。謝礼もあります。任期、謝礼、番組数や字数などはテレビ局によって様々なようです。

どんな人にオススメか

①テレビを見るのが好き②書くことが好き③在宅で仕事がしたい の全てに当てはまる人にオススメです。好き嫌いや興味の有無に関係なく、テレビ番組をたくさん視聴することになります。普段からテレビを見るのが好きな人に向いていると思います。また、ある程度まとまった文章を書く必要があるため、書くのが嫌いな人には大変かもしれません。ですが、書くのが好きだけど得意でないという人はチャレンジしてみても良いと思います。番組の良い点と改善点が制作側にきちんと伝わることが大切なので、文章が上手である必要はないと思うからです(もちろん上手に越したことはないですが)。さらに、小さいお子さんがいるなどの理由で在宅の仕事を希望される人にもオススメです。最初に説明会や座談会でテレビ局に行く場合もありますが、その後は全てメールや電話でのやりとりになり、在宅ワークが叶います。

実際にやってみて良かったこと

・転勤先に詳しくなり、人や地域に愛着が湧いたこと。地方のテレビ局の場合、自社制作番組、いわゆるローカル番組を見る機会がたくさんあります。最初は分からなかった方言に今では親しみを感じるようになり、この場所が大好きになりました。

・自分が思ったことを一段階深く掘り下げ、具体的に書くクセがついたこと。何か感じた時に、ただ「面白い」「つまらない」だけではなく、「なぜそう思ったのか」を考え、文章にするようにしました。書くからにはきちんと制作側に伝わるように説明しようと、毎回自分の思いと向き合い、納得がいくまで推敲しました。

・人に喜んでもらえたこと。担当者とメールでやりとりする中で、お褒めの言葉をいただくことがあり、すごく嬉しかったです。誰かの役に立てた時の喜びは自信にも繋がりました。

実際にやってみて大変だったこと

・書くことが思い浮かばず、もう書けないかもしれないと不安になったこと。約10分の番組で800字の感想を書かなければならず、何もメモしたいことが無いまま番組が終わってしまった時は大変でした。録画を見返したり、別の局の番組を見てテーマの取り上げ方を比較したり、本を読んで背景知識や新しい視点を得たりしました。そうして何とか、かなり時間をかけて書き上げました。時には採算度外視(謝礼のことはいったん置いておいて)で学ぶ必要があると感じました。

・応募時の書類に時間がかかったこと。どの局でも恐らく、最初に1番組の感想文(字数は様々)の提出が求められ、それをもとに選考があります。番組を見ながらメモする→構成を考える→ざっくり書く→番組を見直す、疑問点を調べる(自分の思い込みではないか、本当に正しいかどうかを調べる)→修正→読み直す→完成で計4時間くらいはかかりました。あくまで私の場合なので、もっと速く書ける方もたくさんいらっしゃると思います。ここでどれだけ踏ん張れるか。次の1年この人に任せたいと思ってもらえるよう、書きました。

長くなりましたが、テレビ番組モニターをしてみて本当に良かったと実感しています。テレビやホームページで募集がありますので、興味のある方はぜひ、チャレンジされてみてください。





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