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心のチカラ

カエデが「ユアちゃん。今日一緒に帰ろう?」と誘った。
ユアは「うん、良いよ。一緒に帰ろう」と笑顔でこちらを見て居た。
モミジも「ユアちゃんも一緒に帰るんだ」と嬉しそうにして居た。
保育園に行くはずが、カエデの学校までついて来てしまったのだ。
帰りに、「ね?一緒に何か食べようよ」とカスタードサンドを3人で和菓子屋の深しで食べた。
カエデが「美味しいね?」と嬉しそうに食べて居ると、モミジもそれに伴って「美味しい、お姉ちゃん」と頬張って食べて居た。
それからというもの、夕日が私達を照らす様にして温かいひだまりができて居た。
家に帰ると、モミジも「お父さん」とツカサを抱きしめた。
カエデは「お父さん。お母さんに今日線香をあげないと命日だよね?」とツカサに話し掛けた。
ツカサは「そうだな。母さんの好物だった饅頭をあげよう」と御仏壇に饅頭をお供えした。
モミジは、「お母さん、まるで喜んでいるみたい」と笑顔を見せて居た。
遺影に手を合わせて、3人でお祈りをした。

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