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【ホワイトペーパー解説ブログ】育つ新卒・育たない新卒

こんにちは!白潟総研の服部です。

今回はお送りしたホワイトペーパー「育つ新卒・育たない新卒」の解説ブログを書いてみようと思います!※ホワイトペーパーをダウンロードしてない方も理解いただけるよう書きました!


Why-新入社員育成のコンセプト

新入社員育成のたった1つの本質について記載している章です!

多くの会社では新入社員研修を実施していたり、オンボーディングプログラムがあったりと、早期戦力化のために色々なことに取り組まれていると思います。

白潟総研でも早期戦力化のために色々な手を打っていました!

・上司のマネジメント力トレーニング
・フルリモートワークからハイブリッドへの移行
・新卒がワクワクして成長できるような仕事の棚卸し
・オンボーディングプログラムの開発 などなど…

ただどの施策もパッとしない…。
効果が無いわけではないが、狙い通りの成果からはほど遠い状態。

「なぜだ?!」と考えてみました。
1,000名以上の新卒・若手社員に研修を実施した知見も踏まえて考えていくと…

「人としてちゃんとしているかどうか」が結局は一番大事だという結論に至りました。

「人としてちゃんとしていない人」には何をやってもあまり効果を得られず一方で「人としてちゃんとしている人」はほぼ全ての施策で効果を得ることができました。

さらに言うと、「人としてちゃんとしている人」の中には研修やオンボーディングプログラムが無くても、勝手に育っていく人もいました。

「ちゃんとしている人」はやはり土台がしっかりしている。

「ちゃんとしている人」の能力モデル

一方で「ちゃんとしていない人」は土台がしっかりしていないため、どれだけ研究やオンボーディングを駆使しても中々育たない

「ちゃんとしていない人」の能力モデル

What-何を教える必要があるのか?

「ちゃんとしている人」が結局はしっかり育っていく。
そもそも採用段階で見極めることが大事ですが、そうではなかった場合どうすればいいのか。何を教えていけばいいのか。

そのために「ちゃんとした人」の正体を分解してみました。

「ちゃんとした人」の正体

実際に見てみるとどれも当たり前のこと…!
でもこの6つの要素を満たしている人は
何を教えても成長していきそうなイメージがあると思います。

ポイントは、新卒入社時の段階で6つのスキルに大きな差がすでにできていることです!

できる人は当然のようにできているのですが、
できてない人がこれから身に着けていくのは難しい。

もっと具体的に言うと「ちゃんとした人」は以下のような小さな行動の集積によってスキルを獲得しているということです!

「ちゃんとした人」が実は当たり前にやっていること

寝る前に翌日の仕事の用意をするとか、ウォーキングやストレッチなど軽度の運動をするとか、笑顔が多いとか、どれも本当に普通のことです。

なので教えるべきことは、これらの行動をしっかり実行していこう、ということ。そしてその積み重ねによってスキルを身に着ける土台を整えよう、ということです。

How-どうやって身に着けるのか?

問題は「これらの行動をどのように身に着けてもらうのか」です。

察しの良い方は気づいていると思いますが、これらの行動は研修やOJTや1on1などの施策では身に着けることが出来ません!

出来ていない人にとっては、実行がとてつもなく難しいからです。

新卒本人の立場に立って考えてみると…
・地味でやってもつまらない
・刺激が無いし効果も実感しにくい
・成長している感覚にも乏しい
・何よりめんどくさい

そんなことを毎日続けることは相当ハードルが高い。
「寝る前に翌日の仕事の用意をして、成果上がるの?」が本音。

なので「習慣化のメカニズム」を活用し半分機械的に実行することがコツです。「頑張ろう!!」という意志の力だけでは、ほぼ上手くいきません。

習慣化のメカニズム If Thenプランニング

習慣化のメカニズムの基礎であり王道は「If thenプランニング」です。

内容はめっちゃシンプル!

もしAが発生したら⇒Bをする
というルールを作るだけ。

例えば
・お風呂から上がったら⇒翌日の仕事の準備をする
・歯磨きを始めたら⇒今日何があったか1日を振り返る
・電車に乗ったら⇒本を開く

Aには歯磨きやお風呂、トイレなど毎日欠かさず行っている習慣をセットして、Bには今回身に着けたい習慣をセットする。これだけで習慣の定着率が爆発的に上がります!

他にも
・食器洗いを始めたら⇒YouTubeで本の要約動画を流す
・ベッドに入ったら⇒5分だけストレッチをする
・靴を脱いだら⇒10秒だけ靴磨きをする

などなど、自由度がかなり高いです!
身に着けたい習慣がどんなものであっても、応用することができます。

習慣化のメカニズム 5つのポイント

他にも習慣化のコツは5つあります。

習慣化のコツ

1.20秒ルール・5秒ルール
事前準備が大事、という話です。
習慣化した行動の準備をしておくと定着率が高まります!

例えば
・玄関に靴を磨くブラシを置いておく
・ストレッチ動画のブックマークをホーム画面に追加しておく
・読みたい本を予め決めておく
・学びたい動画の再生リストをYouTubeで作っておく
・ランニングのための服装を玄関に用意しておいておく

2.21日間の継続
軽度の習慣であれば3週間で初期定着すると言われています。
なのでまずは3週間実行することを目標にすると定着しやすいです。

3.マジックナンバー4
つい怠けてしまう方にとっては嬉しい理論です。
習慣はだいたい半分くらい実行すればよい、というもの。

なので1週間のうち4日できれば習慣化の道を歩めているということです。
毎日じゃなくてもいい、4日でいい、と思えばできそうな気がしてきます。

4.モニタリング(記録する)
これは習慣化に限った話ではないですが、自分がやった量を記録しておくのも大事なことです。数字で把握しましょう。

5.セルフコンパッション
マイナス感情がある状態では習慣化は成功しにくい、と言われています。
なのでできなくても自分を責めないことが大事

「まぁ明日やればいいか~」と軽く捉えること。
自分を責め始めるとマイナス感情が生まれるため、習慣化からは遠ざかります。

補足‐社内で運用する際の注意点

習慣化のメカニズムを駆使して、小さな行動を1つずつ身に着けていけば、徐々に「ちゃんとした人」へと成長していくことが出来るはずです。

ただ、これを社内で実行しようとした場合は「ハラスメント」として
受け取られないよう細心の注意が必要です。

本気でこのやり方を実行しようとすると、例えばこんな会話が必要です。
・昨日は何時に寝たの?(生活習慣の改善)
・休日は何時に寝て何時に起きてる?(生活習慣の改善)
・朝ごはんは食べた?何を食べた?(生活習慣の改善)
・いつも夕飯は何を食べてる?(生活習慣の改善)
・休日は何するの?(休み方の改善)
・今日は帰ったら何をする予定なの?(休み方の改善)

人間関係がしっかりできていないと「必要以上に私生活に干渉されている」と感じてしまい、最悪ハラスメントと受けられてしまいます。

そのリスクが無い場合はおすすめのやり方です!

以上が今回のnoteでした!

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ではまた次回のnoteで!

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