ただ回転寿司に行くだけなのに……
昨日の夕方6時ごろ、回転寿司屋に行こうと母から提案された。
その瞬間に私は気分が落ち込んだ。
別にお寿司が嫌いな訳ではない。
人、もっと具体的書くなら知人に会うことが怖いから。
偶然そこにいたらどうしよう。
なんて話しかけられるだろう。
ちゃんと言葉にできるかな。
なんて起こるかすら分からない出来事に怯えて、頭の中がいっぱいになった。
私に拒否権はないが少しは抵抗する姿勢を見せたが、母の意思は変わらず。
これ以上抵抗したら、行くという選択以上に嫌なことになるので仕方なく行くことに決めた。
しかし「お風呂入ってから行かへんの?」なんて一言で、その意思に水を差すような発言を母は私に投げかけた。
「はぁーー、せっかく人が自らの意思に反して決意したのに」
なんてことは口にできず、私は湯船に浸かって心を落ち着かせた。
そして今この瞬間も、最長記録を更新し続ける髪の毛をドライヤーで乾かし、そして最近覚えた結び方で前髪をヘアゴムで結ぶ。
そして弟に貰った服とズボンを履く。
着替える手や膝が震える。
この震えを抑えようとしても無駄だと分かっている。
それでもこの震えは私に何かを訴えかけている。
怖い
震えた手で着替えを終え、いつも通りメガネと少し前に買ったオレンジのバケハを装備した。
そして車に乗り込んだ。
車内ではイヤホンをして、日向坂46の曲の中で一番好きな「アディショナルタイム」、16日に配信されてばかりの「絶対的第六感」、そして「One choise」を聞いて精神統一をした。
そして回転寿司屋さんに着いた。
日曜日の夜ということもあったため、混雑して人が多いのは察しがつく。
人混みの中、待たないといけないと思っていたら、なんと母が予約していたためすぐに席に着くことができた。
私はいつもの定位置である、入り口から遠いほうのレーン側に座った。
すると暑いと思っていないのに額から汗が出る。
これが周囲にバレないようためのバケハ。
余談だが、高校生のときから寿司のときは温かいお茶を飲むようになった。
理由は玄人っぽいから笑。なんてのは嘘で、初めて水じゃなくてお茶を飲んだときに、お寿司にはお茶のほうが合うと感じたから。
始めの一皿目はもちろんサーモン。
一番好きだ。
サーモンを五皿食べ、そのあとハマチを三皿。
ハマチは二番目に好き。
徐々に頭の中では安心の二文字が現れた。
だが、醤油をかける手がまだ震えている。
このときに頭と心はやはり別物だと感じた。
結局お店を出るまで手の震えがおさまることはなかった。
そんなことを考えながら、ハマチを再び一皿食べ、十皿目は一貫の大切りサーモンを〆に選んだ。
お腹は満たされていなかったが、十皿で終えると決めていたため終わりにした。
十皿の内訳
・サーモン五皿
・ハマチ四皿
・大切りサーモン一皿
そして、三男が食べ終えるまでお茶を嗜んだ。
このことから、三つ分かったことがある。
一つ目はやっぱりお寿司にはお茶が合うと感じたこと。
二つ目は私がやっぱり偏食だったこと笑。
三つ目は自分が想定していることは案外起こらないということ。
でも多分、私はこれからも起こるかどうか分からない未来の出来事に対して恐怖を抱くのだろう。
---------------おわり---------------
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----では、また次の文章でお会いしましょう----
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