【お母さんが楽になる!「子どもの絵本の選び方」3つのポイント!】
今日は「絵本の選び方」というテーマで、お送りいたします。
絵本の選び方といっても、大人のために選ぶという意味ではないです。
子どもに読み聞かせをしてあげたい、
小さいうちから本に親しんでほしい、
そう思っているお母さん方が、
どんな絵本を選んでいいのか非常に困っている、
というお話を聞くんです。
インターネットの子育ての質問サイトでも、
「いい絵本の選び方はありますか?」
だとか、
「○○歳の子どもに向けては、どんな絵本がいいんですか?」
という質問が、たくさん並んでいます。
質問によっては、
「教訓があるものがいいですか?」
とか、
「写真がのっているのと、絵で描かれているのと、どっちがいいですか?」とか、
様々な疑問が並んでいます。
心配な方の例になると、
「知り合いが100冊以上、子どもに本を用意している」
ということを、書いているものまでありました。
皆さん色々と、ご苦労なさっているようです。
私自身の子ども時代はどうだったかというと、
姉が二人いて、母が勉強熱心だったせいもあり、
物心ついた時には、
生活の中に
絵本がたくさん、溢れていました。
そのことで、たくさん想像力を膨らませたり、
文章に親しむことで言葉が好きになったり、といった、
良い面もありました。
今、たくさん情報が溢れている社会の中で、
お母さんたちにラクしてほしい、というのが正直なところです。
そこで、私からお勧めする絵本の選び方、三つのポイントについて、お伝えしたいと思います。
:::
⭐️ひとつめは、
「お母さんが好きな作品を選んでください」
ということです。
子どものために、子どものために、と色々考えて
選びたくなる気持ちも、もちろんわかります。
お子さんの年齢に応じて、
ぴったりの文字の大きさだったり、ストーリーだったり。
教訓めいたものを提供したくなるのも、
わからないではありません。
とはいえ、
子どもたちに一番届けてほしいのは、
「本が読むことが楽しい!」
という気持ちです。
0歳から7歳までのお子さんは、
ミラーニューロン、鏡神経という、
周りの大人の様子をそっくり真似てしまう神経が
非常に活発に活動するそうです。
だから、お母さんがあれやこれや思い悩みながら、
一生懸命たくさんの本を選ぶことよりも、
お母さんが大好きな一冊を、子どものそばで、
楽しみながら味わいながら読んでいることのほうが、
とっても大事だと思います。
もう少し突っ込んでいえば、
絵本に限らず、
大好きな一冊はありますか?
お母さんが、本を読むことを楽しんでいたら、
それはきっと、
ミラーニューロンが活発になったお子さんに、
必ず届くはずです。
お母さん自身が大好きな一冊を
お子さんと一緒に読んであげてください。
自分が小さい頃に好きだった絵本でもいいです。
たまたま手にとって
絵が気に入った絵本でもいいです。
お母さんが、その本を「気に入っている」ことのほうが、
絵本に書いてある対象年齢とか、
教訓めいたものが含まれているとか
含まれていないとか、
絵のタッチが複雑すぎる、
というようなことも、
あまり関係ないんです。
お母さんが大好きな一冊を、
ぜひ、読み聞かせてあげてください。
⭐️二つ目のポイントは、
「絵本はたくさん必要ない」ということです。
特に就学前のお子さんは、同じお話が安心するんです。
人気の絵本のストーリーを思い出してみてください。
同じ繰り返しが、何度も何度も、出てきませんか?
『大きなかぶ』なんて、まさにそうですよね。
おじいさんが出てきて、おばあさんが出てきて、
息子や娘や、犬や猫やネズミや、
何度も何度も、同じことが繰り返されます。
あれと同じように、子どもたちにとっては、
「同じ繰り返し」
というのが非常に大事です。
それは絵本のストーリーだけではなく、
同じ作品を同じように味わう、
ということにもつながっています。
大人であれば、もう何度も読んだでしょ、っていうような、
飽きがきているストーリーでも、
子どもたちは同じ絵本を、
何度も何度も求めてきたりしませんか。
あれは、安心感を育んでいるんです。
ストーリーがわかっている。
こうなったら、結局ハッピーエンドで終わる。
わかっていることを、
何度も何度も、
カラダの奥まで、しみ込ませているんです。
ちょっと飛躍する話かもしれませんが、
この、もう一回、もう一回、
何度も何度も、
というのに、
丁寧に丁寧に応えてあげていることが、
小学生になって
「毎日コツコツ同じことを続ける」
そういう力を育むことにも、つながっています。
だからぜひ、
少し飽きちゃうこともあるかもしれませんが、
子どもたちが求めてくる同じお話を、
何度も何度も、
語り聞かせてあげてください。
⭐️最後のポイントが、
「お話は絵本でなくてもいい」です。
絵本の選び方の話なのに、絵本じゃなくてもいい、なんて、
へんなことを言っているかもしれませんが、
絵本が持ち込めない場所ってありますよね。
そんな時にぜひ試してみてほしいんです。
たとえばお風呂!
お風呂につかっている間に、短いお話を、
絵や文字なしで、
語り聞かせてあげるのも、いいかもしれません。
子どもたちを寝かしつける前に、絵本の読み聞かせする、
という親御さんも、たくさんいらっしゃると思います。
でも明かりをつけて、
絵や文字を見つめながら、
寝る前に読み聞かせをしていると、
もっともっと、
と寝る時間がすぎても続いてしまうことがあります。
何度もせがんでくる気持ちに応えてあげてほしい、
というのもあるんですが、
睡眠時間のほうが、とても大事です♪
そんな時は
明かりを消して、布団に入って、横になりながら、
お母さんが声だけで、
お話を語り聞かせてあげてはいかがでしょうか?
光の刺激がないだけで、
子どもたちは寝つきやすくなるはずです。
そして、絵本なしで語り聞かせることの、メリットもあります。
それは、絵がないことで、
「想像力がより豊かに育まれる」
ということです。
たとえば
小人がでてくるお話だったとしましょう。
絵本には、その小人が着ている服の色だったり、
主人公と対比しての大きさが、
ハッキリと描かれています。
でも、絵がない、お話だけのストーリーを聞かされた場合は、
服の色も背の高さも、
子どもの想像力で、決めることができるんです。
また、
文字を読めるようになる力も、
学校に行ってからでも、決して遅くはない、と、
覚えておいてください。
お母さんが、
子どもが大好きなお話を、
ひとつ憶えておいていられると、
お出かけした先で困った時に
上手に使って、
子どもたちを、安心させてあげることができるかもしれません。
毎晩毎晩、お母さんが聞かせてくれる、
いつものあの話。
それは、子どもたちの「安心感」に、つながっています。
おでかけした初めての場所、初めて出会う人。
子どもだったら、当然不安に思ってしまうかもしれません。
そんな時に、
いつも聞かせてくれているあのお話、を聞けることで
子どもたちが安心して過ごせる、
ということもあるかもしれませんよ♪
:::
ちょっとはみ出してしまいましたが、
今日は「絵本の選び方」というテーマでお送りいたしました。
いつもいろんなことに頑張っていらっしゃるお母さんが、
少しでも、ラクできるアイディアとして、利用してもらえたら嬉しいです。
(2020年11月収録)
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